CMS導入とSEO戦略で月間PV数が2倍に。従業員のストレスを軽減する商品サイトを構築

担当者集合写真

二輪車のカスタムパーツおよび用品の企画・開発・販売を手掛ける株式会社デイトナ。半世紀にわたる取り組みのなかで国内外にファンを獲得している同社ですが、販売の核となる商品サイトにおいては、いくつかの課題を抱えていました。

その課題解決を図るため、SITEMANAGEの導入と並行して、SEOを考慮した商品サイトのリニューアルを実施。従業員のストレスを軽減するとともに、月間PV数を飛躍的に伸ばしています。

本プロジェクトを統括された二輪事業部 プロモーショングループ・グループリーダーの矢嶋様、同部署の鈴木様と鶴見様に、リニューアル以前に抱えていた課題やSITEMANAGE導入の決め手、リニューアル後の成果などについて詳しくお話しいただきました。

目的

  • サイト運用を効率化し、運用者の負担を減らしたい
  • 操作性を良くしてサイトの社内活用を進めたい
  • サイトへの流入を増やし、Web販促を強化したい

課題

  • サイト運用に手間がかかり、運用者の負担が大きかった
  • 旧サイトのシステム改修費用が高額で改修に踏み切れなかった
  • サイト運用のパートナーがおらず、安心して運用できる体制ではなかった

成果

  • 月間PV数が約2倍に増え、訪問回数も順調に増加している
  • サイト更新にかける手間が減り、運用者のストレスが軽減された
  • 他部署でもサイト更新ができるようになり、社内活用の幅が広がった
  • オリジナルのWebデザインにより海外の取引先から高い評価を受け、ブランディングに役立った

サイト運用を伴走してくれるパートナーが必要

―はじめに、デイトナの事業内容を簡単にご紹介いただけますか。

矢嶋 和弘 様 株式会社デイトナ

矢嶋 和弘 様 株式会社デイトナ

矢嶋様:バイク文化の創造企業として、オートバイのアフターパーツや用品の企画・開発と販売を行っている会社です。自社ブランドをはじめ海外ブランドの輸入販売も手掛け、世界のバイクライダーのニーズに応えています。

―今回、SITEMANAGEを使って商品サイトをリニューアルされましたが、SITEMANAGE導入前に抱えていた課題はどのようなものですか。

矢嶋様:旧サイトは2015年ごろに開設したものです。当社では毎年紙媒体のカタログを制作しており、そのカタログの文字情報を抽出してデータベース化し、紙でもWebでも商品展開ができる体制にしたいと考えたのがそもそもの始まりです。

ただ、しばらく運用していくうちに、使い勝手があまりよくないことに気づいたのです。まず、約1万点ある商品の検索が商品番号でしか行えず、ユーザビリティに欠けていました。また、画像や動画、テキスト情報の追加・更新が容易ではなく、社内活用が進まなかった点も課題でした。

制作会社にシステム改修の相談をしたところ、開設当時とは異なる仕組みへの載せ替えが必要とのことで、われわれが想定する金額とは桁が違う費用がかかることが判明。10年以上お付き合いのある会社さんでしたので、できれば改修をお願いしたかったのですが、コスト面で難しさがありました。

もうひとつ、サーバー運用にも懸念がありました。わりと大規模なサイトなのでサーバーの運用保守も重視していましたが、そこの協力を得ることができなかったのです。そのため、社内でサーバー選びや管理をしなければならず、不安と負担が大きかったですね。

このような経緯があり、Webまわりをトータルに支援してくれる会社さんを見つけなければならないと思うようになりました。取引先というより、伴走してくれるパートナーを求めていたというのが正直なところです。

最もプレゼンが分かりやすく、最も信頼できたのがシフトだった

―SITEMANAGEを導入いただいた経緯や決め手を教えてください。

矢嶋様:サイト運用のパートナー探しを進めるにあたり、最終的に5社にしぼり、各社のプレゼンを受けて比較検討を行いました。当社では商品開発の際、留意すべき品質や機能などの指針があり、それに基づいて判断するのですが、その考え方をサイト開発にも落とし込んで検討したところ、

SITEMANAGEがトップの数値でした。これをもって上席と社長にプレゼンしたという流れです。

ただ1点、SITEMANAGEは買い切りのため、ほかと比べて初期費用が高めな点は少し懸念事項でした。しかし、現状のデータベースは不要になるので、5年くらいのスパンで考えれば月額費用は安価になるだろうと判断しました。

―具体的にどのような点を評価してくださったのでしょうか。

矢嶋様:まずは、課題に対し熟慮したご提案をいただいた点です。プレゼンの際、イメージページをつくってご提案してくださったのはシフトさんだけでした。また、SITEMANAGEはパッケージ製品であるものの、デザインの自由度が高いこともプレゼンを通して伝わってきました。

鈴木 清子 様 株式会社デイトナ

鈴木 清子 様 株式会社デイトナ

鈴木様:私も各社のプレゼンに同席しましたが、シフトさんのプレゼンが一番分かりやすかったです。管理画面のUI、特にプラグインの使い勝手がとても良さそうで、これなら皆に使ってもらえそうだなと。なにより、当社をよく理解してくれているのがしっかりと伝わってきました。

斉藤:私自身は二輪業界に詳しくないのですが、社内にバイク好きのスタッフがおり、「デイトナさんのサイトをシフトがつくる!」という強い気持ちがありました。

斉藤 ユキ シフト Webディレクター

斉藤 ユキ シフト 営業部

岡野:バイク好きのスタッフというのは私ですが、デイトナさんの案件を聞いたときとてもワクワクして、先輩従業員を差し置いてプロジェクトに立候補させていただきました(笑)。

市岡:御社の課題を聞いて、機能面では実現できると確信していたので、あとはどのようにお伝えするかが重要だと考えました。イメージのしやすさを第一に考え、言葉でお伝えできない部分を画像でお伝えできたのが良かったのかなと思っています。

市岡 亮太 シフト Webディレクター

市岡 亮太 シフト Webディレクター

矢嶋様:あとは複数のサイトの管理やEC機能の後付けが可能な点、多言語対応まで整っている点もポイントでした。当社はメインの商品サイト以外に約20のサイトを持ち、ヨーロッパやアメリカ向けに独自に機能しているサイトもあるので、将来的なWebサイト統合も視野に入ります。

加えて、FAQのプラグインが用意されている点も魅力でしたね。これを実装できれば顧客満足度向上や作業効率化につながります。また、サイト検証とSEO対策については無知なので、この部分も頼めるのは非常に心強いと思いました。商品サイトを運用する以上、流入数は常に意識すべきポイントです。

しかし、私のなかでの一番の決め手は、シフトさんの事務所にお伺いしたときの安野社長の雰囲気です。この人なら信頼できる、安野社長が率いるスタッフの方々とだったら、同じ目的に向かって走っていけそうだと感じました。Webサイトはつくって終わりではなく、むしろ形ができてからが本番だと思いますから。

安野:私やスタッフについてのお言葉は初めてお聞きしました。大変光栄です。ありがとうございます。

Webの専門知識がなくても要件定義がスムーズに進行

―開発のキックオフから公開までは、どのような流れでしたか。

矢嶋様:シフトの斉藤さんと初めてお会いしたのは「販促EXPO2022夏」でしたね。ご提案前に何度か打ち合わせをさせていただいたのち、2022年10月にプロジェクトがキックオフ。2024年5月に公開し、今に至ります。コロナ禍でしたので、主に週1回のリモート会議で要件を詰めていきました。

私を筆頭にWebの専門知識がない従業員が多いため、本当は直接お会いして表情や間を大切にしながらお話ししたいと思っていました。しかし、結果として要件定義もスムーズに運び、皆さんの丁寧な対応に感謝しています。

―開発において、印象に残っていることはありますか。

矢嶋様:オートバイのアフターマーケットというニッチな業界ですから、商品名を言ってもそれが何か分かる方は多くありません。ですから、商品カテゴリーなどはリストにしてご説明する必要があると思っていたのですが、マーケティングの岡野さんがバイクに詳しいので、まったくその必要がなかったのには本当に驚きました。SEOのキーワード選定もスムーズでしたし、コミュニケーションが取りやすかったので楽しかったですね。

岡野:私も毎回楽しくお打ち合わせに参加させていただきました。SEOは人に知ってもらうために行うマーケティング施策なので、デイトナさんが誇りを持っている商品を私たちの力で広めていけることが、バイク好きの私にとって非常に貴重な経験でした。一方で、マーケティングは専門用語が多い分野なので、なるべく分かりやすい言葉でお伝えすることを意識しました。

岡野 まりん シフト マーケティング部

岡野 まりん シフト マーケティング部

デザインとSEO設計でPV数が2倍に。従業員のストレスも軽減

―実際に運用を開始してから、どのような成果を感じていますか。

矢嶋様:定性的な成果でいうと、海外の取引先からデザインを褒めていただいたことです。 IT業界で世界的に有名な大企業からの高評価でしたので、非常に嬉しかったですね。

斉藤:デイトナさんは世界に求められる商材を扱っておられるので、あえて余白を多く取り、おしゃれさと見やすさ、そして爽快感を得られるようなデザインになるよう意識しました。

安野:商品のPRをしたい、でもブランディングもしたいというご要望でしたので、ある意味コーポレートサイトの役割も含んでいます。時間をかけてデザインの意思共有を図り、単に商品を見つけるためのサイトにしなかったのが、高評価につながったのかもしれませんね。

安野 雅己 シフト代表取締役

安野 雅己 シフト代表取締役

矢嶋様:定量的な成果も大きなものでした。まず、PV数が前年同月比で約2倍に増加。訪問回数も一番多い月で50%増になっています。デザインの影響はもちろん、SEO設計の賜物だと感じています。

岡野:以前はブランド名での流入が多かったのですが、今は製品の名称での流入が増えています。たとえば、バイクに乗るときのウェアを以前は「ライディングウェア」と表記していましたが、それを「バイクウェア」に変更していただきました。前者の検索回数が480回/月なのに対し、後者は9,900回/月と20倍以上の違いが見られます。いろいろな人に見てもらいたいというのがサイトリニューアルの目的のひとつでもありましたから、それが達成できて私も嬉しく思います。

矢嶋様:SEO設計に伴いアナリティクスの見方も教えていただいたので、その施策が良かったのか悪かったのか判断できるようになったのも、大きな変化だと感じています。

―SITEMANAGEを使ってみて、特に満足しているポイントを教えてください。

鈴木様:私は商品サイトトップページのバナーを管理していますが、自分のタイミングで反映できるのが非常に嬉しいです。旧サイトでは制作会社に依頼する流れだったので、即日の反映が難しく、もどかしさを感じていました。

鶴見 優花 様 株式会社デイトナ 

鶴見 優花 様 株式会社デイトナ 

鶴見様:私は商品情報の更新を担当していますが、旧サイトでは更新のタイミングが1日1回と決められていて、しかも何かひとつでもデータに不備があると更新できないというシステムでした。過去には1週間くらい更新できなかったことも。それが今は更新したいときに更新できるのでストレスフリーです。

矢嶋様:使い勝手が格段に良くなり、更新にスピード感が出ましたね。私は直感で操作できるUIが気に入っています。また、プラグインは基本機能2個に13個のプラグインを追加して使用していますが、そのうちのFAQに関しては他部署で更新ができるようになり、社内活用の幅が広がったのも成果のひとつです。

パッケージにない機能も叶えてくれそうな期待値の高さ

―今後、SITEMANAGEを活用して実現したいことはありますか。

矢嶋様:複数ある海外ブランドサイトの運用をSITEMANAGEに集約させ、海外ブランドサイト運用の負担を軽減させていきたいです。ただ、ブランドの世界観は維持したいので、そのあたりの落とし所を今探っていただいている状態です。パッケージに含まれない部分の相談もできるのが、シフトさんの大きな魅力だと思います。

―シフトに期待していることがありましたら教えてください。

インタビューイメージ

矢嶋様:商品の情報を集約し、スムーズにSITEMANAGEに登録できるシステムの開発です。特にわれわれのように商品点数が多く、毎月更新が必要になる会社さんは非常に助かるのではないかと思います。これはSITEMANAGEの前段階の要望ですが、シフトさんだったら叶えてくれるのではないかと。これまでの取り組みから、シフトさんに対する期待値が上がっています。

安野:SITEMANAGEに移行可能なデータベースの管理システムということですよね。その設計はわりとスムーズにできるかもしれないので、早速社内で検討してみます。

―SITEMANAGEはどのような企業におすすめでしょうか。

矢嶋様:特におすすめしたいのは当社のように、WebやSEOの知識はないけれど、サイトのリニューアルや構築の必要性がある会社さんです。一方で、知識がある会社さんであれば、SITEMANAGEによって、さらに良いサイトにできる可能性を秘めていると感じています。

担当者からコメント

展示会でお会いして、提案の機会をいただき、SITEMANAGEを導入していただくことができました。製品管理やカテゴリ構造が少し複雑で、検索のUIを検討するのも苦労しましたが、その分野に長けているスタッフと、デイトナ様のおかげで進めていくことができました。

リリースしてから見えてきた課題というのも出てきたので、今後はさらによりよいサイトになるようデイトナ様と一緒にがんばって参ります。

外部連携も得意ですので、「どうしよう・・・」というときはまず、ご相談ください。

まずは相談してみる

営業

斉藤 ユキ

この事例を担当した人

営業

斉藤 ユキ

同業種のWEB制作・システム開発会社から転職、入社して12年。会社、パッケージの成長を共に歩んできた営業、ディレクター。業種業態問わないサイト制作のフロントを担当。

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