ミライフ株式会社は、SITEMANAGEを使って自社のコーポレートサイトをリニューアルしました。事業を拡張していきたいと考えていた同社は、新しいページやコンテンツを容易に追加できることが決め手となって、SITEMANAGEを導入。
サイト運用は、ITやソースコードの経験が決して豊富ではない人が担当しましたが、すぐ操作に慣れることができたといいます。また、リニューアル後、セッション数とPV数も伸び、目に見える成果も出ました。
そこで、導入や運用に携わった経営企画部の方々にインタビューし、SITEMANAGEの魅力や開発中のエピソード、リリース後の成果などについて詳しく伺いました。
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目的
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- お客様が気軽に問い合わせできるようにしたい
- 見込み客を増やしていきたい
- 費用をかけずに新しいページやコンテンツを追加できるようにしたい
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課題
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- サービスページへの導線が整理されておらず、何をやっている会社なのかがわかりにくい
- スマートフォン対応ができていないページがあった
- 費用がかかってしまうため、容易にコンテンツの追加や更新ができない
- ITやサイト運用に詳しい担当者がいない
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成果
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- ITに詳しくない担当者でも、容易にコンテンツの追加や更新ができるようになった
- 営業サイドと連携し、販促施策にもWebが活用できるようになった
- ホームページの更新作業が楽しくできるようになった
- お客様の訪問回数が増え、セッション数とPV数は前年同月比で2割増に
HPで気軽に情報発信ができるようにしたい
―まずは、ミライフの事業内容をご紹介いただけますか。
西川様:ミライフは東証プライム上場企業のシナネンホールディングスの事業会社の1つで、前身はシナネン関東ガス販売という、プロパンガス(LPガス)を消費者の方や飲食店、地域のガス会社様に向けて販売する会社でした。その後、2010年に社名を「未来」と「ライフ」を合わせた「ミライフ」に変更。ガスを供給するだけでなく、お客様の生活を豊かに、快適にしていくことを会社の使命として、住宅設備やガス機器、ハウスクリーニングなどの無形のサービスも提供するようになりました。
具体的には、より使いやすいガス機器のご提案や住宅のリフォーム・リノベーション、住宅の省エネやエコにつながるご提案などを行っています。当社が根差している地域の皆様が快適な生活を送れるようにするために、エネルギーにこだわらず何でもやっていこうというのが当社の方針です。
西川 拓 様 ミライフ株式会社 経営企画部
事業戦略チーム兼企画統括・広報チーム チーム長
―SITEMANAGEを使ってコーポレートサイトをリニューアルされましたが、その背景にはどのような課題があったのでしょうか。
峯様:以前のコーポレートサイトは、会社のメッセージを前面に押し出す一方で、当社が何をやっている会社なのかが非常にわかりにくい構造になっていました。サービスを紹介するページ自体は存在していましたが、そこまでの導線が複雑で、うまく整理されていない状態だったんです。
また、一部のページが、スマートフォンに対応できていませんでした。特に、お客様からのお問い合わせに関わるページがスマートフォン対応しきれていないことに課題を感じていました。
一方、システム側にも課題があり、CMSは入っていたものの新着情報やニュースを掲載するページのみで、それ以外のページやコンテンツを気軽に増やすことができない状態でした。近年、消費者の方はWebサイトでいろいろな情報を集めるにもかかわらず、Webサイトで情報発信をするためには費用をかけて制作会社に依頼しなければならず、なかなか積極的に活用することができなかったんです。
峯 隆晃 様 ミライフ株式会社 経営企画部 企画統括・広報チーム
西川様:以前のコーポレートサイトがそのような状態だったのは、役割がきちんと定義されていなかったから。改めて、コーポレートサイトの役割を「お客様が気軽に問い合わせできる窓口であること」「見込み客を増やしていくこと」と定義して、構築しなおそうと考えました。
決め手は、ページやコンテンツの拡張性
―リニューアルにあたり、どのような基準でサービスを比較し、何を決め手としてSITEMANAGEを選びましたか。
具志堅様:まず、CMSを導入するのは必須だと考えていました。当時は、会社として事業の範囲を広げていこうというタイミングだったので、あとからサービスの紹介や事例などのコンテンツを追加できるような、拡張性が欲しいと思っていたんです。ただ、どこまでCMS化するかという明確なイメージは、あまり持てていませんでしたね。
あと、サイトを閲覧するお客様はもちろん、我々スタッフも操作しやすいユーザビリティを備えているかどうかという点も重視しました。さらに、スマートフォンから閲覧した場合のデザインはどうか、リリースまでのスケジュールは我々の要望に合わせてもらえるか、SEOに関する支援はあるか、当社側にWebの知識がなくても粘り強くサポートしてもらえるかといった点も見ていたところです。
5社を比較して、最終的にSITEMANAGEを選んだ決め手は、操作性と拡張性ですね。操作が簡便で、誰にでもコンテンツの追加や更新ができるため、リリース後も柔軟に手を加えていけることが魅力でした。加えて、当社の予算の中でCMS化できる範囲が5社の中で最も広く、ほぼ全ページがCMS化できるということも良かったですね。
具志堅 遥 様 シナネンホールディングス株式会社 経営企画部 マーケティングチーム
開発では、納得できる形になるまで相談に乗ってもらった
―開発のキックオフから公開までは、どのような流れでしたか。
西川様:2022年5月頃にSITEMANAGEの導入を決め、そこから約半年かけて開発を行って、2022年12月にリリースしました。
開発においては、課題だったサービスページへの導線をわかりやすくするために、何度も打ち合わせをしながらデザインを決めていきました。事業の中心はガスの販売ですが、ミライフにはそれ以外にもいろいろなサービスがあるということをお客様に気づいていただけるよう考えていきましたね。
また、お客様が何かしらのトラブルに遭った場合にも、すぐにその対応方法が見つけられるようなデザインにしようと、細かな部分も含めていろいろと相談し、対応していただきました。
峯様:以前はお問い合わせページへの入口が複数あり、どこから問い合わせていいかがわかりにくくなっていましたが、入口は1つに整理し、そこから問い合わせの種類を選択して、それぞれのケースで必要な情報を入力していけるようにしました。お客様にとっては、判断に迷うことが少なくなったのではないかと思います。
西川様:要件決めも含めて、こちらが納得いくまで相談に乗ってもらえたことが印象に残っています。面倒だと思わずに、終始丁寧にご対応いただけて助かりました。
―打ち合わせや開発で、苦労したことはありましたか。
峯様:クレジットカード連携ですね。リニューアル前から連携していたクレジットカードシステムをそのまま新しいサイトでも利用したかったのですが、以前のサイトでクレカ決済前後のオペレーションや問い合わせフォームなどを何度も改修したことで、システムがブラックボックス化していました。その対応には、相当ご尽力いただきましたね。
濱野 和洋 シフト Webディレクター
濱野:サイトのリリース後にも不具合が見つかったので、とにかくレスポンスよく対応することを心がけていました。
峯様:そうですね。そのおかげで、すぐに改善することができました。
初心者でもすぐに使いこなせるように
―リリースから約1年半が経ちますが、実際に使ってみていかがですか。
西川様:実際に使ってみてからわかったのは、思った以上にSITEMANAGEが使いやすいということ。特にページを新しく作成したいときに、テンプレートの機能が非常に役立っています。あと、ディレクトリ(※1)を好きに組み替えられる機能も重宝していますね。
※1 ディレクトリ:コンピューター上で、データを保管・整理するフォルダ
遠藤様:私はITの知識がなくソースコードも全然わからなかったのですが、SITEMANAGEは、参考にしたいデザインのサイトのソースコードをコピーして、プレビューで見栄えを確認しながらいろいろとトライすることができるので非常に使いやすく、助かっています。
遠藤 松里 様 ミライフ株式会社 経営企画部 企画統括・広報チーム
峯様:私もITは全くの初心者だったのですが、すぐにテンプレートを使ってうまくページをつくれるようになりました。他社のページをいろいろと見ながら、良いと思うものを取り入れたりしていますね。あと、もうちょっとこうしたいと思ったときに、それがすんなり実現できてしまうんです。直感で操作しやすいシステムなのだと思います。
西川様:正直なところ、ホームページの更新は、全体の導線を考えたり施策と絡めるエッセンスを考えたりしているときは楽しいのですが、実際の作業はあまり楽しくないイメージを持っていました。でも、SITEMANAGEは触っていて楽しいんですよね。何でだろう、UIがいいのかな。
峯様:わかります。私もあまりに楽しくて、もうちょっとこうしてみようかなと工夫しているうちにコピーをたくさんつくってしまっていて、先日棚卸しをしていらないコピーを消しました(笑)。
―リリース後、実際に新しいコンテンツを追加するといったことにも着手されていますか。
西川様:もちろんです。実際、2023年に環境にやさしい「ミライフカーボンニュートラルLPガス」というサービスをリリースしましたが、こちらのリリースに合わせてきちんとページを作ることができましたし、問い合わせにもつながっています。他にもニュースや拠点一覧の追加をはじめ、営業サイドと連携して販促施策への活用も行っています。店舗やエリアごとに展開している施策の情報発信にはこれまでチラシのみを用いていましたが、それと同じ内容、またはそこに少し情報を付加したWebページを、店舗のスタッフとやりとりしながらつくっていますね。
いずれは、店舗ごとに自分たちで情報発信をできるようにしたいというのが理想。CMS自体は、そうした運用にも対応できるような設計にしてもらっています。
遠藤様:直近であれば、業界的に紙の請求書をWeb化するという流れがあることから、その詳細が見られるページを追加しました。加えて、そこから申し込みや問い合わせをしてもらえるような導線もつくっています。
―目に見える成果としては、どのようなものがありましたか。
峯様:セッション数とページビュー数が、前年同月比2割増で推移しています。SEOに本格的に取り組むのはこれからなので、既存のお客様の訪問回数が増えたのかなと思いますね。一口に2割と言っても、非常に質の高い2割なのではないかと思います。
西川様:問い合わせ数も、良い意味で増えています。これまで競合他社に流れていた分や、電話でオペレーターが対応しなければならなかった分の問い合わせがWebから入ってきているので、良い傾向だと感じていますね。
今後はSEOに力を入れ、集客に役立てたい
―日々の運用の中で、シフトのサポートは役立っていますか。
西川様:CMSの範囲外も含めてたびたび改修を行っているのですが、そうした内容を相談すると、いつもすぐにお答えをいただけるので助かっています。
塩野 晴 シフト Webディレクター
塩野:どのお客様に対してもそうですが、ご相談やお問い合わせをいただいたら、早く、的確な情報をお伝えできるようにしています。改修のお話をいただけるのはありがたいことなので、できるだけお手伝いできるようにしたいと思っているんです。
―今後、SITEMANAGEでどのようなことにチャレンジしたいですか。
具志堅様:今は「ミライフ」の指名検索でホームページを訪れる方が多いので、たとえば給湯器が壊れた、交換したいといったニーズを持ってサービスを探されている方にも訴求できるよう、SEOに力を入れていきたいと思っています。そのために、もっとコンテンツを増やしていきたいですね。
西川様:いろいろな広告や外部サイトとの連携も行っていきたいと考えています。そのためにも、きちんとLPをつくりたい。その辺りは、特にSITEMANAGEが得意とするところなのかなと思いますから。
―そのような会社にSITEMANAGEをおすすめしたいですか。
西川様: ITにあまり詳しくないメンバーが運用するという場合に、非常に適したツールなのではないかと思います。また、更新頻度が高い会社さんや、発信したい情報がたくさんある会社さんにも向いていると思いますね。
担当者からコメント
ミライフ株式会社様のコーポレートサイトをリニューアルさせていただきました。
サービスの紹介や新着情報だけでなく、イベント情報の更新やお客様の用途に合わせた問い合わせフォームの設置、採用情報も掲載しており、コンテンツの量が多く、高い頻度で更新作業が必要なサイトとなっております。
今回「ノウハウがなくても簡単に運用できる」「楽しくホームページを更新できる」と仰っていただき、まさにSITEMANAGEの目指すコンセプトであったため大変嬉しく思いました。
西川様、具志堅様をはじめプロジェクトに携わった皆様と峯様、遠藤様をはじめSITEMANAGEをご利用いただいている皆様に改めて御礼申し上げます。
この事例を担当した人
ディレクター
S.S.
前職では事務と広報として、サイト更新やサービスを使ってLPの作成、広告運用など担当していました。専門的にWeb制作に携わり、自分が担当したサイトで埋もれているいい企業、いい製品を一般ユーザの方に届けたい、という思いでシフトへ転職。営業・ディレクターとしてBtoB、BtoCの主に製品サイト制作に携わってきました。今後も業界・業種問わず様々なサイト制作を担当できればと思っています。