サイトリニューアルで高めたいSEO効果。重要ポイント9つを解説
事業転換やインターネットでの集客を目的に、サイトリニューアルを検討する企業は多いでしょう。ただ、一般的にサイトリニューアルを行うと、アクセス数が減少すると言われています。これはリニューアルしたサイトをGoogleが「以前とは別のサイト」と判断して、SEO効果が一時的に減少するためです。
しかし、SEOを考慮したサイトリニューアルを行えば、減少を防ぐどころか、アクセス数やコンバージョン率を増加させることも可能です。本記事ではサイトリニューアル時に考慮したいSEOのポイントをご紹介します。
株式会社シフトでは、Webサイトの制作から制作後の運用までをトータルサポートしています。「サイトをリニューアルしたらアクセスが減少した」、「集客を意識したサイトリニューアルを考えている」などのお悩みのある方はこちらのページからご連絡ください。
目次
そもそもSEOとは
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で、「検索エンジン最適化」のことです。
現在世界で広く利用されている検索エンジンはGoogleですが、Googleではクローラーと呼ばれるロボットがインターネット上を巡回してページを探し、見つけたページをインデックスします。インデックスされた情報に基づいてランキングし、表示するという仕組みです。そのためWebサイトの内容が正しくインデックスされることが重要になります。
SEOは、クローラーがWebサイトやページの内容を理解できるように最適化すること、Googleの定める「ユーザーにとって有益なサイト」にすることを目的としています。これらをクリアすることで、検索上位に表示されやすくなります。
サイトリニューアルするとアクセスは増える?
サイトリニューアルは、企業や事業にとってはWebにおける情報発信転換のきっかけとなる場合もあります。デザインやコンテンツが整ったことによりアクセス数の増加を期待したいところですが、一般的にサイトをリニューアルしただけでは、アクセス数が爆発的に増えることはありません。ここでは、サイトリニューアル時のアクセス増加やその背景についてご紹介します。
リニューアルするだけではアクセスは伸びない
先述したように、リニューアルしただけではサイトへのアクセス数は伸びません。リニューアル直後は関係者のアクセスが増えたり、サイト構造やコンテンツが良質になったりしてアクセス数が上がることはありますが、あくまで一時的なものです。
本来Googleは、新しいサイト(リニューアルしたサイトの内容やデザインが以前と大幅に変わっていると、新しく公開されたサイトと判断される場合がある)を3ヶ月~6ヶ月程度かけて評価します。アクセス数を伸ばすためにはリニューアル時だけでなく、良質な内部構造やコンテンツを継続して維持・発信していく必要があります。
これには、リニューアルの設計段階でSEOを意識しておくことが非常に重要です。SEOを意識した設計を行わないと、アクセス数がリニューアル前より減少する可能性があります。
デザイン更新でCVRの改善は見込める
リニューアル直後にアクセス数を爆発的に増やすことは難しいですが、デザインをリニューアルすることによってコンバージョン率(CVR)の改善は見込めます。
デザインは見た目を良くする効果もありますが、コンバージョンまでの導線も分かりやすくなります。導線や内部リンク、CTAボタンなどが整うことによって、購入や問い合わせといったコンバージョン率が改善される可能性があります。
ただしあくまで「コンバージョンまでの導線が分かりやすく整っている」場合です。ついカッコ良いデザインにこだわってしまいますが、ユーザーの使いやすいさ、分かりやすさを最優先にしたデザインにしましょう。
リニューアル時に考慮したいSEO項目【ユ―ザー目線】
Googleは「ユーザーにとって有益なページを上位表示する」としています。そのため、ユーザー目線でのサイトリニューアルが非常に重要です。
サイトリニューアル時は、SEO評価が一時的に下がる場合があります。これはユーザービリティやモバイル対応、コンテンツなどをGoogleがじっくりと評価しているためです。これらが良質であると判断されればSEO評価は上がっていくため、設計の段階でしっかり考えておくことが必要です。
1. ユーザービリティの改善
サイトリニューアルにおいて大きなポイントは「ユーザービリティの改善」です。ユーザービリティとは「ユーザーの利便性」という意味で、ユーザーにとって使いやすく、便利であることが良いWebサイトの条件とされています。
例えば、膨大な商品を扱う大手ECサイトでは、ユーザーが欲しいものをすぐに検索できるよう、ヘッダー部分に検索機能を設けています。ログイン情報や注文状況なども同様で、ユーザーがすぐに知りたい情報をヘッダーからアクセスできるようにすることでユーザービリティを確保しています。
このようにサイトリニューアルでは、ユーザーの使い勝手を考えることが大切です。デザイン変更でユーザービリティが向上し、サイト内でのユーザーの動きが活発になれば、検索エンジンの評価も上昇します。
ユーザービリティを改善するには、アクセス解析やヒートマップなどを利用して、ユーザーの動きを把握しましょう。ユーザーの動きからニーズを導き出し、それに応える構成にすることでユーザービリティを高められます。
2. モバイルフレンドリー
サイトリニューアルでは「モバイルフレンドリー」を重視しましょう。モバイルフレンドリーとは、スマートフォンなど、パソコン以外のモバイル端末表示に対応することです。
総務省の「令和5年情報通信白書」によると、インターネットを閲覧しているデバイスはパソコンが48.5%、スマートフォンが71.2%で、スマートフォンがパソコンを大きく上回っています。こうした現状からGoogleでもモバイルフレンドリーを重視しており、モバイルに配慮したサイトが評価されます。(出典:総務省|令和5年版 情報通信白書)
文字の大きさ、画像の表示など、スマートフォンでも閲覧しやすいサイトかを確認しましょう。近年では、自動でモバイル端末表示に対応してくれるレスポンシブデザインなども取り入れられています。
3. 集客用コンテンツの作成
サイトリニューアル時には、集客用のコンテンツを作成しましょう。自社商品やサービスを利用する人の悩みやニーズなどを把握し、それに応えるコンテンツを作成することで集客を行います。
例えば美容室なら、美しい髪を保つ方法やヘアアレンジなどのコンテンツを作成することで、自社のサービスに誘導できるでしょう。こうした悩みを持つ人が検索しそうなキーワードを選定し、それに合ったコンテンツを作成することが大切です。
同時にコンテンツの質も重視しましょう。コンテンツの数が多くても、質が低ければGoogleからの評価は上がりません。ユーザーの悩みや課題を解決できるくらいの情報が必要です。有益なコンテンツを増やしていけば自然とGoogleからの評価は高くなり、上位表示されるようになるでしょう。
このように、有益なコンテンツを発信し続けることで集客を行う方法を「コンテンツSEO」と呼びます。効果が表れるまで時間がかかりますが、安定した集客を行う方法として多くの企業で採用されています。
リニューアル時に考慮したいSEO項目【サイト全体】
サイトリニューアル時にサイト全体で考慮したいのは「サイトの構造を分かりやすくすること」です。サイト構造が分かりやすいと、クローラーがサイト構造を把握しやすくなります。複雑な構造になっていたり、ページ同士の関連性が分かりにくかったりすると、正しくインデックスされない可能性があるため、注意が必要です。
ここでは、リニューアル時にサイト全体で気を付けたいSEO項目についてご紹介します。
1. ディレクトリ構造
サイトリニューアル時には、ディレクトリ構造に配慮する必要があります。なぜなら、ディレクトリ構造が複雑になっていると、Googleがサイト構造を把握しにくく、サイト内容が正しく認識されない可能性があるためです。作成前に階層をツリー型にして書き出すなど、親階層と子階層の関係性を分かりやすくしましょう。
また、ディレクトリ構造は4階層以内にするのが理想です。Googleは上位の階層ほど重要度が高いと認識しており、階層の深いページはクロールされないこともあります。そのため、上位の階層ほど評価が高くなるとされています。
Webサイトの構成についてはこちらのページ詳しく解説しています。気になる方はぜひご一読下さい。
▼ホームページ構成の制作手順。メリットや事例、ページ構成も紹介
2. 適切な内部リンクの設置
サイトリニューアル時には、適切な内部リンクの設置を行いましょう。内部リンクとは同じサイト内のページにリンクすることを言います。内部リンクが適切に設置されていると、コンテンツの関連性が分かりやすくなり、Googleからの評価が高まります。クローラーはリンクを辿ってサイトを巡回するため、内部リンクでページ同士を適切に結びつけることで、クローラーがサイト内容を理解しやすくなるのです。ユーザーの回遊性も高まり、評価につながります。
また、被リンクの数が多いページは有益なページと見なされ、Googleの評価が高くなるとされています。適切な内部リンクを設置して被リンクを増やすことで、ページの重要性を伝えることも可能です。
内部リンクはグローバルナビやパンくずリスト、サイトマップなどが代表例です。お役立ち記事などのコンテンツでは、アンカーテキストを設置して関連する記事にリンクを貼ることもあります。アンカーテキストでリンクを貼る場合には、リンク先の内容が分かるようなテキストを心がけましょう。
3. サイトマップの作成
サイトマップもリニューアル時に重要なSEO対策です。サイトマップを作成することでGoogleがサイトの構造やコンテンツを理解しやすくなり、評価が高まるとされています。特にサイト規模が大きい場合や被リンクが少ないサイトの場合、サイトマップはGoogleにサイトコンテンツを伝える重要なツールです。
サイトマップには、ユーザー用のHTMLマップと、クローラー用のXMLマップがあります。どちらもプラグインや外部ツールを利用すれば簡単に作成可能です。クローラー用のXMLマップは、作成後にGoogle Search Consoleに登録しましょう。登録することでURL数とインデックスされたページ数が分かるため、インデックスされていないページの改善にもつなげられます。
サイトマップはサイトリニューアル時に忘れられやすい項目です。サイト規模が小さい場合や、内部リンクですべてのページが網羅されている場合は必要ない場合もありますが、基本的には作成することをおすすめします。
サイトマップについてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご一読下さい。
▼サイトマップとは?3つの種類と作成するメリットを解説
リニューアル時に考慮したいSEO項目【ページ単位】
サイトリニューアルの際には、各ページのSEOにも配慮しましょう。Googleなどの検索エンジンでは、検索結果に出てきたコンテンツの内容から企業を知るケースも多いです。各ページのタイトルやURLに気を配り、ユーザーが求めるページに適切に辿り着けるような工夫をしましょう。ここからはリニューアル時に考慮したいページごとのSEO対策についてご紹介します。
1. ページタイトルの変更
ページタイトルの変更は慎重に行いましょう。ページタイトルは、Googleやユーザーがサイト内容を理解するための非常に重要な要素です。サイトリニューアルを機にページタイトルも変更したくなるところですが、変更してもSEOに大きな影響を与えることはありません。
むしろ、安易に変更すると検索順位が下がる可能性があります。特に頻繁なタイトル変更は、Googleから怪しいサイトと判断されることもあるため、検索順位やアクセス数、コンバージョン数などのデータに基づいて変更を検討しましょう。
ページタイトルを変更した方が良いケースは、上位表示でクリック率が低い場合や、コンテンツの内容とタイトルが乖離している場合です。上位表示されているのにクリック率が低いページは、Googleからの評価は高いが、ユーザーが閲覧したいと思えないページです。
タイトルがユーザーにとって魅力的でない場合があるため、ユーザーが思わずクリックしたくなるようなタイトルにしましょう。コンテンツの内容を明確にしたり、信頼性を示したりして、ユーザーにとって有益なコンテンツであることをアピールすると効果的です。
またコンテンツの内容とタイトルが乖離していると、離脱率が高くなってしまいます。コンテンツと一致するようにタイトルを変更することで、離脱を防ぎ、Googleからの評価も高まります。
すでに上位表示されていてクリック率が安定している場合や、2ページ目以降に表示される場合などは、タイトルを変更する必要はありません。上位表示されていてクリック率も高い場合は、現状のコンテンツとタイトルですでに評価が高い証拠です。
2ページ以降に表示される場合はもともとクリック率が低いため、タイトルを変更しても大幅なSEO効果は見込めません。タイトル以外のSEO対策が課題となっている可能性があるため、タイトルよりもコンテンツの内容や内部対策を改善しましょう。
ページタイトルの付け方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご一読下さい。
▼アクセスが増えるホームページタイトルとは。注意したいポイントも解説
2. URL変更時のリダイレクト
URLを変更せざるを得ない場合には、必ずリダイレクト設定を行いましょう。
Googleなどの検索エンジンは、URLの変更を自動で検知できません。リダイレクトを設定していないと、クローラーがサイトを巡回できず、エラーとなってしまいます。しばらくすれば新しいURLをクローラーが検知しますが、全く新しいサイトと認識されるため、これまで積み上げてきたSEO評価がゼロに戻ってしまいます。
これを防ぐためには、301リダイレクトを設定しましょう。301リダイレクトは永続的に新しいURLに転送するコードで、SEO評価が引き継がれ、新しいURLがインデックスされます。インデックスまでに少し時間はかかりますが、URLを統合・正規化する際にも便利です。
またリダイレクト設定を行う場合は、1対1のリダイレクトが基本です。なぜならすべてのページからトップページにリダイレクトするような設定を行うと、ユーザーが目的の情報に辿り着けないためです。
例えば「ヘアアレンジ 簡単」などで検索するユーザーは、簡単にできるヘアアレンジが掲載されているページを閲覧したいと考えているでしょう。興味を惹かれるページを見つけてクリックしたら、リダイレクトで美容室のトップページに飛んでしまった……。この場合ユーザーは、目的の情報を再度探さなければなりません。こうした事態を防ぐため、リダイレクトでは必ず同内容のページを設定しましょう。
3. URLの正規化
サイトリニューアルを機に、URLの正規化も行いましょう。URLの正規化とは、同じ内容のページを1つのURLに統一することです。URLが正規化されていないとページの評価が分散したり、重複コンテンツと見なされたりしてSEO効果が下がってしまいます。クローラーも余計なページにリソースを割くことになるため、重要なページがインデックスできなくなる可能性があります。
下記両方でページにアクセスできる場合には、有利な方に正規化しましょう。
- index.htmlの有無(ない方が良い)
- wwwの有無(ありなし、どちらでもOK)
- httpとhttps(httpsが有利)
- URL末尾の「/」や「?~(パラメータ)」の有無(ない方が良い)
正規化を行う場合には、正規化するURLに先述した301リダイレクトを設定します。301リダイレクトができない場合は、正規化するページにcanonicalタグと統合先のURLを書き込みましょう。正規化されているかは、Google Search ConsoleのURL検査で確認できます。
SEO対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。詳しく知りたい方はぜひご一読下さい。
▼ホームページのSEO対策!2つの対策方法や重要ポイントも解説
4. 安易にページを削除しない
サイトリニューアルでは安易にページを削除しないよう、注意しましょう。リニューアルを機にページやテキストを大幅に減らし、サイトを整理するケースがありますが、ページやコンテンツを削除しすぎるとSEO効果が下がる可能性があります。
特に配慮したいのは、各ページのアクセス数やコンバージョン数です。安易にページを削除したら、実はそのページが高いアクセス・コンバージョン率を稼いでいて、アクセスやコンバージョンが大幅に減ってしまったというケースがあります。
またデザイン重視でテキストを減らし、画像に差し替えたことでSEO効果が下がる可能性も考えられます。Googleでは画像の内容も把握できるように努めていますが、正確に認識することは難しいとされています。テキストを減らして画像で説明したことにより、正しくページがインデックスされない場合があります。
サイトリニューアルでコンテンツを整理する場合には、まず精査を行いましょう。Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどの分析ツールを使ってアクセスやコンバージョンを確認し、高いSEO効果を上げているページは残すことがベストです。逆に、古い情報や関連性の低い情報は積極的に削りましょう。精査を行うことで、SEOに有益なページを残せるだけでなく、コンテンツ改善・整理のきっかけにもなります。
GAやSearchConsoleについてはこちらの記事で区らしく説明しています。気になる方はぜひご一読下さい。
▼ホームページのSEO対策は自分でできる?7つの手順や効果を高めるポイントもご紹介
現行サイトがこんな会社は要注意!
サイトリニューアルは、新事業の立ち上げやイメージ改善などのきっかけで行われます。ただ、サイトリニューアルはそうしたきっかけがなくても可能です。特に現在の情勢に合っていない場合は、SEOの効果を上げるためにリニューアルを検討した方が良いでしょう。
ここからは、リニューアルを考えるべきサイトについてご紹介します。
1. スマホ対応していない
スマホに対応していないサイトは、スマホに対応するためのリニューアルを検討しましょう。先述したように現在インターネットを利用している多くのユーザーが、スマホからアクセスしています。Googleも「モバイルフレンドリーなページの掲載順位を引き上げる」と発表しており、スマホ対応しているかはSEOにも大きな影響を与えます。
以前は「BtoBサイトはパソコンユーザーが多いため、スマホ対応しなくても良い」という風潮がありましたが、現在では職場でもモバイル端末でホームページを閲覧する人が増えてきているようです。BtoBサイトでも、リニューアルと同時にスマホ対応するのが良いでしょう。
スマホ対応にあたって、おすすめなのがレスポンシブデザインの採用です。レスポンシブデザインは、自動でそれぞれのデバイスに適したデザインにしてくれるシステムで、どのデバイスからでも閲覧しやすくなります。URLが同じなため、管理や共有、更新も楽に行えます。加えてGoogleもレスポンシブデザインを推奨しており、SEO効果も期待できます。
ただし、双方で見やすいデザインやテキストを考える必要があるため、設計段階での熟考が必要です。またデバイスによって表示が崩れないように改良するには、コーディングなどのスキルが必須となります。
スマホサイトの作成についてはこちらの記事で詳しく説明しています。気になる方はぜひご一読下さい。
▼スマホサイトの作り方。対応すべき大事な理由と2つの対応方法をご紹介。
2. 常時SSL化していない
常時SSL化していない場合も、リニューアル時に対応しましょう。SSLとはSecure Sockets Layerの略で、データ送信時に暗号化を行う仕組みです。近年ではセキュリティ性を強化されたTLS(Transport Layer Security)という仕組みに変わっていますが、現在でも引き続き「SSL」や「SSL/TLS」と呼ばれています。
SSL化していない場合、悪意のある第三者に通信データを盗まれたり改ざんされたりする危険性があるため、近年のサイトではセキュリティ対策の基本として導入している場合が多いです。ユーザーもSSLの重要性を認識しており「一般消費者向け SSLサーバ証明書の認知度に関する調査」では「アドレスバーの鍵マークが表示されていることを確認する」というユーザーが43.7%となっています。
常時SSL化されていないサイトは、Googleからの評価も下がってしまいます。適切なセキュリティ対策が採られていないサイトは、ユーザーが安心して利用できないと見なされるのです。ブラウザによっては、SSL化されていないサイトにアクセスする際に警告文を出すことがあります。警告を見れば、ユーザーはアクセスするのを止めてしまう可能性が高く、アクセス数も減少するでしょう。
もしSEOを意識してサイトリニューアルを考えるのであれば、リニューアルのタイミングでSSL化を実行しましょう。SSLには3つの種類がありますが、個人情報を扱うサイトであれば「企業実在認証SSL」がおすすめです。
3. ページの読み込み速度が遅い
ページの読み込み速度が遅い場合も、サイトリニューアルを検討すると良いでしょう。Googleではぺージの表示速度も評価の対象としており、表示速度の速いページを上位表示するとしています。理由は、表示速度の遅いページはGoogleの掲げる「ユーザーファースト」に反するためです。
Googleの調査によると、ページの表示速度が1秒から3秒の場合、離脱率は32%ですが、1秒から5秒の場合は90%が離脱しています。この調査では、表示速度が遅ければ遅いほど離脱率が高いという結果が出ています。つまり表示の遅いページをユーザーは閲覧したいと思っていません。このことから、ユーザーにとって有益である「表示速度の速いページ」をGoogleは評価しているのです。
ページの読み込み速度は、画像を最適化したり、CSSやJavaScriptを整理したりすることで速くなります。ちなみにGoogleでは、ページの容量を1.6MB未満に抑えることを推奨しています。
なお、ページの表示速度はあくまでSEO対策の一端に過ぎません。高品質なコンテンツを発信することがSEOの基本であり、ページの表示速度だけを速くしても表示順位は上がらないため、バランスを考えてコンテンツを作成しましょう。
サイトリニューアルを外注する時に選びたい会社
社内にサイトリニューアルができる人材がいない場合、専門知識を持った制作会社にリニューアルを依頼することになります。外注を行う場合は実績や担当者の対応を見て、自社に最適なリニューアルを行ってくれる制作会社か、十分に検討しましょう。
ここからはサイトリニューアルを外注する際の制作会社の選び方をご紹介します。
サイトリニューアルの実績が豊富
制作会社を選ぶ際には、サイトリニューアルの実績が豊富なところを選びましょう。特にリニューアルの場合は、データ移行など新規サイトでは発生しない作業も行います。リニューアルではこうした作業を行えるかが非常に重要なため、リニューアル経験が豊富な制作会社に依頼するのが良いでしょう。
自社と同規模、また同業種のサイトのリニューアル経験がある制作会社であれば、自社の状況などを把握した提案を行ってくれる可能性が高いです。中にはリニューアルに特化したシステムを採用していたり、リニューアル専用のプランを設けていたりする制作会社もあります。
一般的な制作会社は制作事例を公開しているため、制作会社のサイトを見れば、依頼主や得意な業種、規模などが分かります。もっと詳しい情報を知りたい場合は、制作会社を厳選してRFI(Request for Information)を発行するなどの方法もあります。
ちなみにリニューアルも含めた株式会社シフトの制作実績はこちらになります。
⇒サイト制作実績ページへ行く
SEO対策の実績がある
SEOを考えたサイトリニューアルでは、SEO対策の実績がある制作会社に依頼しましょう。SEOのノウハウがない制作会社に依頼すると、リニューアルをしたことによって検索順位が下がったり、アクセス数が減少したりする可能性があります。実績のある制作会社であれば検索順位やコンバージョン、アクセス数の増加に寄与したことを公開しています。サイトなどでSEOの成功実績を確認し、実績豊富な制作会社を選びましょう。
特に社内にSEOの知識を持った人材がいない場合、SEO対策は制作会社任せになります。この場合、サイトリニューアルで行うSEOの施策が本当に効果的なのか、社内で判断できません。可能であれば、自社でもSEOの基本知識は身に付けておき、制作会社とSEOについてのコミュニケーションがとれるようにしておきましょう。
また、コンテンツSEOのように長期間で成果を出す場合、最初は制作会社のサポートを受けつつ社内に知識を蓄積し、最終的には自社のみで行えるようにした方がコストはかかりません。加えて、SEOはあくまでコンバージョンを得るための手段です。SEOでの検索上位を目的にするのではなく、コンバージョン獲得のためのSEO対策を考える必要があります。こうした点も踏まえて、自社に最適なSEO対策を提案してくれる制作会社がベストです。
レスポンスが速い
サイトリニューアルの外注先は、レスポンスが速い制作会社が良いでしょう。サイトリニューアルを行うには、ある程度の開発期間が必要です。加えてSEO対策やメンテナンスを依頼している場合には、リニューアル後もサポートで長く付き合っていくことになります。レスポンスが遅いと、状況が分からない、依頼に対応してもらえるのか分からないという気持ちを抱え続けることになるため、制作会社と良い関係を築いていくことが難しくなります。
またレスポンスの遅い制作会社は、社内体制に問題がある可能性もあります。人員が少なく担当者に大きな負担がかかっている、社内での連携が取れていないなどの問題が考えられます。制作会社のこうした問題はサイトの質にも影響を与えるでしょう。
良質なコミュニケーションがとれることは、長く良い関係を築いてくことはもちろん、良いサイトリニューアルを行うためにも必要なことです。質問や依頼に迅速・的確に対応し、すぐに回答や対応ができなくても「○日までに回答します」など、期限をあらかじめ設定して返信をくれる制作会社が望ましいでしょう。
サイトリニューアルとSEO対策にお悩みの方へ
ご紹介したように、サイトリニューアル時に考慮すべきSEO対策は多岐にわたります。これらを自社内で行うには専門的なスキルと知識を持った人材を育成したり、雇用したりする必要があります。
もしサイトリニューアル時のSEOを効果的にするのなら、スキルと知識、実績もある制作会社に依頼する方法が適しているでしょう。外注先を選ぶ手間はあるものの、採用活動や教育を行う必要がなく、すぐに理想的なサイトリニューアルが行えます。
サイト制作からSEO対策までをワンストップで対応
株式会社シフトはサイト制作からSEO対策までワンストップで対応可能な制作会社です。そのためサイト制作時に考慮すべき、ディレクトリ構造や内部リンクの設置、既存ページからのリダイレクト設定などをまるっと対応可能。
また、「サイトをリニューアルしたいけど何から始めたらよいかわからない」「サイトをリニューアルしてアクセスを増やしたい」などの課題がありましたら、お気軽にご相談ください。
⇒サイトリニューアルやSEO対策について相談する
まとめ
サイトリニューアルは、本格的にSEOに取り組むきっかけになります。ご紹介したポイントを押さえて、検索順位の上昇に努めましょう。