自社に合うWebサイトの種類とは?目的や制作のポイントも解説!

総務省の通信動向利用調査によるとWebサイトの開設率は9割を超えており、企業にとってWebサイトを持つことは当たり前となっています。ただWebサイトには多くの種類があり「今、自社がつくるべきWebサイトは何か」と迷っている担当者もいるでしょう。

本記事では17種類のWebサイトについて、目的やターゲット、作成時のポイントなどをご紹介します。本記事を読んで、自社に合ったWebサイトを検討してください。

株式会社シフトでは、お客様の「こういうサイトにしたい!」の声を詳細にヒアリングし、経験豊富なディレクターがお客様のご要望に合った最適な提案をさせていただきます。

サイト種別が定まっていなくても、ヒアリングしながらご提案することも可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

サイト制作についてまずは相談してみる

目的にあわせてWebサイトの種類を選ぼう!

Webサイトはユーザーに自社を知ってもらうことが、基本的な役割になります。ただし、知ってもらうだけでは目的達成にはつながりません。目的達成のためには、目的や課題に合ったWebサイトを作成しましょう。

たとえば、商品の購入を目的とするならECサイト、人材採用を目的とするなら採用サイトを作成するのが適しています。まずは、Webサイトによって自社が達成したい目的を定め、目的達成に最適なサイトを選びましょう。

Webサイトの種類

Webサイトを目的別に細かく分けると、主に17種類に分類されます。ここからはそれらについて、目的やターゲット、制作のポイントなどをご紹介します。自社に最適なWebサイトはどれか、検討してください。

1. コーポレートサイト

コーポレートサイトとは、企業を紹介するサイトです。会社概要や企業理念、自社の商品・サービス、アクセスや採用情報などを掲載します。

またコーポレートサイトは、IRサイトとしての役割を果たす場合も多いです。IRサイトとは、投資家向けのIR(Investor Relations)情報を掲載したWebサイトのことで、経営方針や財務、株式など、投資家に必要な情報が公開されます。

目的

コーポレートサイトの主な目的は、企業情報を発信することです。自社情報がさまざまなWebサイトに掲載されていると情報が錯綜して正しく伝わらないことがありますが、コーポレートサイトで最新の情報を整理して掲載すれば、正確な情報をユーザーに伝えられます。企業イメージを作ってブランディングを行い、認知度が高まれば、検索上位に表示され信頼性も高まるでしょう。

またコーポレートサイトは、ユーザーとのコミュニケーションの場にもなります。メールやお問い合わせフォーム、チャット機能などでユーザーとコミュニケーションをとることで、ユーザーからの意見をWebサイトや商品に反映しやすくなります。

ユーザーとの距離も近く感じられるため、愛着を持ってもらうことにもつながるでしょう。

ターゲット

コーポレートサイトは、ターゲットが非常に幅広いです。既存顧客、見込み顧客はもちろん、取引先や投資家、求職者などさまざまなユーザーが利用します。

採用や商品のブランディングに力を入れている企業の場合、ブランドサイトや採用サイトを別途作成し、ターゲットを分散させる手法を採っていることもあります。

制作のポイント

コーポレートサイトの制作で大切なことは、ユーザーに与える印象の意識です。

自社の雰囲気に合うデザインになるよう、方向性を統一してまとまりのあるWebサイトにしましょう。自社やブランドのイメージカラーを取り入れると、イメージ強化や他社との差別化にもつながります。企業理念もユーザーの印象を決める大切な部分なので、注力すると良いでしょう。

また、ターゲットを意識したイメージやコンテンツ内容にすることも重要です。自社商品サービスの客層に合ったデザインにするのはもちろん、情報はターゲットが求めるものを提供しましょう。

コーポレートサイトについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
企業がコーポレートサイトを制作する目的とは。作り方やリニューアル時の注意点も解説

参考事例

タカラスタンダード株式会社 コーポレートサイト(IRサイト)

コーポレートサイトとして、商品情報や企業情報を掲載するだけでなく、ショールームの予約なども可能です。また、IR・投資家情報を提供するIRサイトの機能も備わっているコーポレートサイトになっています。

株式会社シフトで制作したコーポレートサイトの実績は下記よりご覧ください。
コーポレートサイトの実績を見る

2. ECサイト

ECサイトは、インターネットを介して商品を販売するWebサイトです。Amazonや楽天などの大手企業のECサイト内に商品を出品する「モール型」と、自社で運営する「自社型」の2つがあります。

実店舗と違っていつでも買い物が可能で、商品紹介のほか、ショッピングカートやレビュー、決済などの機能が備わっています。商品数が多いECサイトではカテゴリ別検索などもできます。

目的

ECサイトの主な目的は、売上の拡大です。

ECサイトは自社を置く地域だけでなく全国、場合によっては世界をターゲットにすることが可能なため、ユーザーの母数が増え、売上拡大につながる可能性があります。会員特典やおすすめ商品の提案などを行うことで、ファンを増やしてリピーターになってもらうことも可能です。

また、ユーザーの行動や購入した商品などは履歴として蓄積されます。これらを分析してWebサイトや商品を改善すれば、更なる売上アップも期待できます。加えて、サイト内で商品紹介から決済までできることから、企業側の業務効率化にも貢献します。

ターゲット

ECサイトのターゲットは、主に既存顧客と見込み顧客です。細かなターゲットは商品やサービスによって違ってくるため、商品・サービス内容に合わせてターゲットを選定することが大切です。

制作ポイント

ECサイトで重要なことは、ユーザーの利便性です。

求める商品にすぐに辿り着けること、会員登録や決済までスムーズに進めることを意識しながら導線を整えましょう。ユーザーの求める情報が含まれた画像やテキスト、ボタンのカラーや位置など、ユーザーが迷わない設計にすることが大切です。現在はスマホで閲覧するユーザーも多いため、スマホ閲覧に適したデザインも意識しましょう。

また「検索性の高さ」と「回遊性の高さ」も重要です。検索性とは必要とするデータを必要に応じて抽出できること、回遊性とはWebサイト内の複数のページを訪れることで、これらが高いほどWebサイトの利便性が高く、購入につながりやすいとされています。さまざまな条件で検索できる機能や、購入履歴からおすすめ商品を掲載する機能などを用いて、検索性と回遊性を高めましょう。

そして、セキュリティ対策もECサイトの大切なポイントです。住所や氏名といった顧客情報を扱うため、厳重なセキュリティ対策を行いましょう。SSL(※1)に対応するのはもちろん、Webサイトの脆弱性や不正アクセスなどを検知するツールの導入、顧客情報管理の徹底などを行い、ユーザーの情報を守りましょう。

※1 SSL(Secure Sockets Layer):インターネット上でデータを暗号化し、第三者から内容を見られないように保護する仕組み

ECサイトの構築方法やサービスは数多くあるため、自社にあったサービスを選ぶのは難しいと思います。
選び方に迷われている方向けにまとめた記事がございますので、「ECサイトを新たに立ち上げたい」、「ECサイトをリプレイスしたい」などお考えの方はこちらの記事をご覧ください。
選ぶべきECサイト構築サービスは?選定ポイントや運営についても解説

参考事例

株式会社丸昌 ECサイト

着物や袴のレンタルができるECサイトで、商品数が多いため予算や色、サイズからの検索や「先生」「小学生」などターゲットごとに検索することができるなど様々なカテゴリ別に検索が可能です。
株式会社シフトのECサイトの制作実績は下記よりご覧ください。
ECサイトの制作実績を見る

3. ポータルサイト

ポータルサイトとは、インターネットへの入口となるWebサイトです。

Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンのほか、一定のジャンルに特化した情報を扱うWebサイトもポータルサイトと呼ばれます。飲食店、不動産、美容室などさまざまなジャンルがありますが、いずれも情報量が多いため、サイト規模が巨大になる傾向があります。

目的

ポータルサイトの目的は、主に潜在ユーザーへの認知拡大です。認知度の高いポータルサイトのコンテンツでユーザーを惹きつけ、各社のサービスサイトに誘導する「きっかけ」として利用される場合が多いです。

ポータルサイトの規模が大きくなって認知度が高まれば、掲載料や広告収入などを得ることもできます。

ターゲット

ポータルサイトのターゲットは非常に幅広く、既存顧客、見込み顧客等、ほぼすべてのユーザーが対象です。特定のジャンルに特化したポータルサイトなら、そのジャンルに関心を持っているユーザーが対象になります。

制作のポイント

ポータルサイトでは、情報の量と質が大切です。最新のトレンドやニュースなどを掲載し、ユーザーに常に情報を提供しましょう。一定のジャンルに特化している場合には、そのジャンルに関連する情報を掲載することが重要です。

また、ポータルサイトで集客効果を考えるなら、サイトの規模を大きくしてSEO対策を行う必要があります。規模が大きくなった場合はさまざまな条件で検索できる機能を盛り込こみ、ユーザーの検索キーワードに合わせて情報をまとめると、膨大な情報量の中から欲しい情報を見つけやすくなり、ユーザーからの認知や利便性が向上します。

なお、同ジャンルですでに有名なポータルサイトがある場合、新しく参入するのは難しいとされています。もし参入する場合には、マーケティングをしっかり行い、競合との差別化を図る必要があるでしょう。

ポータルサイトについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
ポータルサイトとは?構築方法や成功事例に学ぶビジネス活用のヒント

参考事例

旭化成株式会社 交換膜事業部ポータルサイト

どのような事業を行い、製品を取り扱っているのかをまとめた、事業内容の魅力を十分に発信できるポータルサイトになっています。

ポータルサイトの具体的な課題や成果の事例について詳しく知りたい方は、下記記事よりご覧ください。
事業部サイトで顧客との新たなタッチポイントを構築。段階的な拡張でサイトを充実化!

株式会社シフトのポータルサイトの制作実績は下記よりご覧ください。
ポータルサイトの制作実績を見る

4. サービスサイト

サービスサイトは特定の商品やサービスを紹介するWebサイトです。商品・サービス紹介や導入事例、選ばれる理由、資料のダウンロードなどが主なコンテンツになります。

紹介という点ではコーポレートサイトと似ていますが、コーポレートサイトでは企業紹介をメインで行うのに対し、サービスサイトは特定の商品やサービスに特化しています。

目的

サービスサイトの主な目的は見込み顧客の獲得です。特定の商品・サービスの機能やメリットを詳しく紹介して認知度を高め、顧客やリードを獲得します。最終的には購入や問い合わせといったコンバージョンにつながるため、営業ツールとしても役立ちます。

ターゲット

サービスサイトの主なターゲットは見込み顧客です。すでに商品やサービスの購入を検討しているユーザーがメインターゲットになります。また、既存顧客にも商品・サービスを認知してもらえます。

制作ポイント

サービスサイトを制作する際には、ページ構成とデザインに配慮しましょう。

紹介する商品・サービスのイメージに合ったデザインやカラーを取り入れることで、印象的なアピールができます。問い合わせや資料請求といったコンバージョンを意識して、そこまでの導線を分かりやすくすることもポイントです。

加えて、導入実績やお客様の声などのコンテンツを掲載すると、ユーザーが「商品を使用した自分」をイメージしやすくなり、安心して購入できます。

また、どんなに良いサービスサイトを作っても、閲覧されなければ意味がありません。SEO対策やWeb広告を活用して、サイトへの流入を増やしましょう。

参考事例

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 サービスサイト

SMBCグループ金融経済教育についての紹介やセミナー・検定、動画教材などのSMBCグループ金融経済教育に関する様々なコンテンツを発信しているサービスサイトになります。

サービスサイトについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
コーポレートとサービスサイトは分けるべき⁉それぞれの役割と構築のコツ

5. BtoBサイト

BtoBサイトは、主にBtoB取引を行う企業が取引先に向けて作成するサイトです。

コンテンツの内容は、紹介したい内容によって変わります。企業を紹介したいのであれば、会社概要や自社の商品・サービス、アクセス情報など、商品・サービスを紹介したいのであれば、商品紹介や導入事例などを掲載します。最近ではBtoBのサービスサイトとほぼ同義として使われることもあります。

ただ、企業やその企業の事業部が取り扱う製品情報をまとめたサイトは「製品(ポータル)サイト」とも呼ばれ、サービスサイトと違って、より情報の検索性能を上げてユーザビリティを向上させる必要があります。

目的

BtoBサイトの目的は、見込み顧客を増やしてコンバージョンを獲得することです。BtoBでは営業担当者同士が接触して購入を検討しますが、その前段階としてWebサイトで情報収集を行うことが多いです。

BtoBサイトは、購入先を検討している新規顧客に自社を知ってもらう大きなきっかけになります。また見込み顧客がより詳しい情報をBtoBサイトで収集し、理解を深める場合もあります。加えて、営業時間外でも新規顧客の対応ができるため、営業担当者の負担が減るといった側面もあります。

ターゲット

BtoBサイトの主なターゲットは、見込み顧客です。ただし、個人ではなく企業がターゲットとなるため、制作の際などにはその点に考慮する必要があります。

制作のポイント

先述したようにBtoBサイトは企業向けのWebサイトです。企業取引の場合、利益を見据えた合理的な判断がされるため、判断材料としての情報を充実させ、的確なメッセージを伝えることが重要です。

そのためには、清潔感や信頼感のある手堅いデザインや、メリットがすぐに伝わるファーストビューなどを意識しましょう。一方で、判断材料にならない無駄な情報を省くなどの調整も必要です。

また、コンバージョンは問い合わせや資料請求といった行動に移しやすいものに設定し、見込み顧客が行動できるような導線を確保することが大切です。

参考事例

積水化学工業株式会社 BtoBサイト「エスロンタイムズ」

BtoB向けの製品情報が探しやすくなっており、分野・製品群名・品名品番などから探せるだけでなく、何かしらの課題を持ってサイトを訪れた担当者が解決方法を見出せるように、課題や事例から探すことも可能なサイトです。

BtoBの製品サイトの構築や集客方法についてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
問い合わせに繋がる製品紹介サイトの作り方。デザインから集客方法までを解説します。

株式会社シフトのBtoBサイト制作実績は下記よりご覧ください。
BtoBサイトの制作実績を見る

6. ブランドサイト

ブランドサイトは、特定のブランドを紹介するWebサイトです。サービスサイトは特定の商品やサービスを紹介するサイトでしたが、ブランドサイトの場合は商品ではなく、ブランド全体をアピールします。

ブランドサイトでは、ブランドの商品・サービスの紹介、機能や価値、料金のほか、企業理念やブランドメッセージなども掲載します。

目的

ブランドサイトの大きな目的は、ブランド価値の向上です。ブランドを広く認知してもらうことで信用を高め、購入につなげます。ブランド価値が高まれば安心感が生まれ、競合他社にも流れにくくなります。加えて、お客様の声や受賞歴などの実績を掲載すれば、より信頼性を高められるでしょう。

またブランドサイトは、ブランドの世界観を作り上げることも目的のひとつです。イメージ戦略によってブランドの世界観が確固たるものになれば、よりブランド力が高まります。

ターゲット

ブランドサイトのターゲットは、既存顧客と見込み顧客です。ブランドに根強いファンがつけば、今後も同じブランドの商品を使い続けてくれる可能性が高いため、ターゲットの感情に訴えるアピールが大切です。

制作のポイント

ブランドサイトで大切なことは、ターゲットの印象に残る内容にすることです。

目を惹く画像やキャッチコピーなどをメインに利用して、ブランドを強く印象付けましょう。機能よりも感情を重視し、好印象を残すことが重要です。伝えたい内容に一貫性を持たせて、画像やテキストを選定しましょう。

企業によっては、主力商品をブランド化する場合もあります。このような場合は、サービスサイトとブランドサイトが同じになりますが、あえて分けて作ることも可能です。ここは事業展開などによって変わってくるため、自社に合った方を選びましょう。

なお、ECサイトがある場合はECサイトへの導線を作っておくと、購入にもつなげやすくなります。

参考事例

株式会社セキグチ ブランドサイト「モンチッチ オフィシャルサイト」

「モンチッチ」というぬいぐるみがブランドとなっているサイトで、モンチッチの紹介やグッズ、お知らせなどサイト全体が「モンチッチ」のためだけのサイトになっています。

株式会社シフトのブランドサイトの制作事例は、下記よりご覧ください。
ブランドサイトの制作例を見る

7. プロモーションサイト(キャンペーンサイト)

プロモーションサイトは、商品やサービスの宣伝を行うWebサイトです。目的が同じものにキャンペーンサイトがありますが、キャンペーンサイトは一時的な宣伝のため、開設されている期間が限定されています。

プロモーションサイトは、商品やサービスの紹介のほか、開発者からのメッセージや開発秘話、リアルイベントがある場合にはイベントの情報なども記載します。

場合によっては、この後ご紹介するLP(ランディングページ)として制作することもあります。

目的

プロモーションサイトの目的は認知度の向上です。商品やサービスの良さを広めて、顧客の購買意欲を促進します。イベントやキャンペーンの内容もプロモーションサイトで告知することで、集客のサポートも可能です。

またプロモーションサイトは、新規顧客の獲得はもちろん、既存顧客との関係性を強化する目的で利用されることもあります。たとえば、既存商品の後継機などを発売する場合、プロモーションサイトを活用すれば品質改善や利便性の向上に努めていることをアピールできます。

ターゲット

プロモーションサイトのターゲットは、基本的に購入を検討している見込み顧客です。ただし、活用方法によっては既存顧客にもアピールが可能です。

制作のポイント

プロモーションサイトは、コンバージョンによってサイト設計とターゲットが異なります。制作の前にコンバージョンを明確にし、目的に合ったサイト設計を考えましょう。キャンペーンサイトの場合には、スケジュール管理をしっかりと行い、リリース日に間に合うようにすることが重要です。

また、プロモーションサイトで大切になるのが「インパクト」です。

印象に残る画像やキャッチコピーを使用して、多くの人の目を惹きつけるようにしましょう。コンテンツも幅広い層に刺さるような魅力的なものを用意する必要があります。

エントリーフォームを作成する場合には、入力項目を簡素化したり、入力のエラー項目をわかりやすくするなどなど申し込みしやすい工夫をすると良いでしょう。

参考事例

牛乳石鹸共進社株式会社 プロモーションサイト「赤箱のススメ」

赤い箱の牛乳石鹸のプロモーションサイトで、商品の紹介や使い方など牛乳石鹸を宣伝するようなコンテンツが多く含まれているサイトです。

8. 採用サイト

採用サイトとは、求職者向けに採用に関する情報を掲載するWebサイトです。会社概要や採用条件のほか、先輩社員のインタビューなどを掲載しています。

以前はコーポレートサイトの一部に採用情報が掲載されていることがほとんどでしたが、近年の採用は売り手市場となっており、採用に力を入れるために採用サイトを作成する企業が増えています。

目的

採用サイトの目的は求職者に自社を知ってもらい、ミスマッチをなくすことです。

求人票では伝えられない職場の魅力や雰囲気、仕事内容などを発信することで、自社に適した人材を確保できる可能性が高まります。採用におけるブランディングができると同時に、適した人材を見つけて離職を防ぐ効果も期待できます。

また求人サイトなどを通さずに採用活動ができるため、採用コストの削減も可能です。

ターゲット

採用サイトのターゲットは求職者です。運用する目的にもよりますが、基本的には新卒・中途採用は問いません。

制作のポイント

採用サイトを作成する際には、求職者の求める情報を網羅することが重要です。

自分が働いている姿をイメージできるよう、仕事内容はもちろん、自社内の設備や福利厚生など仕事以外の部分も想像できるような発信をしましょう。応募までの導線をスムーズにすることで、応募者増加が期待できます。

ただし、応募者増加だけが目的にならないように注意しましょう。採用サイトの目的は入社後のミスマッチを減らすことです。求める人物像を念頭に置き、その人物が集まるような情報を伝えましょう。

参考事例

株式会社LIXILリアルティ 採用サイト

求職者に会社の雰囲気が分かるよう、社員や社内の写真や社員インタビューを掲載しています。また、平均年齢や勤続年数などその会社特有の情報もデータとして掲載しており、求職者の求める情報が網羅的に掲載されています。

採用サイトについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
採用サイトで制作すべきコンテンツとは?デザインや制作実例もご紹介  

株式会社シフトの採用サイト制作実績は下記よりご覧ください。
採用サイトの制作実績を見る

9. オウンドメディア

オウンドメディアは、企業が自ら運営しさまざまな情報を発信していくWebサイトです。SEO対策の一環として利用されることも多く、コンテンツはお役立ち情報や記事検索、商品・サービス情報などがメインになっています。

BtoB企業の場合であれば、SEO対策の観点からもコーポレートサイトと同じドメイン(サイト)で運用するケースも多いです。

オウンドメディアと似たWebサイトに「メディアサイト」があります。メディアサイトはニュースやお役立ち情報が集約されているサイトのことで、オウンドメディアはメディアサイトの一種です。

目的

オウンドメディアの主な目的は、商品やサービスの認知度を拡大させ、集客や売上増加につなげることです。

オウンドメディアは商品やサービスに関するお役立ち情報などを継続的に発信しますが、これによって露出を増やし、認知度をアップさせていきます。記事が良質であれば、検索で上位に表示されるようになりますし、顧客の育成や企業のブランディングにもつながります。

また自社メディアでの情報発信であるため、低コストで集客でき、自社内の情報を発信すれば採用にも役立つなど、さまざまな目的を想定した使い方ができます。

ターゲット

オウンドメディアのターゲットは主に見込み顧客です。自社が持つ情報に興味のあるユーザーとオウンドメディアで接点を作り、購入意欲が高いタイミングに自社を思い出してもらい、問い合わせや購入につなげます。

制作のポイント

オウンドメディアは記事ごとにターゲットを設定して、ターゲットのニーズに合わせた情報を提供することが大切です。ターゲットの悩みや課題を見つけて、自社商品で解決できるという流れを作れば、スムーズに商品やサービスのアピールができます。

またユーザーがオウンドメディアに辿り着きやすいよう、SEO対策も行いましょう。

オウンドメディア自体、コンテンツマーケティングのツールになっており、良質な記事を継続的に発信していくことで上位表示が可能になります。ただし、効果が出るのは早くても半年程度必要とされているため、長期的にサイトを成長させていく意識が大切です。

オウンドメディアについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
集客に強いオウンドメディアの構築方法!費用やサイト名の決め方もご紹介

参考事例

株式会社トラエル オウンドメディア「ナゴレコ」

名古屋にある美味しいお店を地元の方が発信しているサイトです。特集や連載にもなっており、名古屋への興味や親近感を増やし、町おこしの一環にもなるようなオウンドメディアになっています。

10. 社内ポータルサイト(社内イントラサイト)

社内ポータルサイトは、社内イントラサイトとも呼ばれ、社内のさまざまな情報やアプリケーションを集約したサイトです。ポータルサイトの社内限定版を思い浮かべていただけると、分かりやすいです。

ログイン機能のほか、社内データの共有やサポートデスク、社内コミュニケーションなどの機能を備えているのが一般的です。

目的

社内ポータルサイトの目的は、社内の情報を伝達することです。社内ポータルサイトへのログインと勤怠などと絡めて情報発信することで、メール配信などの手間が省けたり、メールをちゃんと読んでくれない人にも情報を届けることができます。

また社内の情報が集まる場所であり、社員交流も可能です。社員同士でノウハウや予定、情報を素早く共有することで、生産性の向上にもつながります。

ターゲット

社内ポータルサイトのターゲットは自社の従業員です。基本的に外部の人は閲覧できません。

制作のポイント

社内ポータルサイトで重要なことは、社員が訪問したくなるような工夫をすることです。社内ポータルサイトは効率的な情報伝達が可能ですが、社員が閲覧しなければ情報が伝わりません。

求めている情報に辿り着きやすい構成や、コミュニケーションを円滑にするツールの導入などで、社員の閲覧を日課にできるよう工夫しましょう。情報を掲載する際は、テンプレートを使うと情報が伝わりやすいですし、発信者の負担にもなりません。

また社内ポータルサイトにアクセスできるのは、社員のみです。外部から不正アクセスをされないよう、セキュリティ強化にも気を配りましょう。

社内ポータルサイトについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
社員が使いたい社内ポータルサイトとは?事例で学ぶ成功の秘訣

参考事例

セガサミーホールディングス株式会社 社内ポータルサイト(非公開)

勤怠の入力や経費精算など必要な情報が社内ポータルサイトにまとまっています。また、各グループ会社のサイトを1つの社内サイトにまとめたことから、グループ内の情報伝達スピードの向上やコミュニケーションの活性化にもつながりました。

構築した際の課題や成果などを詳しく知りたい方は下記URLよりご覧ください。
グループ共通の社内ポータルサイト構築で従業員が毎日訪れる必要不可欠なサイトに

11. マッチングサイト

マッチングサイトは、企業や人をお互いのニーズに応じて結びつけるWebサイトです。出会いや恋愛を求めるマッチングサイトを思い浮かべる人が多いと思いますが、ビジネスやスキル、物、空間などマッチングサイトにはさまざまな種類があります。

ログインやマッチング案件の一覧、申込・メッセージ機能などを備えており、ユーザー同士で直接やり取りできることが特徴です。

目的

マッチングサイトの目的は課題解決です。企業の抱える課題を解決できるビジネスやスキル、物を持っている人を探し、マッチングを行います。マッチングは情報が増えるほど比較や絞り込みが困難になりますが、マッチングサイトであれば、求める条件を入力するだけで簡単に目的の相手が見つかります。

こうした取引の手間を省くことで、需要側も供給側も生産性の向上が見込めます。

ターゲット

マッチングサイトのターゲットはサイトのジャンルによって違いますが、基本的には需要と供給の双方をターゲットにする必要があります。供給側に重点を置いて集客を行うと、自然と需要側が集まるようになります。

制作のポイント

マッチングサイトを制作する際には、競合との差別化を意識しましょう。企画の段階から集客方法やプロモーション戦略を意識して、新規性をアピールできるようにします。多様なマッチング機能で利便性を高めたり、イベントで認知拡大を行ったりすることで、長く利用してもらえるでしょう。

またマッチングサイトでは、需要と供給の見極めも大切です。市場にある需要と供給を将来性も含めて正しく見極め、求められている仲介ができるサイトにしましょう。

加えて、構築するプラットフォームによってコストも変わります。規模に合わせたプラットフォームの選定が大切です。

マッチングサイトの構築についてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
マッチングサイト構築前に知りたい基礎知識!流行の背景や費用を解説

参考事例

株式会社ライフワン マッチングサイト「店舗設計施工.com」

既存店舗の改装や新店舗を構えるオーナー様と施工会社とのマッチングサイトで、地域や業種、設計・施工範囲から検索することができ、案件一覧や申込、チャット機能も備えているサイトです。

マッチングサイトの開発や成果について、詳しく知りたい方は、下記URLよりご覧ください。
350の課題をクリアした店舗設計施工マッチングサイトを構築。月間約2万人が活用するサイトに

12. コミュニティサイト

コミュニティサイトは、ユーザー同士がコミュニケーションをとり、情報交換や共有を行うWebサイトです。特に明確な定義はなく、SNSや会員制のファンサイトなどもコミュニティサイトのひとつとされます。

掲示板や投稿機能、チャット、コメント、検索機能などが備わっているのが一般的で、企業の発信するコミュニティサイトでは、会員のみのお得なコンテンツを提供することも多いです。

シフトで制作した会員向けのコミュニティサイトの詳しい記事もございます。サイトの立ち上げ、開発中のエピソードや成果などを詳しく知りたい方は下記URLよりご覧ください。
自社初のプラットフォーム事業をSITEMANAGEで実現!豊富なプラグインで希望の機能を搭載

目的

コミュニティサイトは、企業と顧客、もしくは顧客同士の交流を目的としています。顧客と企業の距離が近くなることで、サポートが充実し、顧客満足度の上昇につながります。また顧客の情報収集を行って、商品やサービスに反映することも可能です。親近感のある対応はファンを増やし、口コミで広がることで新規顧客や売上の向上も期待できるでしょう。

またコミュニティサイトがあることで、個別に情報を発信する必要がなくなり、企業側も負担が軽減します。

ターゲット

コミュニティサイトのターゲットは、基本的に既存顧客です。既存顧客の満足度を上げることによって口コミが広がり、新規顧客の獲得にもつながります。

制作のポイント

コミュニティサイトでは、ユーザー目線に立ったデザインが大切です。ユーザーにとって使いやすく、見やすいデザインを心がけましょう。会員制の場合は会員を増やしつつ中長期的な運営を行うことが基本となるため、継続的にブラッシュアップしていきましょう。

また、掲示板などの会員が発信できるコンテンツも必要です。ただし、荒れないように注意や禁止事項を定めたガイドラインを公開しましょう。ガイドラインは、利用状況に合わせて随時改訂が必要です。

個人情報を扱うコミュニティサイトの場合は、セキュリティにも考慮しましょう。

コミュニティサイトの構築についてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
社内記事企業のコミュニティサイト構築マニュアル!種類の違いや成功事例をご紹介

参考事例

会員制コミュニティサイト「サウナ イキタイ」

サウナに行った記録や口コミ・感想を残すことができる機能があり、ユーザー同士でコミュニケーションを取ることができるだけでなく、キーワード、都道府県、特徴などからサウナを探すことも可能です。

一方、シフトでも類似のコミュニティサイトの制作に取り組んでおり、会員専用コミュニティサイトを新規構築したプロジェクトをまとめた事例記事がございます。

サイトの立ち上げ、開発中のエピソードや成果などを詳しく知ることができますので、ぜひご覧ください。
自社初のプラットフォーム事業をSITEMANAGEで実現!豊富なプラグインで希望の機能を搭載

13. 会員制サイト

会員制サイトは会員登録したユーザーをターゲットとするWebサイトです。会員登録が必要なECサイトやポータルサイトなど、先述したWebサイトの中にも会員制としているものは多いです。

会員制サイトの場合、ログインやマイページの機能、会員限定のコンテンツ記事などが主です。サイトの種類によっては、会員同士のコミュニケーションを目的としたコンテンツがある場合もあります。

目的

会員制サイトの主な目的は、会員との関係性を構築することです。会員限定の情報や特典、会員との交流を通じて、ロイヤルティを高めていきます。

会員が自社に愛着を持ってくれれば、企業のブランディングになり、競合他社に流れるのを防げます。結果、売上拡大にもつながります。

ターゲット

会員制サイトのターゲットは会員で、主に既存顧客です。新規会員を増やすためには、見込み顧客に対して会員になることのメリットを示すことが重要です。

制作のポイント

会員制サイトを制作する際には、会員が自社に対して愛着を持ってくれるようなコンテンツを発信することが重要です。企画の段階で会員の需要を明確にし、それに応えられるようなデザインやコンテンツ、機能を考えましょう。自社が会員制サイトで達成したい目的から、機能を検討することが重要です。

会員を増やしたいのなら、一部ログインなしでも閲覧できるセミクローズドにするのも効果的です。会員と会員以外の差別化を図ることで、会員のメリットが伝わりやすくなり、会員増加につながります。ニュース記事などで「続きは会員登録後に読めます」と表示されるようなイメージです。

また会員制サイトは、運営側が管理・運営をしやすいシステムにすることも重要です。会員制サイトは会員とのコミュニケーションが大切なため、定期的に情報を発信する必要がありますが、面倒なシステムだと更新がされなくなり、運営が難しくなります。直感的な操作で更新しやすいシステムを選びましょう。同時に個人情報を扱うため、セキュリティ対策も必須です。

会員制サイトについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
会員制サイト構築のすべて。クローズド特有の機能と制作のポイント

参考事例

三井不動産株式会社 テナント従業員向け会員制ポータルサイト(非公開)

ログイン情報をもとに、テナントの従業員、建物管理者、お弁当業者の3つにそれぞれコンテンツが出し分けることができます。また、サイト内で注文や予約、混雑状況の確認などができるサイトになっています。

シフトで制作した会員制サイトの課題や案件ポイントなどが記載された詳しい導入事例記事もございます。

会員制サイトにご興味がある方は下記よりぜひご覧ください。
従業員満足度向上を目的とした会員制サイトを構築!各種手続きの仕組み化で業務効率化も実現

14. サポートサイト(カスタマーポータル)

サポートサイトは、既存顧客や見込み顧客に向けたサポートを行うサイトです。商品やサービスのマニュアルや最新情報を提供したり、トラブルが起こった際のサポートを行ったりします。

既存顧客に向けた会員制のサポートサイトの場合はカスタマーポータルとも呼ばれます。ログインしてマイページにアクセスすると、契約している製品やサービスなどの使い方、FAQなどの情報が確認でき、サイトによってはそのままカスタマーサポート担当に問い合わせを行えたりします。

目的

サポートサイトの目的は、顧客満足度の向上です。商品を使用する上での疑問点やトラブルなどをWeb上で公開・解決することで、ユーザーが自身で問題を解決できます。問い合わせ等の手間が必要ないことは、ユーザーの満足度が上昇するだけでなく、自社の負担も軽減できます。

またサポートサイトでユーザー行動の分析やユーザー情報の管理・共有を行うことにより、主なターゲットやユーザーの需要が分かります。これらを分析すれば潜在顧客が判明したり、不満点を改善してリピート率が上昇したりする可能性もあるでしょう。

ターゲット

サポートサイトのターゲットは、既存顧客と見込み顧客です。会員制のカスタマーポータルの場合は、既存顧客が主なターゲットです。

制作のポイント

サポートサイトで重要なことは、ユーザーが求める情報に素早く辿り着けることです。検索機能の強化やカテゴリ分けなどを行って、スムーズな導線を確保しましょう。マニュアルなどのコンテンツも、テキストだけではなく画像やイラストを使って分かりやすくすることが大切です。

近年ではスマホで閲覧することも多いため、スマホにも対応すると良いでしょう。会員制の場合には、セキュリティ対策も重要です。

また問い合わせに対応するため、顧客対応をマニュアル化し、均一な対応ができるようにしておきましょう。場合によっては部内だけで対応できないこともあるため、他部署との連携を意識した体制を整えておきます。

サポートサイトについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
サポートサイト構築マニュアル。顧客満足度とサポート業務改善を実現するポイントをご紹介

カスタマーポータルについてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
カスタマーポータルとは?構築のメリットと注意点、成功事例をご紹介

参考事例

株式会社ブロードリーフ カスタマーポータルサイト(非公開)

製品のサポート情報やセミナーなどのお役立ち情報、お知らせなどユーザーが契約している製品に関する情報を見ることができる会員制のカスタマーポータルサイトです。

構築する前の課題や成果について詳しく知りたい方は下記URLよりご覧ください。

カスタマーポータル構築でDX促進!パーソナライズした情報提供でテックタッチと業務削減を実現

15. FAQサイト

FAQサイトとは、顧客から寄せられる「よくある質問」をまとめたWebサイトです。よくある質問のほか、検索機能や問い合わせなどで、不明点をスムーズに解決できるようにしています。近年ではチャットボットを備えているFAQサイトも多いです。

独立しているFAQサイトもありますが、これまで紹介してきたサイトのコンテンツのひとつとして掲載されるケースの方が多い印象です。

目的

FAQサイトの大きな目的は、業務負担の軽減です。商品やサービスの不明点があった場合、一般的には問い合わせなどで対応しますが、すべての質問に対応するのはカスタマーセンターにとって大きな負担になります。

FAQサイトがあることで、顧客は商品・サービスについての不明点を自分で調べることができるため、カスタマーセンターの負担が軽減されます。FAQサイトで十分な問題解決ができれば、支援不足によるトラブルも起こりませんし、顧客満足度やブランドイメージの向上にもつながります。

よくある質問をまとめておくことで、業務ノウハウの蓄積も可能です。

またユーザーの悩みを的確に回答しているFAQサイトは、検索エンジンからの評価も高くなり、SEO効果も期待できます。さらにFAQサイトの閲覧数や問い合わせの内容などを分析すれば、顧客のニーズも把握できます。

ターゲット

FAQサイトの主なターゲットは既存顧客です。すでに商品やサービスを利用している顧客に対して、疑問になりそうな点を導き出し、答えを提供します。

制作のポイント

FAQサイトの制作で大切なことは、ユーザーがスムーズに答えに辿り着けることです。質問のカテゴリ分けや関連FAQの表示、検索機能の強化などを行って、知りたい情報に素早くアクセスできるようにしましょう。

FAQで解決できない問題が出てきた場合を想定して、問い合わせへの導線をスムーズにしたり、チャットボットなどのツールを活用したりするのも良いでしょう。

またレスポンシブデザインを採用するなどして、スマホからも閲覧できるようにすると、ユーザーにとって使いやすいサイトになります。

FAQサイトの構築についてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
事例に学ぶFAQサイト構築のポイント

参考事例

楽天グループ株式会社 ヘルプ・お問い合わせトップ

質問内容の入力での検索やよくある質問がカテゴリごとになっており、ユーザーが求めている情報へたどり着きやすいサイトです。また、チャットでの相談の受付やFAQページで解決できなかった際のお問い合わせ先なども記載されており、ユーザーが迷うことなく情報を得ることができるページになっています。

16. 多言語サイト

多言語サイトは、さまざまな言語に対応したサイトのことです。基本的には言語切り替えを行うだけで、希望する言語で表示されるようになっており、コンテンツの内容は各国共通です。各国の慣習などに合わせた配慮をして、翻訳する場合もあります。

目的

多言語サイトの大きな目的は、海外への対応です。日本国内だけでなく、海外に広く情報を発信して事業展開を行うことで、インバウンドのユーザーを獲得します。インバウンドのユーザーが獲得できれば、海外のSNSで話題にしてもらえる可能性があります。

また多言語サイトで影響があるのは、海外だけではありません。「海外に目を向けている」というイメージは、日本国内でも好印象を与えます。結果、日本国内のブランディングや売上拡大にもつながる可能性があります。

ターゲット

多言語サイトのターゲットは、主に海外ユーザーです。ただし、日本語にも対応していれば、日本国内のユーザーもターゲットに含まれます。

制作のポイント

多言語サイトで重要なことは「サイトのローカル化」です。ただ日本語を訳せば良いわけではなく、その国の 文化や慣習などに配慮して、国ごとに適した質の高い翻訳をする必要があります。ドメインも対象となる国のものを使用し、言語ごとにページやURLを切り替える工夫も必要です。

またデザインは、国によって好みが違います。翻訳すると文字数が極端に増えたり減ったりすることもあるため、好みのデザインに合わせやすく、かつ文字の増減に対応できるデザインが好ましいです。言語切り替えボタンは、分かりやすい場所に設置します。基本的にはヘッダーへの配置がおすすめです。

多言語サイトの構築についてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
Web担当者必見!海外進出を成功させる多言語サイトの作り方

参考事例

キッコーマンバイオケミファ株式会社

日本語のほかにも英語や中国語、ベトナム語に対応している多言語サイトで、言語の切り替えによって表示されるコンテンツが対象のユーザーに合わせて変わります。

こちらの事例について詳しく知りたい方は下記URLよりご覧ください。
サイト運用の手間を削減。各製品をメインとしてアピールできる製品サイトを構築

多言語サイトの制作実績は下記よりご覧ください。
多言語サイトの制作実績を見る

17. ランディングページ(LP)

ランディングページ(LP)とは、特定の商品やサービスをPRする単体のページのことです。問い合わせや資料請求の獲得などを目的として、Web広告をクリックした後に表示されるページとして利用されることが多いです。

近年ではこのようなPRを目的とした単体ページを指すことが一般的ですが、ランディングページには別の意味も存在します。

ランディングページの本来の意味としては、ユーザーが最初にアクセスするページを指し、広義ではWebサイトのトップページなども含まれます。

ここでは、PRを目的とした単体ページとしてのランディングページについてご紹介します。

目的

ランディングページの目的は、ユーザーに行動を促すことです。通常のWebサイトでは難しいインパクトのあるPRを行って、認知度や購買意欲を高め、購入や問い合わせなどのコンバージョンに導きます。強いPRは企業のブランディングにもつながるでしょう。

ターゲット

ランディングページのターゲットは、主に見込み顧客です。特定のユーザーに特化したPRが可能ですが、コンバージョンに誘導するにはターゲットをよく理解することが大切です。

制作のポイント

ランディングページで重要なことは、インパクトのあるデザインです。パッと見て魅力やメッセージが伝わるよう、ファーストビューに注力しましょう。

また、CTA(※2)までのスムーズな導線も必要です。ファーストビューから製品紹介、CTAまで徐々に意欲が高まっていくような構成を意識しましょう。CTAのデザインは分かりやすくし、近くに行動を後押しするメッセージなどを添えておくと効果的です。

※2 CTA(Call To Action):Webサイトに訪問したユーザーを「資料請求」や「お問い合わせ」などの行動に誘導すること

ランディングページの構築についてより詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
ホームページとランディングページの違い、効果を高める方法も解説!

参考事例

株式会社ハルタ LP「HARUTA 2024 Spring/Summer特設サイト」

スクロールするだけで雑誌を読むような感覚で商品である靴を見ることができ、長い1枚の画像として大きくページをデザインされているサイトです。また、気になる商品をクリックすることで、ECサイトの該当商品ページに遷移することも可能です。

LPの制作実績は下記よりご覧ください。
LPの制作実績を見る

Webサイトの種類の選定ポイント

Webサイトは目的や課題、成長ステージに合わせて最適なものを選ぶ必要があります。ここではWebサイトの種類の選定ポイントをご紹介します。

事業課題や目的に合わせる

作成するWebサイトは、事業課題や目的に合わせましょう。売上拡大を狙うならECサイトやブランドサイト、人材を採用したいなら採用サイト、長期的な集客を行う場合にはオウンドメディアなど、適したWebサイトは目的によって違います。

自社の課題や目的を洗い出し、解決・達成のために最適なWebサイトを選びましょう。

なお、作成したいWebサイトが複数ある場合は、優先度が高い事業のWebサイトを作成しましょう。余裕があるのなら同時にWebサイトを作成することも可能ですが、コストや時間、作成後の運営を考えると、優先度の高い課題から取り組んでいくのが適しています。

ただ、複数のサイトを必ず別々に作る必要はなく、各サイトの役割を担うひとつのサイトを作成することも可能です。どちらにせよ、事業の課題や目的に応じて必要なサイトが変わってきますので、状況に応じて必要なサイトを制作すると良いでしょう。

Webサイトを制作する目的やWebサイトの持つ役割を明確にするための方法をまとめた記事もございます。

課題や目的をすでにお持ちの方は、下記記事をぜひ参考にしてみてください。
効果を最大化!目的から考えるホームページの種類とは?

費用対効果を比較する

Webサイト作成では、費用対効果を比較しましょう。なぜなら作成するWebサイトの種類によって、費用が大きく変わるためです。

たとえば、売上向上を目的とする場合、直接的で早めの効果が見込めるのはECサイトです。しかしECサイトはページ数や機能が多く、他のWebサイトと比較すると多くのコストがかかります。

一方、すぐに直接的な売上にはつながりませんが、オウンドメディアやコーポレートサイトを通じてブランド価値を高めていけば、あとから大きな売上に貢献するかもしれません。認知度を高めたいのであれば、Webサイトを作成するよりも拡散力のあるSNSを活用する方が向いているケースもあります。

目的と予算を考えて、効果の高いWebサイトを選択しましょう。

会社の事業ステージに合わせる

Webサイトは事業ステージに合わせることもポイントです。事業には「創業期」「成長期」「成熟期」「変革期」の4つのステージがあり、それぞれで作るべきWebサイトが違います。

創業期は事業を立ち上げて、成長させていく時期です。会社の基礎情報を紹介するコーポレートサイトや簡単なランディングページなど、コストが少ない小規模のWebサイトを運営しましょう。成長が目に見えてきたら、サービスサイトや製品サイトなど作成して、問い合わせや資料請求などのコンバージョンを増やしていきます。

成長期から成熟期は、事業が成長する時期です。Webサイトからの問い合わせなどのコンバージョンを安定的に獲得できるようになれば、ポータルサイトやオウンドメディアで集客力や認知度を上げて、さらにコンバージョン数を増加させていきます。

問い合わせが増えて対応が難しい場合には、採用サイトで人材を募集したり、FAQサイトで問い合わせの負担を減らしたりする方法もあります。

成熟期から変革期になると、商品やサービス・人材が充実し、事業も安定します。ECサイトを立ち上げて、販路の拡大と販売業務の効率化を行いましょう。ブランドサイトやランディングページでイメージ定着に努めるとともに、広告出稿への対応も必要になります。サポートサイトや会員制サイトを作成して、既存顧客との関係を構築する企業も多いです。

株式会社シフトではサイト制作を行うにあたり、ヒアリングなどの要件定義に時間をかけて行います。どのようなサイト制作がシフトで可能なのか貴社とのヒアリングを通して、最善のご提案をさせていただきます。
事業の課題や実現したい目標はあるものの、どんなサイトを作ればいいかわからないなどのお悩みがございましたら、お気軽に相談ください。
Webサイトについて相談してみる

まとめ

Webサイトにはご紹介したようにさまざまな種類がありますが、目的や成長段階に合わせたWebサイトを作成することで、事業課題の解決につながります。まずは自社の事業ステージを見極めて課題を見つけ出し、解決に適したWebサイトを検討しましょう。

ご相談をお待ちしております。お気軽にご相談ください。

お電話でのご相談窓口

03-5847-1281

(受付時間:平日 9:30-18:00)

この記事をシェア

X FaceBook hatena

おすすめの記事

良いWebサイトデザインとは?デザイン作成のポイントも解説

Webサイトに表示される仕組みとは?

カスタマーポータル

カスタマーポータルとは?構築のメリットと注意点、成功事例をご紹介

イントラネット

イントラネットとは?成功事例に学ぶ構築で失敗しないための知識

この記事をシェア

X FaceBook hatena