情報収集ツールのひとつとして、企業のホームぺージは非常に有用な手段となっています。ホームページから発信する情報によってブランドイメージを向上させ、消費者からの信頼を得るマーケティング手法もあるほどです。
しかし、インターネット検索をして実際にユーザーが閲覧するのは、ほぼ1ページ目に掲載されるホームぺージのみと言われています。つまり自社のホームページを閲覧してもらうには、検索上位に表示される必要があるということです。
5億以上もあると言われているホームページで、検索上位に表示されるのは非常に難しいですが、不可能ではありません。上位表示されない要因を知り、上位表示させるための施策を行えば、可能性は十分にあります。本記事では、ホームページを上位表示させるための具体的な施策をご紹介します。
株式会社シフトでは、ホームページの制作から制作後の運用までをトータルサポートしています。「ホームページからお問い合わせが少ない」、「ホームページのアクセスを増やしたい」などのお悩みのある方はこちらのページからご連絡ください。
目次
ホームページが検索で上位表示されない理由
ホームページが上位表示されない理由はいくつか考えられますが、代表的なものは「検索エンジンに登録されていない」「コンテンツの評価が低い」「キーワードの競合が多い」の3つです。1つずつ、詳しく解説していきます。
1. そもそも検索エンジンに登録されていない
ホームページが検索上位に表示されない1つ目の理由は、そもそも検索エンジンに登録されていないためです。検索エンジンではクローラーというインターネット上を巡回するロボットがページを見つけ、検索エンジンに登録することで初めて表示されます。新しいホームページはまだ登録がされていないため、公開直後に検索しても結果に反映されません。
クローラーは常にインターネット上を巡回しているため、ホームページに問題がなければ、放っておいてもいずれ登録されます。登録までにかかる期間はさまざまな要因によって変動するため一概には言えません。ただ、Googleでは1日から数週間程度が一般的としています。登録の状態はGoogle Search Consoleの「URL検査」から、URLを送信すると確認できます。
もし早めに登録したい場合には、Google Search Consoleからリクエストを送りましょう。詳しい方法は後述します。また、クローラーや登録を拒否する設定になっていて登録されない場合もあります。考えられるのは「noindex登録」や「robots.txt」です。
noindexとは検索エンジンに登録しないよう指示を出すタグで、書き込まれているとクローラーがぺージを見つけても検索エンジンに登録されません。公開前のテストや低品質なページを隠す目的で使われます。
本来はテスト終了後やページ改善後に解除されるタグですが、解除を忘れた状態で納品される場合があります。Google Search Consoleのカバレッジからnoindexタグが書き込まれているページを確認できるため、もしnoindexタグが残っている場合には、エンジニアに連絡して取り除いてもらいましょう。
一方、robots.txtとはページにクローラーが訪れないようにするファイルです。優先度の低いページでクロールを拒否することで、重要度の高いページを認識させやすくします。特にページの多い大規模ホームページで利用されることがあります。
robots.txtが設置されていると、クローラーがページにやってこなくなるため、検索エンジンに登録されません。robots.txt が設置されているかは、URLの末尾に「/robots.txt」と書き込んで検索すると確認できます。「Disallow:」と記載されたページが出てきたら、robots.txtが設置されています。noindex同様、エンジニアに解除してもらいましょう。
2. コンテンツページが評価されていない
コンテンツが低品質で評価されないことも、上位表示されない要因です。Googleは「検索上位を目指すのではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを目的としたページを評価する」と公言しています。そのために「ユーザー第一」「E-E-A-T」など評価されるための方法も公開しており、これらに則ったコンテンツが上位表示されます。逆に言えば、これらを無視した低品質なコンテンツは上位表示されないということです。
低品質なコンテンツとは、内容が薄いページです。検索するユーザーは目的があって検索をしています。そのニーズに応えられないページは、基本的に上位表示されません。具体的には個人の日常を綴っただけのブログなど、目的が見えないページは敬遠されるでしょう。検索意図に合致する情報が含まれていない場合、上位表示は難しいと言えます。
また、重複するコンテンツも低品質と見なされます。重複するコンテンツがあると、検索エンジンは正式なページが判別できず、場合によってはコピーコンテンツと見なされることがあります。コピーコンテンツはペナルティの対象となる場合もあり、ホームページ全体の評価を下げることにもなりかねません。URLの正規化や301リダイレクトの設定などで、重複コンテンツを避けるようにしましょう。
3. 検索キーワードの競合が多い
キーワードの競合が多い場合も、検索による上位表示は難しいでしょう。
競合が多いキーワードは、基本的に「ドメインパワーの強いホームページ」が優先的に上位表示されるとされています。ドメインパワーとは「検索エンジンからの信頼度」で、数値化されているわけではありません。ただ、長期的に良質なコンテンツを生み出していることから、検索エンジンがそのドメインの発信する情報を信頼して上位表示していると言われています。参入したばかりの無名なお店より、長年実直に営業している有名店が信用されるのと同じです。
特に有名店が多く存在する業種では、新規参入はかなり難しいでしょう。同様に競合の多いキーワードを選択しても、開設したばかりのホームページでは、ドメインパワーの強いホームページには勝てません。
このような場合には、競合の少ないスモールキーワードを狙いましょう。集客の母数は少なくなりますが、ターゲットが明確になってニッチな層に届きやすくなるうえ、検索上位も狙いやすくなります。スモールキーワードで検索上位を何度も獲得することで、ドメインパワーも強まっていき、いずれ競合の多いビッグキーワードでも戦えるようになるでしょう。
ホームページが検索で上位表示される仕組み
ホームページが検索上位となるためには、まず検索エンジンの仕組みを理解する必要があります。ここではホームページが検索で上位表示される仕組みを詳しく解説します。
1. 検索エンジンに見つけてもらう
ホームページを検索上位にするためには、まず検索エンジンに見つけてもらう必要があります。先述したように、検索エンジンはクローラーと呼ばれる巡回ロボットが日々インターネット上を巡回しています。この行為を「クローリング」と言います。
クローラーは検索エンジンによって違いますが、現在主流となっている検索エンジンはGoogleで、Yahoo!もGoogleのクローラーを利用しています。そのため、検索上位に表示されるには主にGoogleのクローラーであるGooglebotが見つけやすい施策を行うことが一般的です。
Googlebotには、主にモバイルのクローラーである「スマートフォン用 Googlebot」とデスクトップのクローラーである「パソコン用 Googlebot」があります。Googleは基本的にモバイルを登録するため、主に利用されるのはスマートフォン用のクローラーです。この他、画像用、ニュース用などコンテンツによって異なるクローラーが用意されています。
Googlebotは1度のアクセスでなるべく多くの情報を集めるようにプログラムされており、加えて各ホームページに適したクローリングの回数を見極めているため、サーバーの負担となることはほとんどありません。一時的にクローリングの頻度を下げることは可能ですが、長時間クローリングの頻度が下がると検索エンジンに登録されていたページが削除され、検索結果に反映されなくなる可能性があります。
クローリングが多くてサーバーに負担がかかる場合は、ホームページ側にクローリングが進まない課題があるかもしれません。後述するクローラビリティを高める施策で、クローリングを効率的にしましょう。
2. 検索エンジンに登録してもらう
クローリングで集まったホームぺージの情報は、検索エンジンのデータベースに登録されます。これをインデックスと言います。
クローラーはホームページの情報を収集してくるだけで、整理はできていません。インデックスでは、これらを整理して適切に保管することで、検索をしたときに瞬時に情報を引き出せるようにしています。図書館で例えるなら、各所から取り寄せた本をジャンルごとに分けて本棚に入れていく作業と言えます。検索結果に反映されるためにはインデックスされることが大前提のため、適切にインデックスされることが非常に重要です。
ただし、インデックスは必ずされるとは限りません。ガイドラインに反した質の低いページや、先述したnoindexタグが記載されているページはインデックスされません。またホームページのデザインによっても、インデックスが難しい場合があるようです。
ホームページのインデックス状態を確認するには、Google Search Consoleを利用しましょう。URL検査を選択して、上部のボックスに確認したいページのURLを入力します。インデックスされている場合は「URLはGoogleに登録されています」というメッセージが表示されます。
ページ数が多く1ページずつのチェックが面倒な場合は「カバレッジ」を利用しましょう。カバレッジでは、エラーや注意点も指摘してくれるため、ページの改善を効率的に行えます。
自社のホームページが検索エンジンに登録されているかの確認についてはこちらの記事で詳しく説明しています。気になる方はぜひご一読下さい。
▼検索してもホームページが出てこない3つの理由と対処法を解説
3. 検索エンジンから評価してもらう
最後に検索エンジンがページを評価して、検索結果に反映します。Googleは独自のアルゴリズムを設定しており、アルゴリズムに基づいて順位が決まります。アルゴリズムの内容は公表されていませんが、Googleは「ユーザーに有益な情報を優先的に表示する」としているため「ユーザーの検索意図に応え、快適に利用できるページ」が検索上位に表示されると考えて良いでしょう。
Googleのアルゴリズムは常に更新されています。そのため、これまで検索上位に表示されていてもアルゴリズムが変われば検索順位が落ちる可能性があります。大型アップデートの際にはアップデートの内容が公表されるため、一度上位に表示されたコンテンツでもアルゴリズムに合わせて改善することが大切です。
また検索上位に表示されるには、SEO対策を重視しましょう。コンテンツの質やページの関連性、ユーザービリティなど、さまざまな点を考慮してコンテンツを作成する必要があります。具体的な対策については後述します。
なお、クローリングされたページはインデックスの際にレンダリング(コードの指示を実際のページの表示に変換すること)して登録され、表示の際もレンダリングしたページが表示されるようになっています。
SEO対策で重要な3つの事
先述したように、ホームページを検索上位に表示させるにはSEO対策が重要です。特に「ターゲット」「キーワード」「ユーザーの検索意図」には深い理解が必要です。ここでは、これら3つについて説明します。
とにかくターゲットユーザーに焦点を絞る
SEO対策を行う際に重要なことは、ターゲットに焦点を絞ることです。
先述したように、Googleが検索順位を決定する際には「ユーザーに有益であること」を重視しています。とはいえ、ユーザーの属性やライフスタイル、抱えている悩みはユーザーごとに違います。特に近年ではユーザーニーズの多様化や競合他社の増加によって、すべてのユーザーを同じ情報や商品・サービスで同様に満足させることができなくなっています。
そのため、特定の属性やライフスタイル、悩みに焦点を当てた「ターゲット・ペルソナの設定」が非常に重要です。ターゲットを絞って、ターゲットにだけ届くような内容にすることで、広報の効率化や生産性の向上、コストダウンにもつながります。
ターゲット選定で大切なことは「性別・年齢層のみのターゲティングをしないこと」です。ニーズや価値観が多様化した現代では、同じ性別・年齢層でも職業やライフスタイルによって、悩みや行動は大きく違います。
例えば同じ「20代前半の女性」でも、婚姻状況、子供の有無、自身や夫の職業など、ユーザーによって状況はさまざまです。独身で趣味の情報を欲している人もいれば、子持ちで育児に悩んでいる人、専業主婦で家事に強い興味を持つ人もいるでしょう。商品・サービスによっては男女の別なくターゲットにできる場合もあります。
まずは、自社の商品・サービスを利用するユーザーをできるだけ詳細に想像しましょう。利用シーンや価格帯なども検討すると、ターゲットにすべき年齢層やライフスタイルなども見えてきます。自社商品・サービスを求める人物像を深く理解し、そのユーザーの課題・悩みを解決できるコンテンツを作成しましょう。
対策するキーワードが重要
SEO対策では「キーワード選定」が重要です。なぜなら、キーワードはユーザーの検索意図を理解し、コンテンツの内容を決める軸となるためです。キーワードが定まっていないと、ターゲットユーザーを満足させるコンテンツは作れず、結果検索上位に表示されなくなってしまいます。
キーワード選定の際は「ターゲットが検索しそうなキーワード」を選びましょう。例えばシフトでは「SEO対策」や「ホームぺージ リニューアル」など、主にホームページ作成に関するキーワードを設定しています。これは、シフトがホームページの作成やWebマーケティングを考えている企業を主なターゲットとしているためです。
またキーワードは軸となるメインキーワードと、それに連なるサブキーワードを選ぶと良いでしょう。メインキーワードのみの場合、ドメインパワーの強い競合が多い傾向にあり、検索上位に表示されるのが難しくなります。そこで、検索数の多いメインキーワードに加えて、検索数が数百~数千程度のサブキーワードを設定することで、ターゲットを絞り込みます。これによって、検索順位に表示される可能性が高くなります。このように、比較的検索数の少ないキーワードで上位表示を狙うことを「ロングテールSEO」と言います。
キーワードを考える際に重要なのが「ユーザーがそのキーワードを検索した意図」まで理解することです。ユーザーの検索意図は主に下記4つのいずれかに分類されるため、選定したキーワードがこれらに当てはまっているか、確認しましょう。
- KNOWクエリ:検索したキーワードについて「知りたい」 例:「京都 歴史」
- DOクエリ:検索したキーワードを「実際にやりたい」 例:「京都 着物レンタル」
- GOクエリ:検索したキーワードの場所に「行きたい」 例:「京都 紅葉 穴場」
- BUYクエリ:検索したキーワードの商品を「購入したい」 例:「京都 お土産 おすすめ」
特に注目したいのは、「DOクエリ」「GOクエリ」「BUYクエリ」の3つです。これらは実際の行動を促すキーワードであり、コンバージョンにつながりやすいとされています。そのため、SEO対策ではこれらのクエリに当てはまるキーワードを優先的に選定しましょう。
検索意図を満たしたコンテンツを作成
キーワードを選定したら、コンテンツを作成します。この際に重要なのが「ユーザーの検索意図を満たしたコンテンツを作成すること」です。ターゲットやキーワードの選定をしっかり行っても、コンテンツが検索意図を満たした内容になっていなければ上位表示は難しくなってしまいます。
検索意図を把握するには、表面的なキーワードだけでなく、キーワードを調べた理由まで汲み取る必要があります。例えば「京都 観光スポット」で検索したユーザーの意図は、キーワードだけ見れば「京都の観光スポットを知りたい」です。しかし、ユーザーの検索意図を満たす記事を作成するには「なぜ知りたいのか」まで考える必要があります。すると「京都の観光スポットに行きたい」というニーズが見えてきます。この場合は京都の有名な観光スポットを複数紹介し、アクセス方法など、ユーザーがスムーズに行動に移れる情報を掲載しましょう。
さらに深いニーズに応えるなら「行きたい理由」も考えてみます。「美しい景色が見たい」「日本の文化を体験したい」など、京都に行きたい理由はさまざまです。より深い「潜在ニーズ」に応える記事になると、再検索されない記事になります。再検索されない記事は、Googleからの評価も高くなるでしょう。
また、観光スポットをカテゴリ別に分けて紹介すると、潜在ユーザーにも応えられる記事になります。「嵐山」「祇園」などのエリア別や、「神社」「寺」「庭」といったスポットの属性でカテゴライズしましょう。
SEO対策の具体的なテクニック
SEO対策ではGoogleの考える「ユーザーに有益なコンテンツ」を発信することが大切です。では「ユーザーに有益」とは、具体的にどういったコンテンツなのか。ここからはSEO対策の具体的なテクニックをご紹介します。
1. タイトルや見出しにキーワードを入れる
コンテンツ作成の際は、タイトルや見出しにキーワードを入れましょう。
Googleでは、キーワードと関連性の高いコンテンツやホームぺージを検索上位に表示するようにしています。タイトルや見出しは、検索エンジンがコンテンツやホームページの内容を理解する要素となっており、キーワードを含めることで関連性の高いコンテンツであることを伝えられます。
タイトルにキーワードを含める場合は、なるべく前半に入れましょう。タイトルはパソコンの場合30文字程度、スマホの場合は35文字程度しか表示されません。後半にキーワードが入っていると、ユーザーが自身のニーズと合致しない記事だと判断してしまい、クリックされない可能性が高くなります。
見出しにキーワードを入れる場合は、h2に含めましょう。h3以下の場合は、キーワードを含めなくても問題ありません。また無理にキーワードを入れようとして不自然な見出しになると、かえってGoogleからの評価を落としてしまいます。不自然にならないことを優先し、可能であれば見出しにキーワードを含める形が望ましいです。
また、ディスクリプションや本文にもキーワードを含めると、検索上位に表示されやすくなるとされています。ただし、タイトルや見出しほど意識する必要はありません。ディスクリプションはクリック率に関連する可能性があるため、キーワードを含めると有利になる場合がありますが、本文では検索意図を満たすことを第一に考えましょう。
むしろ本文にキーワード数が多すぎると、スパムと判断される可能性があります。キーワードを無理に入れて不自然になるようなら、入れなくても問題ありません。実際検索上位に表示されるコンテンツの中には、本文にそれほどキーワードが含まれていない場合もあります。
2. クローラビリティを高める
SEOの内部対策としては、クローラビリティを高める方法があります。クローラビリティとは「クローラーの巡回のしやすさ」です。クローラビリティが高まると、クローラーがホームページを正しく理解でき、スムーズなインデックスが可能になります。
クローラビリティを高めるには、サイトマップやパンくずリストの設置、内部リンクの整備などの方法があります。
サイトマップの設置
クローラビリティを高めるために、ホームページにはサイトマップを設置しましょう。サイトマップを設置することで、クローラーがホームページの構造を理解しやすくなります。特に500ページを超えるような大規模なホームページや、立ち上げたばかりで外部リンクが少ないサイト、内部リンクの整備がされていないサイトはサイトマップの設置が推奨されています。
逆にページ数の少ないホームページや、内部リンクですべてのページがつながっている場合、サイトマップは不要とされています。サイトマップの設置には特にデメリットはないため、設置すべきか迷う場合は設置すると良いでしょう。
サイトマップには、検索エンジン向けのXMLサイトマップと、ユーザー向けのHTMLサイトマップがあります。クローラビリティを高めるためには、XMLサイトマップを作成してGoogle Search Consoleでサイトマップを送信します。
サイトマップはインターネット上にあるツールのほか、WordPressを利用している場合にはプラグインを使って作成できます。
サイトマップについてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご一読下さい。
▼サイトマップとは?3つの種類と作成するメリットを解説
パンくずリストの設置
パンくずリスト
パンくずリストの設置もクローラビリティを高めてくれます。なぜならパンくずリストの設置によって、ホームページの構造が分かりやすくなるためです。
パンくずリストは、現在閲覧しているページまでのホームページの構造を示しています。クローラーがホームページを巡回する際はホームページ内のリンクを辿って巡回しますが、構造が複雑になっているとクローリングがスムーズに行われません。結果、インデックスに時間がかかることがあります。
パンくずリストを設置してホームページの構造を分かりやすくすることで、クローラビリティが上昇し、インデックスも的確に行われるようになります。またユーザーも情報にアクセスしやすくなるため、クローラビリティだけでなく、ユーザービリティも向上するでしょう。
パンくずリストは、基本的にすべてのページに設置しましょう。また階層を深くし過ぎず、シンプルにすることで重要なページが認識されやすくなります。
内部リンクの整備
クローラビリティを高めるには、内部リンクを整備しましょう。
内部リンクとは関連するページをリンクでつなげることです。先述したように、クローラーはリンクを辿ってホームページ内を巡回するため、内部リンクですべてのページをつなげることで、ページを漏らさずにインデックスできます。HTMLサイトマップやパンくずリストなども、内部リンクの一種です。内部リンクを設置する際には、内部リンクの構造とアンカーテキストに注意しましょう。
クローラーは、多くのリンクが貼られているページを重要度の高いページと見なします。そのため、トップページや評価を高めたいページなどに内部リンクが集まるように整備します。ただし、関連性のないコンテンツからの内部リンクは意味がありません。関連するコンテンツや同じカテゴリのコンテンツからリンクを貼りましょう。
またアンカーテキストは、リンク先の内容が分かるようにしましょう。アンカーテキストでリンク先の内容をクローラーに伝えることで、コンテンツ同士の関連性を認識しやすくなります。
3. ユーザービリティを高める
ユーザービリティとは「ユーザーの使いやすさ」を意味する言葉です。ユーザーの利益を最優先に考えるGoogleは、ユーザービリティも評価の対象としています。そのためSEO対策では、ユーザービリティの向上についても考える必要があります。
ユーザービリティを高めるには「スマホ対応」と「表示速度の向上」を行いましょう。
スマホ対応する
ユーザービリティ向上のためには、スマホに対応しましょう。
総務省の「情報通信白書 令和5年版」によると、端末別インターネット利用率は「スマートフォン」が71.2%、「パソコン」が48.5%と、スマホがパソコンを大きく上回っています。
(出典:総務省|令和5年版 情報通信白書)
こうした状況からGoogleは、モバイル版のサイトコンテンツを優先的に使用する「モバイルファーストインデックス」を実施しており、これがインデックスとランキングに影響するとしています。上位表示を望むなら、モバイルユーザーにも使いやすいホームぺージを作ることが重要です。
スマホ対応をするなら、レスポンシブデザインを採用しましょう。レスポンシブデザインとは、それぞれのデバイスに合わせて自動でリデザインを行う機能です。デバイスに合わせて複数のホームページを作成する必要がなく、更新も楽でコストも削減できるといったメリットがあります。
ただし、場合によってはデザインが崩れることがあります。そのため、すべてのデバイスで見やすいよう、デザインやテキスト、画像などに配慮が必要です。
ページの表示速度を上げる
ページの表示速度を上げると、ユーザービリティが向上します。「なかなか表示されなくてページを閉じてしまった」という経験がある人は多いでしょう。実際にGoogleの調査でも、表示速度が遅いほどページを離脱する人が増え、ページの要素が増えるとコンバージョンも大きく低下する結果が出ています。ページの表示速度を上げて、ユーザーがストレスなく利用できるホームぺージにしましょう。
ページの表示速度を上げるには、画像や動画を最適なサイズにする、サーバーのスペックを上げるなどの方法があります。1ページの重さは5MB以内が理想とされていますが、動画を埋め込むと一気にページが重くなるため、外部サービスへのリンクを貼るなどして対応すると良いでしょう。
ホームページのSEO対策についてはこちらの記事で詳しく説明しています。気になる方はぜひご一読下さい。
▼ホームページのSEO対策!2つの対策方法や重要ポイントも解説
ホームページの集客にお悩みの方へ
ホームぺージが上位表示されない理由は、先述した通りです。検索上位に表示させるには、SEO対策の専門的な知識が必要であり、より効果的に行うには自社では難しい場合があります。
株式会社シフトはホームページの制作からSEO対策までワンストップで対応できる制作会社です。
ホームページのSEO対策や貴社が上位表示させたいキーワードのご相談など、ホームページの運用に関するご相談を受け付けています。
⇒ホームページの運用やSEO対策について相談する
まとめ
ホームぺージを検索上位に表示させるには、まずは自社のホームページが上位表示されない理由を突きとめ、SEOのシステムを理解して、確実に施策を実行していく必要があります。自社にSEOのスキルがなくて難しい場合には、SEO対策に強い制作会社を頼るのもひとつの方法です。
上位表示されるようになれば、ブランド力もアップして、コンバージョンにもつながりやすくなるでしょう。「ユーザー目線」を意識しながら、ホームぺージを運用しましょう。