写真左から:株式会社シフト 岡本 壮真、上村 和也 株式会社ザイタック 押味 拳太様、松尾 俊輔様
株式会社ザイタックは、コロナ禍を機にWebサイトを通じた販売や情報提供を強化したいと、コーポレートサイトとECサイトの抜本的なリニューアルを実施。旧サイトでもSITEMANAGEを利用していましたが、使い勝手の良さと立ち上げまでのスピード感を考慮して、導入継続を決めました。その結果、リニューアル後1年でコーポレートサイトのPV数は2倍に、ECサイトの売上も10%以上増加しています。
リニューアルに携わったカスタマーサポート課 兼 Webマーケティンググループの押味様と、デジタル推進室の松尾様に、SITEMANAGEの導入継続を決めた理由や、SITEMANAGEを使った開発のエピソード、リニューアル後の成果などについて、詳しくお話しいただきました。
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目的
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- コーポレートサイトとECサイトをリニューアルし、Webを通じた販売や情報提供に力を入れたい
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課題
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- コロナ禍で従来のような営業ができなくなり、Webを通じた集客の必要性が生まれた
- 2014年に立ち上げたサイトを改修せずに使っており、そろそろ改修したいという思いがあった
- ECサイトの注文処理を手作業で行っていたため、大きな手間がかかっていた
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成果
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- お客様から「サイトが見やすい」「使いやすい」「信頼感がある」という声をいただく機会が増えた
- リニューアル後1年でコーポレートサイトのPV数は2倍に、ECサイトの売上も10%以上増加し
目次
コーポレートサイトとECサイトを改修し、Web集客に力を入れたい
―最初に、ザイタックの事業内容をご紹介いただけますか。
押味 拳太 様 株式会社ザイタック Webマーケティンググループ
押味様:病気やケガで手術し、ストーマ(人工肛門)を造設された方に向けて、ケア用品を販売しています。お客様は病院ではなく一般の方なのですが、病院に営業をして患者さんを紹介してもらい、その患者さんに商品をご購入いただいています。
お客様の年齢層は60代以上がメインなので、電話による注文が多いのですが、最近はECサイトを利用される方も増えてきているため、今回のリニューアルを機にサイトを通じた情報提供にも力を入れるようになりました。こうしたインターネットの活用は、業界内では当社が先陣を切って行っており、現時点で当社以上に充実したサイトを持っている競合他社はないかなと思っています。
―今回はコーポレートサイトとECサイトをリニューアルされましたが、どのような課題からリニューアルに至ったのでしょうか。
押味様:旧サイトは2014年ごろにSITEMANAGEを導入して制作したもので、その後何年も改修しておらず、そろそろ改修したいと思っていました。また、当時はコーポレートサイトとECサイトが一緒になっていたのですが、ECサイトによる注文の処理には手作業が多かったため、特にその手間を効率化したいという思いもありました。
そうした中、2020年にコロナ禍になり、病院に行って営業をすることができなくなりました。そこで、Webを通じた集客もできるようにするため、ECサイトの改修とともにコーポレートサイトを独立させて内容を充実させ、当社のことをもっとよく知ってもらえるようにしたいと考えたんです。
上村:前回は旧型のSITEMANAGEを導入していただいたので、今回のリニューアルを機に新しいSITEMANAGEに移行していただき、要件定義から制作を進めていきましたね。
マーケティングの相談をしたときに、すごく信頼できると思った
―リニューアルにあたって、改めてSITEMANAGEの導入継続を決めたのは、なぜでしょうか。
押味様:最初はほかのサービスも検討しようかと思っていましたが、立ち上げまでのスピードを考えると、やはり慣れ親しんだSITEMANAGEをベースにするのがいいだろうということになりました。SITEMANAGEはこれといったトラブルもなく安定して使えていましたし、移行後のイメージもしやすく、予算面も問題ありませんでした。
また、Webで集客したいという思いはあったものの、どうすれば集客ができるのかが全く分からない状況だったのですが、それをシフトさんに相談したところ、当業界を調べていろいろと戦略を見せてくれたんです。そのときにすごく信頼できると思ったことも、一つの決め手になりましたね。
―開発のキックオフからローンチまでは、どのような流れでしたか。
押味様:費用面などの事情で、コーポレートサイトとECサイトは時期を分けて開発していきました。コーポレートサイトは2022年2月に開発をキックオフし、2022年7月にリリース。ECサイトは2022年9月にキックオフし、2023年6月にリリースしました。
どちらのサイトも、最初に簡単な完成イメージ図をつくってシフトさんにお見せしたのですが、すぐにそれをもとにした提案がありました。その案が、もうこれしかないというほど素晴らしいものだったので、スムーズに進んでいきましたね。
上村 和也 シフトWebディレクター
上村:最初から完成のイメージ図をしっかり持っていて、それを形にして出してくださるお客様はあまりいらっしゃらないので、こちらとしてもやりやすかったです。デザインは、温かく、親しみやすい印象にしたいとおっしゃっていたので、そういう見せ方にできるようにと提案しました。また、ストーマについてできるだけ調べて理解を深めてからコンテンツの配置を考えることで、実際にオストメイト(ストーマを造設した方)にとって違和感のない構造にしたいという思いもありましたね。
―完成したサイトの詳細を教えてください。
押味様:コーポレートサイトでは、会社の存在意義や歴史の紹介、オストメイトの皆さまやオストメイトと関わる方々にとって役立つ情報などを掲載しています。ECサイトでは、商品購入ページはもちろん、会員様に向けたお役立ち情報なども掲載しています。高い年齢層の方が使われるので、どちらもできるだけシンプルで分かりやすいサイトにできるよう、構築していきました。
こちらのイメージをブラッシュアップした提案で、良いものができていった
―要件定義や開発において、こだわった点や苦労した点はありますか。
松尾 俊輔 様 株式会社ザイタック デジタル推進室
松尾様:Webミーティングではお互いのイメージを共有しづらかったので、打ち合わせは対面で実施してもらいました。直接お話しすることでイメージが伝わりやすくなり、すんなり話が進んだので良かったですね。打ち合わせは週1回2時間で、2~3か月ほど綿密に話して詳細を詰めてから、開発をスタートしました。
押味様:開発においてこだわったのは、コーポレートサイトのメインビジュアルです。画像と文字を重ねて表示し、画像だけがスライドショーのように移り変わっていく形式になっているのですが、その形に行き着くまでにいろいろなパターンを試しました。画像は何秒で移り変わるのか、フェードアウトやフェードインの動きはどのようなものがいいのか、画像と一緒に文字も移り変わるのかといったことを、すごく細かく調整しましたね。
松尾様:ECサイトの方では、見やすい商品ページの構成をシフトさんにご提案いただきました。たとえば、ストーマ装具は、同じ商品でもサイズ違いなどでいくつかバリエーションがあります。それを一つの商品ページから選べるようにして、さらに同じページに商品の説明も記載したいと考えていたのですが、僕らのイメージ図ではどうしても縦に長いページになってしまっていて。
それに対してシフトさんから、横に並べたり、アコーディオン方式にしたりしながら、ページをコンパクトにして見やすくする方法を具体的にご提案いただいたので、すぐにそれでとお願いしました。それによって、運用もやりやすくなりましたね。
岡本 壮真 シフト プロジェクトマネージャー
岡本:新しいSITEMANAGEは、お客様への見せ方の融通が利くように進化したので、それを利用して構成を練り、どんどんデザインに起こしていったんですよね。ほかにも、商品の検索機能を充実させたり、過去に購入した商品を簡単に再購入できる機能を設けたりもしました。その辺りが、ECサイトがユーザーさんにご好評いただいている一つの理由なのではないかと思っています。
松尾様:こちらがもともと持っているイメージを、シフトさんがブラッシュアップして形にしてくれるという流れで、スムーズに良いものができていきましたよね。旧サイトからのデータ移行後にこちらでやるべき確認作業もありましたが、いつまでに何をやらなければならないのかというタスクを明確にしていただいたので、それもありがたかったですね。
コーポレートサイトで得た信頼が、集客や売上につながっていった
―ローンチ後、実際にサイトを運用してみて、いかがですか。
押味様:運用は基本的に私が担当しているのですが、CMSの操作が非常に簡単ですし、大枠は以前のSITEMANAGEと変わっていなかったので、ITの専門知識がなくてもすぐに順応できました。新サイトの運用を始めて1か月も経てば、もう前と変わらずに操作できるようになっていましたね。
―運用するにあたって、シフトのサポートはいかがですか。
押味様:相談すれば、すぐに答えてくれます。僕は何かあればすぐに電話してしまうので、解決は早いですね。
―Webを活用してマーケティングしたいという目的もありましたが、リニューアル後の成果は得られていますか。
押味様:お客様から「サイトが見やすい」「使いやすい」「信頼感がある」という声をいただく機会が増えました。サイトの色合いや文字の大きさ、フォントなどの第一印象から、パッと信用できそうだと思ってもらえるようです。サイトの構造も非常に分かりやすくなっているので、ほかのサイトより進んでいるねとご評価いただくこともあります。
PV(閲覧)数は、新しいコーポレートサイトを公開して半年が経った1月あたりから分かりやすく伸びていき、1年で旧サイトの約2倍になりました。最初にシフトさんとマーケティングについての打ち合わせをしたときに、半年くらいでSEOなどの効果が出て徐々にPV数が上がっていくと聞いていたのですが、それが見事に実現されました。
また、ECサイトの売上も10%以上増加しており、確かな成果を実感しています。当社の商品は自治体の福祉制度を使って購入できるのですが、その場合は一つの業者でしか購入することができません。
その中で、コーポレートサイトをリニューアルした後から福祉制度を使った購入が右肩上がりに増えていったので、リニューアルによってザイタックを見つけたり良いイメージを持ったりしたことで、業者を当社に決めてくれた人が増えていったのかなと思っています。
松尾様:社内では、ECサイトの注文処理において手作業を必要とする部分が大きく削減でき、効率化にもつながっています。
―今後、SITEMANAGEを活用して実現したいことはありますか。
押味様:まだ具体的なイメージはありませんが、お客様と当社の、あるいはお客様同士の双方向的なコミュニケーションが取れるようなサイトにしていきたいと思っています。オストメイトの皆さまのコミュニティは少ないですし、病気を患って家にこもりがちになってしまった人などもなるべく取り残さないようなコミュニティがつくれれば、それが一番の理想だなと思いますね。
―最後に、SITEMANAGEの導入を検討している方にメッセージをいただけますか。
押味様:SITEMANAGEはシンプルで使いやすいシステムなので、当社のように小さな会社で、Web担当者が一人しかいないというような会社にもすごくおすすめです。また、マーケティングの担当者は全員、上級ウェブ解析士の資格を持っていて、専門家として的確なアドバイスがいただけるのもありがたいですね。
松尾様:SITEMANAGEは、費用がお手頃なパッケージでありながら、カスタマイズ性も非常に高いので、自社の業務に合わせたシステムにできるというのが大きなメリットだと思います。カスタマイズの理想に応えられる、高い技術力も魅力ですね。
担当者からのコメント
株式会社ザイタック様のコーポレートサイトとECサイトを構築させていただきました。
「こういうサイトにしたい」というザイタック様の想いを形にできたこと、喜んでいただけたことをとても嬉しく思っています。
当社のSITEMANAGEはカスタマイズできる柔軟性を持ったシステムです。
そのため、「Webサイトの運用を効率化したい」というご要望についても、一緒に考えながらプロジェクトを進めることができます。
サイトに関するお悩みがありましたら、ぜひお問い合わせください。
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この事例を担当した人
ディレクター
上村 和也
前職は一般住宅のリフォームをする会社で営業と施工管理をしておりました。 チームで何かを作り上げるという点がWEBサイト制作との共通点であり、やりがいです。 WEBサイトで解決したい課題や達成したい目的があれば是非ご相談ください。