アクセスが増えるホームページタイトルとは。注意したいポイントも解説
ホームページの各ページには「タイトル」があります。タイトルは検索エンジンで一覧が表示された際に、ユーザーがクリックする場所であるため、付け方が非常に大切です。魅力的なタイトルを付けられれば、クリック率は大きく増加します。
ただ「魅力的なタイトル」とはどういったものなのか、分からない人も多いと思います。本記事ではアクセス数が増えるホームぺージタイトルと、タイトルを付ける際に注意したいポイントをご紹介します。最後まで読んでいただければ、思わずクリックしたくなるタイトルを作れます。
株式会社シフトでは、ホームページの制作から制作後の運用までをトータルサポートしています。
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目次
ホームページのタイトルとは
ホームページのタイトルとは、HTMLタグの「title」内に記載された内容です。Webブラウザでホームページを開いた際、タブの部分に表示されるテキストがタイトルになります。例えば、HTMLに「<title>ホームページのタイトルとは?</title>」という指示を書けば「ホームページのタイトルとは?」という部分がタブに記載されます。
タイトルは、ページの内容を一言で表したものであり、ユーザーがページを読むかを判断する重要な指針のひとつです。そのため、ホームページを使った集客やSEO対策では重要な部分です。
ホームページのタイトルが表示される場所
ホームページのタイトルは、主に検索エンジンの検索結果とブラウザのタブ、ブックマークに表示されます。
検索エンジンの検索結果
今見ている記事の検索結果の表示
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索すると、検索結果が一覧で表示されます。この際にクリック可能な部分にタイトルが表示されます。
検索結果からホームぺージに流入するユーザーは、タイトルから自分の求める情報があるかを判断します。そのため、ユーザーにとって分かりやすく、魅力的なタイトルであることが重要です。
ブラウザのタブとブックマーク
今見ている記事のタブやブックマークの表示
ホームページのタイトルは、タブやブックマークにも表示されます。
タブやブックマークでは表示される文字に制限があるため、制限の中で端的に理解できるタイトルを付けるのが望ましいでしょう。
ホームページのタイトルの重要性
ホームぺージでは、タイトルが非常に大切です。なぜならタイトルはユーザーが記事内容を判断する部分であり、タイトルによってクリック率やSEO効果が大きく変わってくるためです。ここからは、ホームぺージにおけるタイトルの重要性について詳しく解説します。
検索順位に関わるSEO効果
ホームぺージのタイトルは、SEOに関わります。SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」のことです。ページと関わりの深いキーワードを含めたタイトルにすることで、検索エンジンの評価が上がり、上位表示される可能性を高められます。実際にページの内容を変えなくても、タイトルを変更したことで検索上位になった例もあります。
Googleが公表している「検索の基本事項」で「ユーザーが検索する可能性のあるキーワードをタイトルなどの目立つ場所に配置する」とし、タイトルのベストプラクティスも公表するなど、タイトルがSEOに影響することは明らかです。
またタイトルは、効果が早く表れる上、気軽にできるSEO対策でもあります。近年、多くの企業で行われているコンテンツSEO(継続的に有益な情報を発信して検索順位を上げるSEO対策)では、効果が出るまでに時間がかかります。またコンテンツを見直して本文を更新したり、内部リンクを整備したりなど、手間も多いです。
一方で、タイトルは魅力的なタイトルを考える時間は必要ですが、本文や内部リンクの修正などと比べると負担は少ないです。加えて、効果が出るのも早いとされています。
SEO対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。詳しく知りたい方はぜひご一読下さい。
▼ホームページのSEO対策!2つの対策方法や重要ポイントも解説
検索結果のクリック率
ホームページのタイトルは、クリック率にも大きく影響します。分かりやすく魅力的なタイトルを付けられれば、クリック率が高くなる可能性があります。
ホームページは実際にクリックするまで、自身の求める情報があるのか分かりません。そのため、ユーザーはタイトルを見て自身の求める情報があるかを判断します。
例えば、ユーザーが「渋谷区にある美容院」を探していた場合、タイトルに「渋谷区 美容院」というキーワードがあれば、自分の求めている情報だと判断できます。
しかし、タイトルに「美容院」しか記載がなければ、美容院の場所が伝わらず、ユーザーは自分の求めている情報ではないと判断します。結果、クリックされず、ユーザーが別の美容院に行ってしまう可能性が高くなるでしょう。
またタイトルが影響するのは、検索結果だけではありません。SNSでのクリック率にも影響します。近年では、SNSで情報収集を行うユーザーも増えており、SNSで拡散されることでクリック率が大きく上昇する例もあります。
SNSでシェアされた記事では、タイトルがタイムラインに表示されます。気になるタイトルであれば、クリック率も高くなるでしょう。
タイトル設定の際は、魅力的で具体的、かつ分かりやすいタイトルにすることが大切です。
SEO効果を高めるタイトルの付け方4選
ここからは、効果を高めるホームページタイトルの付け方を具体的にご紹介します。先述したように、ホームページのタイトルはSEOとクリック率に影響します。まずは、SEO効果を高めるタイトルの付け方から見ていきましょう。
1. ターゲットキーワードを必ず入れる
ホームページのタイトルを設定する際には、必ずターゲットとなるキーワードを入れましょう。キーワードがないと上位表示されないわけではありませんが、ヒットさせたいキーワードがタイトルにあることで上位表示されやすくなります。
例えば「ホームぺージ 制作」というキーワードで自社のホームページをヒットさせたいなら「ホームページ制作なら〇〇へ」などのタイトルにすると良いでしょう。
ただ、このタイトルだとまだ魅力が足りません。より魅力的なタイトルにするには、特徴などを説明するサブキーワードも設定すると効果的です。例えば自社の特徴として「SEOに強い」「顧客満足度が95%」などの情報があれば「SEOに強いホームページ制作なら顧客満足度95%の○○へ」などにすると良いでしょう。
2. ターゲットキーワードを前半に入れる
ターゲットキーワードは前半に入れましょう。キーワードを前半に入れる理由は「視線の流れ」と「表示される文字数」のためです。
横書きの文章を読むとき、視線の流れは基本的に左から右に向かって動きます。そのため文章の左側、つまり前半にキーワードがあった方が、情報が見つけやすいのです。特に検索結果が下がるほど、前半の文字しか見なくなる傾向が強いとされています。
検索エンジンも前半にある情報をメインと捉えているとされているため、メインとなるキーワードを前半に配置した方が、狙ったキーワードで上位表示されやすくなると言われています。
またGoogleなどの検索エンジンでは、結果を表示する際、最初の30文字程度を記載し、それ以上の文字は省略します。そのため後半にキーワードを入れると、タイトルに含めたキーワードが表示されず、ユーザーに内容が伝わらない可能性があります。
3. 内容に沿ったタイトルにする
内容に沿ったタイトルにすることも重要です。内容に沿っていないタイトルは直帰率が高くなり、Googleからの評価が下がる要因になります。
直帰率は直接的にSEOには関連しませんが、直帰率の高いホームぺージには、それだけの理由があります。例えば、表示速度が遅い、デザインが古い、スマホに対応していないなどです。こうしたページは、ユーザーにとって有益ではないページです。Googleでは「ユーザーにとって有益なページを上位表示する」としているため、先述したような「使い勝手の悪いページ」は検索順位が下がる傾向にあります。
内容に沿っていないタイトルのページは、これらと同様に「使い勝手の悪いぺージ」と判断される可能性があります。タイトルでは求める情報があると思っていたのに、実際に閲覧したら違っていた場合、ユーザーは早々に離脱してしまうでしょう。
内容とタイトルが一致しているホームページなら、早期離脱を防げます。離脱が少ないホームページは、有益な情報が豊富にあると判断されて、Googleの評価も上がりやすくなるでしょう。
4. 地名や商品名など固有名詞を入れる
もし特定の地域や商品をターゲットとするのなら、地名や商品名といった固有名詞を入れましょう。地名や固有名詞を入れることで、ヒットする件数を大幅に減らせるため、上位表示される確率が高まります。
例えば「カフェ」というキーワードだけでは、全国のカフェが表示されるため、他地域のカフェはもちろん、大手コーヒーショップとも戦わなければなりません。しかし「渋谷」というキーワードを入れれば、競合は渋谷にあるカフェのみとなります。これによってライバルを大幅に減らせます。
特に地域系のキーワードは、ローカルビジネスを展開する企業にとって重要です。特定の地域で検索しているユーザーは確度が高く、Googleの調査によるとスマホで地域系のキーワードを検索したユーザーの76%が、24時間以内にその場所を訪れており、28%は購入などのコンバージョンに繋がっていると発表しています。都道府県や市町村、観光地や近隣施設などを入れて、地域に根差した企業であることをアピールしましょう。(出典:Local search conversion statistics - Think with Google)
また商品名やブランド名、企業名などの固有名詞も、Googleの評価が上がるポイントになります。Googleでは「独自性」も重視しているため、そのホームページでしか得られない情報があると、検索上位に表示されやすくなります。
クリック率を高めるタイトルの付け方4選
ここまではSEO効果を高めるためのタイトルの付け方をご紹介しました。ここからは、クリック率を高めるホームぺージタイトルの付け方をご紹介します。
1. 具体的な数字を入れる
タイトルに具体的な数字を盛り込むことで、クリック率を高められます。実際に、あるコンテンツマーケティング会社が発表している「平均の5倍以上のクリック率があったタイトル」の一覧を見ると、ほとんどのタイトルに「エクササイズ10選」「3つのコツ」「腕幅マイナス1.5cm」などの数字が入っています。
数字でクリック率が上がる理由は、数字によって「具体性」が生まれるためです。例えば「効果的な筋トレ」と言われても、曖昧過ぎてあまりイメージが湧かない方が多いと思います。一方「1ヶ月で太ももマイナス5cmの筋トレ」と言われたら、1ヶ月後の自分をイメージしやすくなるでしょう。
このように、人はより具体的な情報を求める傾向にあり、数字で具体性を持たせることでイメージが膨らみます。イメージしやすい情報は、クリック率が上昇する可能性が高まります。
ただし、数字を入れる場合には根拠のある正確な数字を入れる必要があります。先述したタイトルを付けるのであれば、実際に1ヶ月で太ももが5cm細くなったという実例が必要です。虚偽の内容を記載すると後々トラブルになる可能性もあるため、エビデンスはしっかり確保することが重要です。
2. 専門性をアピールする
タイトルで専門性をアピールすることで、クリック率を高める方法もあります。専門性や権威性をアピールすると、ユーザーの安心感や信頼感に繋がり、クリックされやすくなるとされています。
例えば、ただ「SEO対策の方法」とするよりは「受注数〇〇件以上のホームページ制作会社が教えるSEO対策の方法」とした方が、内容に信頼性が生まれます。ユーザーは信頼性の高い情報を求めているため、専門性をアピールすることで信頼性を高め、クリック率の高いページにできます。
特に、医療や美容、法律、金銭に関する話題は、信頼性や安心感が重要です。もし社内に専門家がいない場合には、専門家に監修を依頼して「〇〇監修」などのタイトルを付けるのも良いでしょう。
なお、専門性をアピールすることは、クリック率の上昇だけでなく、SEO対策にも効果が期待できます。Googleでは「Experience(経験)「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼性)」を重視するとしており、中でも特に「Trust」は重要項目としています。
タイトルでこれらを示すことによって、クリック率だけでなくGoogleからの評価も上がる可能性があります。ただし、SEOの場合はタイトルだけでなくページの内容も重要なため、これらを意識したページ内容とタイトルを心がけると良いでしょう。
3. ターゲットを指す言葉を入れる
ホームページのタイトルには、ターゲットを指す言葉を入れましょう。ターゲットを入れることで、ユーザーが明確になり共感を得やすくなります。例えば「〇〇初心者必見」や「50代女性の美容健康法」などです。
ターゲットを明確にすることは、発信する側にとっても大切です。なぜなら、ターゲットを明確にすることで、ターゲットが記事に求めていることが分かるためです。
ユーザーは何らかのベネフィットを得るために、ページを閲覧しています。ただ、年齢や性別、生活習慣によって求めるものはさまざまです。タイトルで「自分にとってのベネフィット」が伝わらない場合、クリック率も低くなってしまうでしょう。
ターゲットを明確にして、ターゲットが何を求めているのかを知れば、ベネフィットに沿ったタイトルを付けられます。例えば50代の女性は、体力が衰えて動くのが億劫になる年代です。
しかし美容と健康のために、衰えた体力でもできる運動を探している人が多くいます。こうした背景を踏まえて「健康は10分のウォーキングで維持できる。50代女性の運動不足解消法」など「50代女性でもできる」「健康を維持できる」などのベネフィットを示すと良いでしょう。
4. 文字数を意識する
クリック率を意識したタイトルを付けるのなら、文字数にも配慮しましょう。検索結果を一覧で表示した際、基本的には短いタイトルよりも長いタイトルの方が目に留まりやすいとされています。
ただし、長ければ良いわけではありません。先述したように、検索結果では一定の文字数以上は省略されるため、可能であればタイトルは省略されない文字数に留めるのが良いでしょう。
表示される文字数は、利用するデバイスやSNSによって違うため、省略されない文字数を事前に把握しておくのがベストです。
文字数は30文字前後
もしどのデバイスからも閲覧しやすいタイトルにしたいのなら、30文字前後を目指してタイトルを作成すると良いでしょう。
先述したようにホームぺージを閲覧するには、パソコンやスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスがあり、いずれも省略される文字数が違います。パソコンは30文字~32文字、スマートフォンは30文字~40文字が一般的です。
タブレットの場合は製品によって差がありますが、iPadでは80文字程度まで表示が可能です。なお、タイトルに使用する文字は半角が0.5文字、全角が1文字としてカウントされます。
上記のことから、すべてのデバイスでタイトルを分かりやすくするには、30文字程度がベストと言えます。ただ文字数を優先しすぎて、タイトルが魅力的でなくなったら本末転倒です。30文字程度で、内容が分かりやすく、かつ魅力的なタイトルを考えましょう。
タイトルを付ける際に注意したい3つのポイント
ホームページのタイトルによって、SEO効果やクリック率を高めることができますが、先述した方法が過剰だったり、一部のみしか守られていなかったりすると、かえって効果の低いホームページになりかねません。ここからは、タイトルを付ける際に注意したいポイントを3つ、ご紹介します。
1. キーワードを詰め込み過ぎる
ホームページのタイトルを付ける際には、キーワードを詰め込み過ぎないように注意しましょう。Googleは、ユーザーの検索意図に沿ったページか、分かりやすいタイトルかを重視しています。
キーワードを詰め込み過ぎると、ページの内容が不鮮明になったり、スパムと判断されたりしてかえって検索順位が落ちる可能性があります。実際にGoogleもベストプラクティスの中で「キーワードの乱用はユーザーの利便性を妨げるため避ける」と記載しています。キーワードはひとつのタイトルに1つ~2つ程度に留めておきましょう。
またキーワードを詰め込み過ぎると、タイトルが作りにくいというデメリットもあります。タイトルとしてキーワードを羅列するだけでは、キーワードの意味が正しく理解されません。キャッチコピーを作るのと同じように、必ず意味の通る文章にする必要があります。
しかしキーワードを詰め込み過ぎると、分かりやすいタイトルにすることが難しくなります。Googleの評価が高まる「分かりやすいタイトル」にするためにも、キーワードは限定しましょう。
キーワードを含めることは大切ですが、余計な情報がないことも大切です。基本的には1つのページに1つのキーワードを設定しましょう。
2. ページの内容と合っていない
先述したように、タイトルとページの内容が合うことは非常に大切です。ページとタイトルの内容があっていないと、ユーザーに直帰されてしまい、それが検索順位を下げる原因となります。
例えば「東京駅 カフェ」と検索して、クリックしたホームページが埼玉のカフェだったら、ユーザーは早々に離脱するでしょう。検索エンジンがそれを察知すれば「東京駅 カフェ」というキーワードでは上位表示されなくなります。
またGoogleでは、タイトルが分かりにくかった場合に書き換えを行うことがあります。具体的には短すぎるタイトルに企業名を記載したり、タイトルではなく大見出しであるh1タグの内容を表示したりします。この場合も意図しないタイトルになって、狙ったキーワードで上位表示されなくなる可能性があります。
Googleがタイトルの書き換えを行った場合は、Googleの考える「適切なタイトル」ではないということです。下記のベストプラクティスを参照して、ページの内容やタイトルを見直し、修正を行った方が良いでしょう。
(出典:Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更)
3. 他のページと同じタイトル
ホームぺージ内の各ページには、すべて固有のタイトルを付けましょう。同じタイトルを付けてしまうと、Googleがページの違いを判別できず、評価が分散する可能性があります。Googleのベストプラクティスでも「要素内でテキストの繰り返しや定型文の使用は避ける」としています。一部の情報を変えただけのページも評価が下がるため、各ページの内容を具体的に示したタイトルが必要です。
特に企業名やブランド名などの「ボイラープレート」は注意が必要です。ボイラープレートは、知名度の高いものであればSEOで有効となりますが、知名度が低かったり、タイトル文字数の大半を占めるような長さだったりすると、かえって余計なキーワードと判断されることがあるようです。ボイラープレートは、ブランド力やタイトルの長さなどを見極めて入れるかを判断しましょう。
既存ページのタイトル変更は注意!
ホームページのタイトルは、既存ページでも設定をされている方が多いでしょう。先述した内容から「タイトルを変更すればSEO対策やクリック率の上昇に効果があるのでは?」と考えると思います。しかし、既存ページでタイトル変更を行う際には、ページの現状を読み取って慎重に行う必要があります。ここからは既存ページのタイトル変更における注意点をご紹介します。
タイトル変更を考えるタイミング
タイトル変更考えるタイミングは「上位表示されているのにクリック率が低い場合」です。Webマーケティングを行っている「First page sage」によると、2024年の検索順位とクリック率は以下のようになっています。
- 1位:39.8%
- 2位:18.7%
- 3位:10.2%
- 4位:7.2%
- 5位:5.1%
- 6位:4.4%
- 7位:3.0%
- 8位:2.1%
- 9位:1.9%
(出典:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024 – First Page Sage)
もしクリック率が上記より低ければ、適切なタイトルになっていない可能性が高いため、タイトル変更を行った方が良いでしょう。ターゲットキーワードがタイトルに含まれていて、クリック率が検索順位に適しているのなら、変更する必要はありません。
そもそも、SEOで最も重視されるのは「ページの内容がユーザーの検索意図に合っているか」です。先述したように、タイトルはSEOと関わりがありますが、魅力的なタイトルにした結果、クリック率が高くなり、表示順位が上がるという間接的な影響です。
基本的にタイトルを変更しただけで、劇的に順位が上がることはなく、ページの内容などを含めた全体で判断されます。もしタイトル変更だけで検索順位が飛躍的に上昇するとしたら、元のタイトルがページ内容と合っていなかった場合や、タイトルが薄くて内容が把握できなかった場合などでしょう。
タイトル変更するリスクもある
ホームページのタイトル変更にはリスクも伴います。それは、変更したためにクリック率や検索順位が下がってしまうリスクです。特に流入の多いページタイトルは、変更したことによって少しでもクリック率が減少すれば、大きなコンバージョンを失うことになりかねません。
もちろん、タイトル変更が上手くいって流入が増加する可能性もあります。流入の多いページはリスクがあることを理解し、変更には慎重になった方が良いでしょう。先述したように、上位表示されていてクリック率が適切であるのなら、タイトル変更をしないのもひとつの方法です。
なお、タイトルを変更しない方が良いパターンは、他にも2つあります。それは「検索順位が11位以降(2ページ目以降)の場合」と「最近タイトルを変更した場合」です。
先述したように、タイトル変更のみで検索順位が飛躍的に上昇することはありません。基本的にユーザーは1ページ目に表示されるホームページで情報を集めるため、2ページ目以降のホームページはほとんど閲覧されません。2ページ目以降に表示される場合は、タイトルよりもページ内容に問題がある場合があります。タイトルとぺージ内容が合っていない場合は別ですが、タイトルよりも内容を見直しましょう。
また、タイトルの頻繁な変更は、Googleに「上位表示されるための不正行為」とみなされる場合があります。最近タイトル変更をした場合には、しばらくタイトル変更は控えた方が良いでしょう。
タイトルを変更して反映されるまでの期間
ホームページのタイトルを変更してから反映されるまでの期間は、数日から数週間です。これはページが再クロールと再処理を行う時間で、上記の期間待っていれば自動的に変更したタイトルが適用されます。
もし早くタイトル変更を反映させたいのなら、Googleに再クロールをリクエストしましょう。
再クロールは、URL、もしくはサイトマップをSearch Consoleから送信します。ページ数が少ない場合には、URL検査ツールを使ってインデックス登録をリクエストしましょう。ページ数が多い場合には、サイトマップを作成して送信しましょう。GoogleではXMLサイトマップ、テキストサイトマップ、RSS、mRSS、Atom 1.0など複数のサイトマップ形式に対応しています。
Google Search Consoleについて詳しく知りたい方はこちらの資料をご覧ください。
▼Google Search Consoleの設定方法と主な使い方
ホームページはタイトル以上に内容が大事
ここまでホームページにおけるタイトルと、その付け方、注意点などをご紹介しました。ただ、先述したように、ユーザーやGoogleはホームページのタイトルだけではなく、ページの内容を含めて総合的に評価を決めています。そのため、タイトルよりもページの中身が非常に重要です。
確かに魅力的なタイトルを付けられれば、クリック率は上昇するでしょう。しかし、内容が薄くてユーザーが求めている情報を得られなかったり、タイトルと内容が違っていたりすると、ユーザーは離れてしまいます。Googleはユーザーに有益であることを重視しているため、こうしたページはGoogleからの評価が下がり、表示順位とクリック率が低下してしまうでしょう。
一方、タイトルに合った内容と、ユーザーの検索意図を満たす情報があれば、ユーザーは満足します。こうしたページはGoogleに評価されて順位が上がりますし、クリック率も上昇します。仮にクリック率が低くても、内容が良ければ上位表示されますし、上位表示をされているのならタイトルを変更するだけでクリック率の増加が見込めます。
タイトルはあくまで、SEOやクリック率の一助に過ぎません。ページの中身が最も重要であることを忘れないようにしましょう。
ホームページの集客や運用に課題を抱えている方へ
ご紹介してきた通り、ホームページはタイトルの付け方次第で流入数を増やすことは可能ですが、自社が扱う製品やサービスの興味関心を高めたり購入や問い合わせを獲得するには、流入した後に閲覧するホームページ自体が何よりも重要になってきます。
株式会社シフトはホームページ制作と制作後の運用支援を行っている制作会社です。
「ホームページを制作したけど問い合わせが増えない」「ホームページの運用をもっと効率化したい」などの課題がありましたら、お気軽にご相談ください。
まとめ
アクセス数が増加するホームページタイトルとは、適切なキーワード設定や具体性、地名や固有名詞、専門性などさまざまな要素を組み合わせて作られたものです。ただし、キーワードの詰め込み過ぎや同じタイトルを付けると、Googleからの評価が下がる可能性があるため、注意しましょう。
またホームページでは、タイトルよりもページの内容が大切です。内容をしっかり作り込んだ上で、ページを閲覧してもらうのに適切なタイトルを考えましょう。