ポータルサイトとは?構築方法や成功事例に学ぶビジネス活用のヒント

ポータルサイトとは?構築方法や成功事例に学ぶビジネス活用のヒント

はじめに

「ポータルサイトってよく耳にするけれど、普通のWebサイトとなにが違うのかよくわからない」という方も少なくないと思います。一般的な企業情報を発信するホームページ(コーポレートサイト)との一番の違いは「集客」が目的になっている点です。

ポータルサイトの構築・運用がうまくいけば、これまで繋がりのなかったユーザーと新たな接点を作ることができ、多くのユーザーが集まるWebサイトになります。そんなポータルサイトを成功させるには「運用」がカギになってきます。

この記事ではポータルサイトを構築するメリットから、ポータルサイトの種類、注意点、構築・運用方法など、弊社で作成してきたポータルサイトの事例を交えながらご紹介します。ポータルサイトの構築やリニューアルを検討されている方は、成功しているポータルサイトの事例を参考に、失敗しないポータルサイトの構築・運用方法を学んでみてください!

株式会社シフトでは様々なポータルサイトを構築してきました。
グループ共通のポータルサイトや、サポート業務の効率化を実現した制作事例はこちらからご覧いただけます。

制作事例一覧を見る

ポータルサイトとは

ポータルサイトとは

ポータルサイトとは、検索エンジンやニュース、天気、メールなど複数の情報やサービスを一つの場所に集約し、ユーザーに便利な情報の入口を提供するWebサイトです。日本では「Yahoo! JAPAN」「Google」などがその代表格になります。

「ポータル」という言葉には「玄関」や「入口」という意味があるため、「ポータルサイト」と呼ばれています。

ポータルサイトの歴史

ポータルサイトはもともと、検索サービスを提供するWebサイトがジャンルごとにリンクをまとめたことから始まりました。その後、ニュース、天気予報、辞書など、さまざまなコンテンツが追加され、インターネットの総合的なサービスのような形態をとるようになりました。

現在はユーザー数を増やす目的で、便利な機能やコンテンツをユーザーニーズに合わせて各種情報やサービスが提供しており、その結果、トップクラスのアクセス数・ユーザー数を誇り、権威性のあるサイトへと発展しています。

ポータルサイトとホームページの違い

ポータルサイトとホームページの違いはその役割にあります。

ポータルサイトは、多くの情報やサービスを集約し、検索エンジンやニュース、メールなどの機能を統合した情報の出発点となるサイトです。ユーザーの興味に応じたカスタマイズが可能で、Web集客にも活用されます。

一方、ホームページは、個人や企業が自身の活動や商品・サービスに関する情報を提供するもので、運営者のメッセージやブランドイメージを伝える役割を持ちます。

それぞれのWebサイトの特性を理解し、目的に合わせて活用することが重要です。

ポータルサイトの種類

ポータルサイトの種類

ポータルサイトにはいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。構築にあたってはそれらの特徴を理解して、どの種類のポータルサイトを作成したいのかを決める必要があります。

ここでは、代表的な9つのポータルサイトについて詳しく紹介します。

1.総合型ポータルサイト

総合型ポータルサイトとは、話題のニュース、天気など生活する上で必要な情報が総合的にたくさん掲載されているポータルサイトのことを言います。総合型ポータルサイトは、莫大な情報が掲載されているため、サイトの運用が非常に大変なポータルサイトです。

代表例「Yahoo! Japan」

総合型ポータルサイトの代表例は「Yahoo! Japan」などが該当します。ポータルサイトと聞いたら、多くの人が思い浮かべるのがこのサイトではないでしょうか。これぞ王道のポータルサイトと呼べると思います。

莫大な運用費用がかかってしまうため、一般的には専門型ポータルサイトなどが作られることが多いです。このレベルのポータルサイトを運営するにはかなりのコストがかかる為、最近では専門分野に特化したポータルサイトが多い傾向です。

2.検索型ポータルサイト

検索型ポータルサイトとは、検索エンジンやリンク集、交通情報、天気予報など、さまざまなコンテンツと多数のサービスを提供するサイトで、特に検索エンジンに特化したポータルサイトのことを言います。

代表例「Google検索エンジン」

Google検索エンジンが、検索型ポータルサイトに該当します。特にGoogleの検索エンジンは世界的シェア数が多く、利便性に優れています。

Yahoo! JAPAN検索エンジンがまだ独自の検索エンジンを持ってた時代は、Yahoo! 検索エンジンが日本国内のシェアNO.1でしたが、2010年以降Yahoo!検索エンジンはGoogleの検索エンジンを取り入れるようになり、今ではGoogle検索エンジンが国内シェアNo.1となっています。

3.地域型ポータルサイト

地域型ポータルサイトは、ある特定の地域に関する観光名所の情報や病院情報、求人情報などが掲載されている、地域の方向けに役立つ情報が発信されているサイトです。

地域型ポータルサイトの運営は、民間企業が行っている場合もありますが、行政や自治体が運営しているケースも多いです。

代表例「箱根全山」

代表的な地域型ポータルサイトとしては箱根町観光協会が運営している「箱根全山」が挙げられます。

観光名所で有名な箱根周辺エリアのお店や宿泊施設、観光スポット・お祭り・イベント情報などを発信しており、お店探しや情報検索のツールとして使う事ができ、観光する際に役立つ情報を提供してくれるポータルサイトです。

4.専門型ポータルサイト

専門型ポータルサイトは、なにか1つの分野に特化した情報が掲載されているポータルサイトのことを言います。

特定のテーマに絞り込んだポータルサイトなので、SEOの効果を発揮しやすく、Web集客を行いやすいサイトです。情報量が莫大になりやすいため、検索窓が必要になることが多い傾向です。

代表例「不動産ポータル:SUUMO」

代表的な専門型ポータルサイトとしては不動産ポータルサイトの「SUUMO」が挙げられます。SUUMOは人材サイトのリクナビで有名な、リクルートが運営する不動産ポータルサイトです。

不動産に特化した、住まい探しをするユーザーにとって使いやすいサイトとなっており、不動産ポータルの草分け的存在でユーザー数の多い専門型ポータルサイトです。

株式会社シフトでは映画事業を手がける松竹株式会社のポータルサイトを構築しました。
サイト導入に至った背景や、導入後の成果はこちらのインタビュー記事で詳しく紹介しています。

【インタビュー記事】100年分の映画作品が検索できるサイト…

5.社内ポータルサイト

社内ポータルサイトとは、企業が扱っている情報を集約して、社内向けに情報が公開されているサイトのことを言います。

社内ポータルサイトは、他のポータルサイトと異なり、社内の情報伝達や情報共有を行うことを目的に運営されているサイトのため、一般公開はされておらず、閲覧できる人は社内の従業員または関係者と限定されているポータルサイトです。

代表例

一般公開されていないポータルサイトなので、特に代表例などはありませんが、当社で制作を行ったポータルサイトをこちらの記事でご紹介しています。気になる方は是非こちらの記事をご覧ください。

社員が使いたい社内ポータルサイトとは?事例で学ぶ成功の秘訣

株式会社シフトでは、国内だけで29社を展開するセガサミーグループ共通の社内ポータルサイトを構築しました。
サイト導入に至った背景や、導入後の成果はこちらのインタビュー記事で詳しく紹介しています。

【インタビュー記事】従業員が毎日訪れる必要不可欠なサイトに…

6.目的型ポータルサイト

目的型ポータルサイトとは、婚活サイトなどのユーザー同士をマッチングさせることを目的としたサイトや、ユーザーの口コミ情報を集約したサイトなど、何かの目的のために情報や機能・コンテンツを提供しているポータルサイトのことをいいます。サイトの利用者と提供者を仲介する運営側は、手数料や掲載手数料を貰ってサービスを運営している場合が多いようです。

ただし、業界によっては免許や許可届が必要になったり、法的に問題がある場合があったりするので、まずは事業計画に問題がないか確認した上で、システム開発を依頼した方がよいでしょう。

代表例「価格.com」

代表的な目的型ポータルサイトには、ユーザーの口コミを投稿するという目的を持った「価格.com」などが該当します。価格.comはカカクコムが運営している、パソコンや家電、カメラなど様々なジャンルの商品やサービスの価格情報・商品情報・クチコミ情報などを集約して提供しているサイトです。

メーカー発信ではないリアルな口コミを集めるという目的を持ったポータルサイトで、商品の良し悪しを判断するのに役立つサイトになります。

7.ブログ型ポータルサイト

ブログ型ポータルサイトとは、複数のユーザーにブログスペースを提供して、ユーザーが発信する情報を集めて表示することができる、1つの巨大メディアとしてネットユーザーの情報源となっているサイトのことです。サイトの会員になることで自由にブログを投稿できたり、限定公開されている記事を読めたりすることができ、近頃は、ブログに留まらずホームページを簡単に作成できるサイトも登場しています。

代表例「Ameba(アメーバ)ブログ」

ブログ型ポータルサイトには「Amebaブログ」が該当します。アバターサービス「アメーバピグ」や足あと機能、読者申請といった会員同士のコミュニケーションを盛んにするツールの豊富さが魅力で芸能人もよく使っているWebサイトです。

また、Amebaブログはアメーバピグなどのコミュニティからの流入も見込めるため、ブログを始めたばかりの人でも比較的容易にユーザーを呼び込めるのが魅力です。ただ、アフィリエイトなどには厳しい運営方針なのでそのような目的での運用には、あまり向いていません。

8.コミュニティ型ポータルサイト

コミュニティ型ポータルサイトとは、ユーザー同士の交流を行うためのポータルサイトです。主にユーザーの書き込みに対して返信することよってコンテンツが作られていくため、少人数の運営スタッフで大規模なコミュニティサイトを運用することができます。

代表例「Yahoo!知恵袋」

代表的なコミュニティ型ポータルサイトには、「Yahoo!知恵袋」などが該当します。ユーザーの質問に対して、ユーザーが回答する。情報更新のほとんどをユーザーが行ってくれるので、他のポータルサイトよりも運営のコストが抑えられます。

ユーザーのリアルな悩みや疑問・質問が掲載されているサイトなので、同じような疑問を持ったユーザーも多く存在し、ユーザーがよく検索しているキーワードで、自然とページがヒットすることもあり、SEOの効果も非常に高いサイトです。

コミュニティサイトについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

企業のコミュニティサイト構築マニュアル!種類の違いや成功事例をご紹介

9.カスタマーポータルサイト

カスタマーポータルサイトとは、ユーザーがログインして利用できる「会員専用のWebサイト」のことで、各会員に発行されるIDとパスワードを使用してログインします。ログインしたユーザーごとに表示されるコンテンツの内容が異なり、各種サービスの手続きや、契約・購入しているサービス・製品に関連するおすすめ情報を発信することが可能です。

代表例

基本的に一般公開されていないサイトですが、クレジットカードの会員専用管理ページや通販サイトの会員ページもカスタマーポータルの一種です。登録したアカウント情報の確認や支払情報の管理、カスタマーサポートとのやりとりや、製品の購入などさまざまな機能が備わっているケースが多いです。

カスタマーポータルを構築するメリットや構築する際の注意について詳しく紹介した記事があります。
カスタマーポータルとは?構築のメリットと注意点、成功事例をご紹介

株式会社シフトでは様々なポータルサイトを構築してきました。グループ共通のポータルサイトや、サポート業務の効率化を実現した制作事例はこちらからご覧いただけます。⇒制作事例を見る

ポータルサイト構築のメリット

ポータルサイト構築のメリット

ポータルサイトを構築することによって、どんなメリットがあるのでしょうか? 

運営側と利用者側それぞれの視点でメリットについてご紹介します。

運営側のメリット

運営側視点のメリットとしては、ポータルサイトを運用することによって、コーポレートサイトでは接触が難しいユーザーとの接点を得られ、サイトのアクセス数やPV数が伸びてくるなど集客効果が見込めます。アクセス数が多いサイトになれば、企業の認知拡大が見込め、自社のサービス利用者を増やすキッカケにもなります。

また、広告枠を設けると、広告掲載費による収益といった、新たな収益源を獲得することもできます。

利用者側のメリット

利用者側のメリットは、インターネット上に散らばっている多くの情報から必要としている情報を検索で探し出せるという点です。

また、検索機能の他にも、天気やテレビ番組表、占い、株価など生活に役立つ情報を閲覧できるという点も大きな魅力です。

このメリットはあくまでも一例で、ポータルサイトには様々な種類があり、その種類によって利用者にもたらされるメリットや、使える機能も変わってきます。

次はポータルサイトの種類についてご紹介します。それぞれの特徴とメリットを知って、どの種類が一番理想に近いのか、判断の材料にしていただければ幸いです。

ポータルサイトを立ち上げる前にやっておくべきこと

ポータルサイトを立ち上げる前にやっておくべきこと

ポータルサイトを長く運用するためには、立ち上げる前にやっておくべきことがあります。

以下では、ポータルサイトを立ち上げるために必要なことについて、6つ説明します。

目的とマネタイズの方法の検討 

ポータルサイトを構築する際は、目的を明確にすることが重要です。「情報共有の利便性向上」や「ユーザー交流の活性化」など、目的によって必要な機能やコンテンツの配置が異なるため、具体化することで制作がスムーズになります。

また、サイト運営には人件費や取材費がかかるため、適切なマネタイズ方法の選定も必要です。収益モデルとしては、広告枠を販売する「掲載課金型」や、成果に応じて報酬が発生する「成功報酬型」などがあります。目的に応じて最適なマネタイズ方法を選び、持続的な運営を目指しましょう。

市場調査 

ターゲットの市場調査は欠かせません。市場の動向やトレンドは時代によって変化していくため、現状の市場を分析する目的で市場調査を行います。

業界紙やシンクタンクの情報などから数値データを収集することや、関連企業をリサーチしてトレンドを把握することで、マーケティングの精度が向上するでしょう。また、狙いたいキーワードの検索ボリュームの調査も、市場調査の有効な手段です。

競合調査

競合調査では、同じ市場・同じ顧客層を持つライバル企業をさまざまな観点で調査します。競争サイトと自社を比較し、自社の強みや弱みを把握して、制作するポータルサイトとの差別化を図ることが重要です。

競合サイトと差別化することよって、自社のブランド力や魅力を高められるでしょう。競合調査を行う際は「3C分析」や「4C分析」などのフレームワークを活用します。

ターゲットユーザーの整理

ポータルサイトを立ち上げる場合、利用者となるターゲットユーザーがどのような人たちなのか、整理することが重要です。ターゲットユーザーをひとりに絞り、深掘りした人物像をマーケティング用語で「ペルソナ」といいます。ペルソナを設定する際は、ユーザーの日常における生活背景や仕事の内容、収入、趣味趣向などを洗い出します。

ユーザーニーズの確認 

ターゲットユーザーを整理した後は、ユーザーニーズを把握することが重要です。ニーズを理解せずにサイトを構築すると、訪問者の離脱を招く可能性があります。そのため、ユーザーがどのような情報を求めてアクセスするのかを調査しましょう。

ユーザーのニーズを確認するには、キーワードの検索ボリュームがどのくらいあるのか調査します。検索ボリュームが大きいキーワードは、それだけニーズが高いということになります。

検索ボリュームが大きいキーワードは需要が高い反面、競争も激しくなります。一方、検索ボリュームが小さいキーワードは競争が少なく、上位表示されやすい特徴があります。検索ボリュームを分析することで、適切なコンテンツを提供できるようになるでしょう。

事業計画の策定

ポータルサイトを始めて継続的に運用するためには、事業計画の策定が必要です。まずは、ポータルサイトで、費用対効果がどのくらい見込めるのかイメージを持ちましょう。

イメージを持つためには、あらかじめポータルサイトで取り扱う商品サービスの市場や競合などを、事前に確認することが必要です。すると、ポータルサイトにおけるシェア率や売上数がどのくらいになるか想定できます。

ポータルサイトは「運用」がカギ

ポータルサイトは「運用」がカギ

運用失敗で閉鎖になるケースも…

ポータルサイトをせっかく構築しても、閉鎖になってしまうケースも少なくありません。理由は単純で運用コストを回収することが出来ずに閉鎖に至ったケースが多いようです。

運営には、SNS活用やリンク設置、有料広告、コンテンツページの拡充など、多くの手法がありますが、これらの施策を適切に実施するには、業務が多岐にわたるため、事前に運営計画を立て、スタッフのリソースを確保することが重要です。ポータルサイトを成功させるには、構築前からしっかりとした準備が必要となります。

運用で大切なのは「情報の鮮度」

ポータルサイトに限らず、Webサイトは作って終わりではなく、情報更新が重要です。情報の鮮度が求められる現代では、話題になる前に関連ページが作られるのが当たり前であり、迅速な情報発信がユーザーの継続利用につながります。  

特にポータルサイトは多くの情報が集まるため、通常のWebサイト以上に日々の更新が不可欠です。多くのユーザーに利用してもらうためには、コンスタントな情報発信を行い、常に最新のコンテンツを提供し続けることが重要です。

集客施策とサイト改善の実施

新規ユーザーを確保するために、リスティング広告やSNS運用、コンテンツマーケティングなどを活用し、集客を行います。事業計画に合わせて、各施策のタイミングや予算をポータルサイトの構築段階から計画しておくことが重要です。

ユーザーが集まり、アクセスデータが蓄積されたら、Webサイトを分析し、どのコンテンツが関心を集めているかを把握しましょう。分析と改善を繰り返し、ユーザー体験を向上させることで、最終的にお問い合わせや商品購入などのコンバージョンにつながりやすくなります。

スムーズな運用を実現するにはCMSがおすすめ

ポータルサイトの運用では、情報の鮮度が重要です。そのため、都度Web制作会社に外注すると更新が遅れるため、CMS(コンテンツ管理システム)の導入が不可欠です。

CMSを使えば、専門知識がなくても簡単にページ作成や更新ができ、リアルタイムな情報発信が可能になります。さらに、外注コストを削減し、コンテンツが増えた際の管理も容易になります。

CMSについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

CMSとは?種類や仕組み、導入時のポイントをわかりやすく解説!

おすすめCMSパッケージ SITEMANAGE

シフトで独自開発しているCMS「サイトマネージ」は、毎⽇の更新作業が楽しくなる、快適な操作感のCMSパッケージです。500社を超える企業に導⼊されており、ポータルサイトの実績も多数あります。

プラグイン拡張型なので、ポータルサイトに必要な機能はもちろん、ポータルサイトにECの機能を追加するなど、100種類以上ある機能プラグインをどんどんプラスしていけます。

サイトマネージについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください

サイトマネージとは?

ポータルサイトの制作手順と期間(シフトの場合)

ポータルサイトの制作手順と期間(シフトの場合)

ポータルサイトを構築すると言っても、どのように制作を進めていくのかご存じない方も多いと思います。ここではシフトで構築する場合の制作の進め方と、構築までにかかる期間についてご紹介いたします。

1.ヒアリング・要件定義

ポータルサイト開発では、コンバージョン(目的)の設定が重要です。目的達成のために、サイト設計やSEO対策、広告運用を計画し、コンテンツの種類やボリューム、アクセス端末、インフラ要件などを整理します。

週1回の定例ミーティングを行い、課題や質問を管理しながら要件を明確にしていきます。要件が固まると、リリース時に必要なコンテンツも明確になり、準備がスムーズに進みます。要件定義の期間は案件によりますが、一般的には約2ヵ月です。

2.基本設計・情報設計

要件定義の内容に沿って、サイト構成設計、UI/UX設計、公開側・CMSの管理画面側の画面設計を行います。検索性能やパフォーマンス、SEO設計などのノウハウが重要です。

特に検索性能の設計をミスするとコンバージョンが上がりませんので、そのあたりを注意しながら設計を行っていきます。

その他にもデータ移行の必要がある場合はデータ移行計画、移行設計を行います。

設計を行う期間は2ヵ月程度が多いです。

3.SEO設計

ポータルサイトの構築ではSEO設計を行います。

SEO設計では、ユーザーが検索していそうなキーワードの中から、実際に検索しているキーワードを見つけ出し、それをもとにサイトのカテゴリ設計やパンくずの作成、メタ情報などの最適化を行っていきます。

このようにサイトの設計段階からSEOを意識することで、集客しやすいポータルサイトが構築することが出来ます。また、シフトではキーワードの調査結果からコンテンツ制作をお手伝いすることも多いです。

SEO設計を行う期間は2ヵ月程度が多いです。

ポータルサイトのSEOについて詳しく紹介した記事がございます。

ポータルサイトの集客力を上げるSEO対策のポイントと実践方法

4.デザイン作成

ターゲットユーザーのニーズや好みを踏まえて構成案をデザインしていきます。

ポータルサイトは情報量が多くなるので、その情報をユーザにわかりやすく伝える必要があるため、コンテンツの見せ方がポイントになります。

情報の探しやすさを意識したUI設計をして、 コンテンツページは出来るだけ使いまわせる形でデザインするのもポイントです。

期間は1ヵ月から2ヵ月程度が多いです。

ポータルサイトのデザインについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

ポータルサイトのデザインで差をつける!成功事例から学ぶヒントとアイデア

5.コーディング

作成したデザインをもとにHTMLをコーディングしていきます。コーディングを行う際に特に注意すべき点は、検索エンジンにわかりやすい記述をしているかどうかです。

SEO設計に基づいたコーディング、構造化マークアップなどを必要に応じて実施することが不可欠です。

シフト社内のコーディングチームには、SEOを考慮した独自の「コーディングガイドライン」があるので、それをもとにしっかりコーディングしていきます。

期間は1ヵ月から2ヵ月程度が多いです。

6.システム開発

コーディングしたデータをもとに、システムを開発していきます。検索性能、パフォーマンスを意識した開発が重要です。

また、自動生成されるページは注意が必要で、きちんとSEO対策していないと検索エンジンに評価されにくいサイトになってしまう可能性がありますので、そのあたりも考慮して構築する必要があります。

規模にもよりますが、開発にかかる期間は2ヵ月から3ヵ月程度です。

7.テスト

ポータルサイトが正常に動作しているかを確認するために社内のテストチームがテストを行ないます。

期間は1ヶ月程度となります。

8.引き渡し・受入テスト

社内のテストが終わったら、お打合せの場でCMSの操作方法をレクチャーして、お客様にシステムを引き渡します。

その後はお客様自身に記事の登録などしながら実際に操作をしてもらい、不具合がないか受け入れテストを行ってもらいます。

不具合があれば随時対処を行い、リリース日に向けて微調整していきます。

期間は1ヶ月程度となります。

9.リリース

テストを終えるといよいよリリースです。ポータルサイトをリニューアルする場合は、旧サイトのURLから新サイトのURLにリダイレクト設定が必要です。

リダイレクトも間違ったやり方で行ってしまうと、検索エンジンからの評価を引き継げない場合もあるので注意が必要です。

期間は1日で完了します。

シフトで作成したポータルサイトの成功事例

ここではシフトが制作したポータルサイトの中で、特に運用がうまくいっている成功事例をご紹介します。

先人たちから成功の秘訣を学びましょう!

株式会社壽屋様

壽屋様Webサイトイメージ

当時の課題

プラモデルやフィギュアを主力商品としてホビー関連の事業を行っている壽屋様。

製品情報やイベント情報を掲載するポータルサイトを運用していたが、システムは約10年前に構築され、PC向けの設計でスマホ対応もされていない状況で修正を加えた結果、複雑化し改修が困難な状況に。

また、言語切替時にトップページへ戻るなど利便性が低く、海外向けのプロモーションも課題でした。

サイト構築の効果

こういった状況の中、Web未経験の現場スタッフ60名以上が扱えるようなシステムを設計、構築し、スマホ対応や日本語・英語サイトの統合を実現。

英語サイトのPVは1.2倍に増加し、SEO対策としてカテゴリーを細分化したことで検索流入も向上。適切なキーワード設定により、検索順位も改善されました。

この事例のインタビュー記事こちらからご覧ください。
自社運用に合わせたCMSを構築!お客様が必要としている情報を的確に届けられる仕組みに

松竹株式会社様

松竹様Webサイトイメージ

当時の課題

松竹は映画事業100年の歴史の中で、全作品を網羅するサイトを持っていませんでした。しかし、コロナ禍で過去作品への関心が高まり、松竹映画を広く紹介するためのWebサイトを企画。

複数社とコンペを実施し他社から独創的な提案もありましたが、実現が難しいものが多かったため、具体性のあるシフトを選定。

サイト構築の効果

サイトローンチ後、社内外から好評を得ており、松竹社内でも過去作品を再発見する場として活用されています。一般ユーザーへの認知拡大が課題ですが、幅広い年代に親しまれるデザインを意識。

SEO対策では「邦画名作」で検索上位を獲得し、高品質な記事を提供。シフト社のサポートにより、初のサイト制作でも使いやすい仕上がりとなり、要件定義の段階から的確なリードを受け、大いに助けられました。

この事例のインタビュー記事はこちらからご覧ください。
社内外から評判を集めた「100年分の映画作品が検索できるサイト」制作プロジェクトの裏側

株式会社デイトナ様

デイトナ様Webサイトイメージ

当時の課題

旧サイトは10年ほど前に開設し、紙カタログの情報をデータベース化する目的でしたが、商品検索が番号のみで使いにくく、更新の手間も課題。

改修を検討しましたが高額な費用がかかることが判明。さらにサーバー運用のサポートも得られず社内管理の負担が大きい状況だったため、単なる取引先ではなくWeb全体を支援し、伴走してくれるパートナーを探す必要がありました。

サイト構築の効果

サイトリニューアルにより海外の大企業からデザインを高評価され、PV数が前年同月比で約2倍、訪問回数も最大50%増加しました。

SEO設計の改善により製品名での流入が増加し、検索回数の多いキーワードを活用。更新作業も効率化され即時反映が可能になり、ストレスフリーに。

直感的なUIやプラグインの活用で社内の運用もスムーズになり、他部署でもFAQを更新できるなど活用の幅が広がりました。

この事例のインタビュー記事はこちらからご覧ください。
CMS導入とSEO戦略で月間PV数が2倍に。従業員のストレスを軽減する商品サイトを構築

シフトで制作するポータルサイトの特徴

シフトで制作するポータルサイトの特徴

1.ポータルサイトの実績多数

シフトはこれまで650のシステム導入、950サイトの制作に関わってきました。その中にはポータルサイトはもちろん、大手企業を含めた大規模なサイトの実績も多数。安心して開発をご依頼ください。

これからポータルサイト構築・リニューアルを検討されている会社様は、まずは制作事例をご覧ください。

ポータルサイトの制作事例はこちら

2.運用に合わせたカスタマイズが可能

シフトでは、お客様の「やりたい」が実現できるよう、自由度の高いパッケージCMS「サイトマネージ」を自社開発。貴社の運用に合わせ、かゆいところに手が届くカスタマイズが可能です。

サイトマネージについてはこちらからご覧ください。
サイトマネージとは

3.マーケティングの相談ができる

シフトではサイトの制作だけでなく、マーケティングの相談が出来るのも特長。

集客のためのSEO戦略はもちろん、売り上げや問い合わせを増やすためのマーケティング戦略も、社内の専門チームお任せ。ポータルサイト構築後の集客支援をすることも可能です。

ポータルサイトについて相談する

ポータルサイトのまとめ

ポータルサイトは、様々な情報を発信することで、これまで接点のなかったユーザーと繋がることができる、Web集客において大きなメリットを生むWebサイトだと認識いただけたと思います。

ただし、ポータルサイトは構築よりも運用面が肝心になってくるため、構築する際はしっかり運用体制を整え、ポータルサイトを育てる気持ちで根気強く運用していく事が大切です。これまで弊社が作成してきたポータルサイトを参考に、理想のポータルサイトを構築してみてください。

ご相談をお待ちしております。お気軽にご相談ください。

お電話でのご相談窓口

03-5847-1281

(受付時間:平日 9:30-18:00)

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