ホームページとランディングページの違い、効果を高める方法も解説!

特定の商品やサービスを扱った単一ページを「ランディングページ」と呼びます。1つの商品やサービス、キャンペーンなどのPRすることに適しているため、近年増えている広告手法です。ただ「効果が出るランディングページって?」「ホームページと何が違うの?」など、これからランディングページを制作しようと考えている方には疑問も多いでしょう。本記事では、ホームページとランディングページの違いや、ランディングページを制作する際のポイントなどをご紹介します。

株式会社シフトでは、ホームページの制作だけでなく、ランディングページの制作や広告の運用代行なども行っております。

どのようなホームページやランディングページを制作したいのか、経験豊富なWebディレクターがお伺いさせていただきます。「こういう感じのホームページまたはランディングページをつくりたい」などございましたら、些細なことからでもご相談ください。

まずは相談してみる

ランディングページとは

ランディングページには、下記2つの意味があります。

  1. ユーザーがホームページで最初に訪れるページ
  2. 商品やサービスをPRするための単体のページ

    1のランディングページは、検索エンジンや広告、SNSなどから流入してきたユーザーが最初に閲覧するページです。たとえば、ユーザーがキーワードを検索して、検索エンジンに表示された一覧の中から「自社の強み」をクリックした場合、ランディングページは「自社の強み」のページになります。

    一方、2のランディングページは、1よりも狭義なランディングページをいい、特定の商品やサービスのみを扱ったページを言います。「LP」とも略され、主に問い合わせや購入、資料請求といったCV(※1)を得ることを目的としています。そのためリンクが限定的、訴求力の高いデザインなどの特徴があります。

    本記事でご紹介するのは、2のランディングページについてです。

    ※1 CV(コンバージョン):Webサイトなどであらかじめ設定した成果をユーザーのアクションによってWebサイトで得られたこと

    ホームページとランディングページの5つの違い

    ランディングページのほかに「ホームページ」という言葉もよく聞くと思います。特定の商品やサービスをPRするランディングページに対し、ホームページは同じドメインを持つページの集合体を指します。ここからは、ランディングページとホームページ、それぞれの違いを詳細に見ていきましょう。

    1. ページ数

    ホームページとランディングページの最も大きな違いはページ数です。ランディングページは単体のページですが、ホームページは複数のページで構成されています。

    ランディングページ

    ランディングページは、先述したように1ページで構成されています。ユーザーがそのページのみでCVまで行けるように設計されるのが基本です。1つの商品やサービスに関してのページであることから、ホームページよりも情報が深く、縦長のデザインになります。

    構成は、インパクトのある画像やキャッチコピーをファーストビューに置き、そこからユーザーが共感できる悩みや、商品・サービスを利用した場合のメリット、実績などを提示。最後にアクションを起こせるようなクロージングを行い、CVに誘導する形になっています。

    もし同一の商品・サービスを違うターゲットに向けて発信する場合は、複数のランディングページが必要になります。また1つの商品・サービスに特化してCVRを高めているため、複数の商品やサービスを紹介したい場合には、商品ごとにランディングページを作成する必要があります。

    ホームページ

    ホームページは複数のページで構成されています。特定の商品やサービスではなく、自社やブランドなどの広い情報を公開していることから、ランディングページのような単体ページでは情報を整理できません。各コンテンツに分かれて、複数のページがあるのが基本です。

    ホームページにもさまざまな種類がありますが、一般的なコーポレートサイトの場合、下記のようなコンテンツで構成されています。

    • 会社概要
    • 代表挨拶
    • 沿革
    • 事業内容
    • 自社の強み
    • 最新情報
    • 商品・サービス情報
    • IR情報
    • 採用情報
    • アクセス
    • お問い合わせ

    2. 目的

    ランディングページとホームページでは、目的も大きく違います。ランディングページはユーザーの具体的なアクションを目的にしていますが、ホームページではユーザーに情報提供することを目的としています。

    ランディングページ

    ランディングページの目的は、ユーザーに具体的なアクションを起こしてもらうことです。たとえば「商品を購入してもらいたい」という目的があれば、ユーザーが商品を購入したいと思うような情報を提供して、最後に「ご購入はこちらから」などのリンクを設け、商品を購入できるページに誘導します。

    特定の商品やサービスに特化しているため、基本的には紹介したい商品の情報や利用後の効果、レビューなどを掲載し、他商品・サービスの情報は掲載しません。またCVRを上げるため、リンクもCVにつながるものに限定されます。逆にCV以外のアクションを促すようにすると、達成したいCVR(※2)が下がることがあるため、注意しましょう。

    ホームページ

    ホームページの目的は、多くのユーザーに情報提供することです。そのため、特定の商品やサービスではなく、企業全体の網羅的な情報掲載が求められます。掲載する情報は、会社概要や事業内容、商品・サービス紹介、IR情報などです。

    ホームページで大切なことは、ユーザーが求める情報をすぐに入手できる構成にすることです。そのためにサイトマップやパンくずリストなどを利用して、ホームページ上の位置や導線を分かりやすくする必要があります。

    ※2 CVR(コンバージョンレート):Webサイトに訪問したユーザーが資料請求や問い合わせなどの行動を起こした件数の割合。

    3. ターゲット

    ランディングページとホームページは、ターゲットも異なっています。ランディングページの主なターゲットは見込み客ですが、ホームページは目的を問わず、さまざまなユーザーをターゲットにしています。

    ランディングページ

    ランディングページのターゲットは、見込み客がメインです。抱える悩みを解決したくてページを閲覧している人に、商品・サービスで悩みが解決できることを示し、CVに誘導する流れです。

    ランディングページは特定の商品・サービスに絞ったページのため、ターゲットも特定のユーザーに訴求しやすくなっています。ターゲットとなるユーザーを深く理解して構成やデザインを決めることが、CVR上昇に大きく影響します。そのためランディングページを作成する際は、より細かなペルソナを設定することが大切です。

    ホームページ

    ホームページのターゲットは、非常に幅広いです。顧客はもちろん、取引先、求職者、投資家といったさまざまなユーザーが閲覧します。そのため基本的には情報を網羅しておき、ユーザー側が目的に合わせて異なるページを閲覧することが基本です。ただし、SEO対策などで、一定のターゲット層に向けた宣伝を行うなどの方法は可能です。

    ホームページ、特にコーポレートサイトは、インターネット上の名刺とも呼ばれます。ホームページがあるだけで、信頼性の向上や認知度アップにつながります。

    4. 集客方法

    ランディングページとホームページでは、効果的な集客方法も違います。ランディングページはWeb広告などの即効性の高い集客方法を用いますが、ホームページではSEO対策を行ってじっくり集客を行うことが多いです。

    ランディングページ

    ランディングページの主な集客方法は、Web広告やSNS広告といった広告がメインになります。SEO対策でも集客は可能ですが、ランディングページはページ数の少なさとページ内の見せ方が、テキストよりビジュアルがメインという構成上SEO対策が難しいため、検索上位に表示させるのはかなり困難です。そのため、リスティング広告やアフィリエイト広告、SNSなどから直接ランディングページに飛べるようにした方が、効果が高いとされています。

    Web広告は早ければ即日で掲載されますし、一定のターゲットに絞って表示することもできます。もともとランディングページはターゲットが明確に設定してあり、閲覧するユーザーも確度の高い場合が多いです。そのため、ターゲットに訴求できるデザインや構成があれば、CVにつながりやすくなっています。特に掲載直後はインプレッションが上昇しやすいでしょう。また仮にCVRが低かったとしても、ページ内の要素や順番を変更することで数値の改善を見込めます。

    こうした特徴から、ランディングページは一過性の商品やサービスをPRするのに適しています。期間限定のキャンペーンや新商品の販促などに向いているでしょう。

    ホームページ

    ホームページにはさまざまな集客方法があります。先述したWebやSNSで有料広告を出し、即効性のある宣伝をする方法や、インフルエンサー、セミナーなどを利用した宣伝方法など非常に幅広いです。

    ただ、長く運用を行っていくのならSEO対策を行って、検索からの流入を目指すのが良いでしょう。有料広告は広告費を出し続ける限り、アクセス数やCV数を増やすために効果的ですが、その分コストが継続的にかかります。また、広告の出稿を辞めた途端にアクセス数やCVRが大幅に下がるのが一般的です。

    一方のSEO対策は、効果が出るまで数ヶ月から1年程度かかりますが、一度上位表示されるようになれば、簡単に検索順位が落ちることはありません。長期的な目線で見ると、SEO対策で流入数を増やした方が効果的です。

    5. 制作費用

    ランディングページとホームページでは、制作費用も違います。ランディングページは基本的に単体のページであるため、制作費用は比較的安価です。一方のホームページは複数のページを作成することになるため、制作費用は高額になります。

    ランディングページ

    ランディングページの制作費用は、10万円~60万円程度です。ランディングページは依頼する内容やデザインによって、価格が大きく変わります。依頼先がフリーランスでデザインや設計にこだわりがなければ10万円程度で制作できますが、マーケティングを行って設計や戦略を練り上げ、完成後の改善サポートも依頼する場合には60万円程度かかります。

    またランディングページは制作しただけでは効果が得にくいため、有料広告からの流入でCVRを上げる戦略が一般的で、広告運営費用も必要になります。Web広告は課金方法がさまざまですが、多くのWeb広告で採用されている「クリック型課金」は、広告をクリックされた回数で支払う金額が決まります。こちらは月に20万円~50万円程度かかるとされています。さらに代理店に広告運用を依頼すると広告費用の20%が手数料としてかかってくるでしょう。

    ホームページ

    ホームページの制作費用は、一般的に40万円~300万円ほどとされています。ホームページの制作費用は種類で大きく変わり、例えば一般的なコーポレートサイトであれば40万円~300万円程度で可能ですが、ECサイトなどのページ数が多いサイトであれば300万円以上かかることもあります。そのほか、デザイン性や機能によっても価格は変動します。

    制作会社に制作を依頼する場合は、必ず複数社の見積もりを取って比較検討しましょう。複数社に依頼することで、相場が分かりやすくなります。その際、すでに決定している内容やデザインの希望などを伝えると、制作会社側も詳細な見積もりを出しやすいでしょう。

    5つの違い早見表

    ランディングページ ホームページ

    1. ページ数

    1ページ 複数のページで構成されている
    2. 目的 ユーザーに商品購入などの具体的なアクションを起こしてもらうこと。 多くのユーザーに情報提供をすること
    3. ターゲット 解決したい課題を持っている見込み客 顧客だけでなく、取引先や求職者など幅広いユーザー
    4. 集客方法 Web広告やSNS広告といった広告 WebやSNSでの有料広告や、インフルエンサー、セミナー、SEOなどを利用した宣伝方法など非常に幅広い
    5. 制作費用 10万円~60万円ほど 40万円から300万円ほど

    ランディングページをもっと詳しく見てみたい方は下記からご覧ください。

    ランディングページの制作実績を見る

    ランディングページを制作するメリット

    ランディングページは、訴求力が高く成果が上げやすいことから、多くの企業が自社商品やサービスで採用しています。ここからはランディングページのメリットについてお伝えします。

    ターゲットへの訴求がしやすい

    ランディングページは、一般的なホームページよりもターゲットへの訴求力が高いとされています。ホームページではさまざまなユーザーをターゲットとしているため、情報は網羅性が優先され、各ターゲットに個別で訴求するのは難しいです。

    しかし、ランディングページは見込み客をターゲットとしており、加えてターゲットの中でも特にアクションを促したいペルソナに向けて制作できます。たとえば、メインターゲットが40代以上の女性で高級化粧品を主力としている企業が、少し価格を抑えた若い女性向けの商品を開発した場合、ホームページはメインターゲット向けに落ち着いた雰囲気にしておき、ランディングページで若い女性の目を引くポップなデザインにして商品を販売するなどの戦略も可能です。

    またホームページでは情報が散っており、伝えたい順番で情報が伝わらなかったために離脱につながってしまうことがあります。ランディングページなら、商品・サービスの情報を企業側が伝えたい順番で伝えられるため、効果的に導線をつくることが可能です。そのため、CTA(※2)へ到達させやすくなっています。

    ※2 CTA(Call To Action):Webサイトに訪問したユーザーを「資料請求」や「お問い合わせ」など具体的な行動に誘導すること

    成果が上げやすい

    ランディングページは、成果を上げやすいとされています。なぜなら、ユーザーの求める情報を欲しい順番で伝えられるためです。

    ホームページは情報が網羅されているため、ユーザー自身で欲しい情報を探さなくてはなりませんが、ランディングページはユーザーの求める情報が1ページに集約されており、余計な情報がありません。そのため、ユーザーの商品理解が深まり、アクションが起こせる状態をつくり出せます。もともと見込み客をターゲットとしていることから、確度も高く行動につながりやすいです。

    また成果が上がりやすいのは、的確な情報提供ができることも理由です。ランディングページは基本的に「問題提起⇒解決策⇒商品提示⇒レビュー⇒CTA」という流れで構成されています。この流れはユーザーの感情に合わせた情報提供であるため、自然とCVに流れるようになっています。

    同時にインパクトの強いデザインや、CV以外へのリンクがないことなどもCVRを高める一助となります。

    PDCAを回しやすい

    ランディングページはPDCAを回しやすいこともメリットです。1ページのみのため、基本的にページ内を分析すれば改善が可能です。

    ホームページは複数ページがあるため、アクセス数やCVRの低さの原因を突き止める場合、複数のページを分析しなければ原因が分かりません。場合によっては分析すべきページすら分からないこともあります。

    一方、ランディングページはページ内で特に読まれているところを分析すればユーザーの興味が分かりますし、離脱時間を分析すればどこで離脱しているのかも分かります。そのため適切な分析・改善がしやすく、ホームページよりも少ない負担でPDCAを回せます。

    ランディングページを制作するデメリット

    ランディングページには多くのメリットがある一方、デメリットもあります。特に費用がかかること、直帰される可能性が高いこと、SEO対策がしにくいことが代表的なデメリットです。ここではランディングページのデメリットをご紹介します。

    費用がかかる

    ランディングページは、費用がかかることがデメリットです。ランディングページを制作するには、優れた営業力とライティング能力、高いデザインセンスが必要な上、Web広告を出稿するための知識も求められます。そのため、知識のない人間に作るのは難しく、制作会社に外注するのが基本です。

    制作費用は内容によって大きく価格が変わる上に、広告費用などもかかるため、一概にホームページ制作よりも安価とは言えません。なお、広告運用を制作会社に依頼する場合は代行費用も必要で、広告費の20%程度が相場です。

    また、ランディングページは1つのページで1つの商品・サービスというのが基本です。もし複数の商品をPRする場合には、複数のランディングページが必要になります。加えてスマートフォンで閲覧しやすいようにしたり、公開後に改善を行ったりする場合には、別途費用がかかることもあります。

    直帰される可能性が高い

    ランディングページは直帰率が高くなる傾向にあります。直帰率とは「サイトに流入したユーザーが最初のページでホームページを去った率」のことです。基本的に直帰率が高い場合は「検索意図とページの情報が違う」「ページの表示速度が遅い」といった問題があり、それらを改善することで直帰率を下げホームページ内を周遊させることができます。

    しかし、ランディングページは1ページで構成されているため、CVにつながらずに離脱されれば、それらはすべて直帰となってしまいます。一部のターゲットに特化しているため、ターゲットでなければすぐに離脱されてしまいますし、縦長構造で最後まで閲覧するにはスクロールが必須となるため、飽きて途中で見るのを止めてしまうユーザーもいます。

    ただ、直帰率が高いことが一概に悪いとも言えません。なぜなら直帰率が高いことは「最初のページで欲しい情報が得られた」ということでもあるためです。なお、デジタルマーケティングをしているCXLの調査によると、ランディングページの直帰率は60%~90%が平均となっています。(出典:Bounce Rate Benchmarks: What’s a Good Bounce Rate, Anyway?|CXL

    SEO対策しにくい

    ランディングページは、SEO対策しにくいこともデメリットです。なぜならランディングページは、Googleに「質の低いページ」と判断される可能性が高いためです。

    Googleでは、クローラーと呼ばれるロボットが日々インターネット上を巡回して新しいページを発見し、ユーザーに有益だと判断したページから上位表示する仕組みになっています。ランディングページではユーザーにインパクトを与えるために画像の一部に文字を記載する傾向が強いですが、クローラーは画像になった文字をうまく認識できません。そのため「テキスト(情報量)の少ないページ」と判断されることが多いです。ランディングページはもともと分かりやすさを重視するために、テキストを廃して画像を多めに使う傾向が強いため、情報量が少ないと判断される要因になります。また画像の多さから表示速度も遅くなりがちで、こうした点も低評価につながりやすいです。

    加えて、ランディングページはCV以外のリンクを極力排除していることから、他ページとのつながりも少なくなっています。内部リンクが少ないページもGoogleの評価を下げる原因になります。

    このように、ランディングページはSEOで不利となる点が多くあります。そのためSEO対策ではなく、広告を利用した集客が基本となります。

    ランディングページ制作前に決めておくべきこと

    ランディングページを制作するには、目的や目標、流入経路など制作前に決めておくべきことがあります。これらを明確にしておくことで、制作がスムーズに進むでしょう。ここからはランディングページ制作前に決めておくべきことをご紹介します。

    目的を決める

    目的はランディングページ制作において、もっとも重要です。目的が定まっていないと、CVRの低いランディングページになってしまいます。「商品の購入」「問い合わせ」「資料請求」など、ユーザーにしてもらいたいゴールを決めておき、プロジェクトチームや制作会社と共有しましょう。

    目的が明確になっていないと、制作中に方向性がズレてしまい、ターゲットに的確に刺さらないランディングページになってしまいます。目的によって伝えるべき情報も変わってくるため、最初にしっかり目的を定めて共有することが大切です。

    目標設定をする

    目的が定まったら、それに合わせた目標を具体的な数値で設定します。数値になることで、具体的な施策を打ち出して達成のための行動をしやすくします。またランディングページを制作した効果も分かりやすくなります。

    目標設定では、ゴールとなる目標であるKGI(Key Goal Indicator)と、中間目標であるKPI(Key Performance Indicator)を設定しましょう。例えば、KGIを「〇月末までに問い合わせ数50件」と設定したら、KPIは「PV数5万」「CVR〇%」など、KGIの達成に必要となりそうな数値を設定するのが望ましいです。

    KGIやKPIが明確になっていると、達成のための改善点も見えてきます。的確な改善を行えば、より多くのアクセスやCVにつながります。

    流入経路を決める

    先述したように、ランディングページはSEO対策が難しいため、自然流入はあまり期待できません。そのためWeb広告からの流入がメインとなりますが、この際の流入経路を決めておきましょう。

    Web広告には、文字のみのリスティング広告や、画像や動画でアピールできるディスプレイ広告をはじめ、さまざまな種類があります。また自社のSNSアカウントからリンクを貼ったり、SNSのタイムラインに流れるSNS広告を利用したりする方法も可能です。ハウスリストが1万件以上あれば、ターゲット属性のユーザーにしぼってメール配信を行うことで、一定数のCVも見込めるでしょう。

    ターゲットや商品・サービスの内容に、最も適している流入経路を選びましょう。

    ランディングページの制作で効果を高める方法とは

    ランディングページを効果的なものにするには、ターゲットへの深い理解とよく練られた構成、制作後の効果検証が必要です。ここではランディングページで重要なこれらの要素について、効果を高めるポイントをご紹介します。

    ターゲットと訴求ポイントのリサーチ

    ランディングページは、ターゲット視点に立って制作することで効果の高いものになります。そのため、ターゲットと訴求ポイントを徹底してリサーチすることが重要です。ターゲットと訴求ポイントをリサーチすることで、ターゲットの悩みや効果の高い訴求方法を見つけて、CVに繋げることができます。これを疎かにしてしまうと、ターゲットや訴求ポイントが曖昧になってしまい、効果の上がらないランディングページになってしまいます。

    自社製品を必要とするターゲット、ターゲットの悩み、効果的な訴求方法などを分析して制作に活かしましょう。リアルなターゲットの声を集めるためには、ユーザーとの接点が多い営業チームに話を聞く、ターゲットにアンケートをとる、過去のターゲットからの問い合わせを分析するなどの方法が効果的です。

    構成を作成する

    ランディングページでは、CVに誘導するために構成が非常に大切です。ランディングページの構成は主に、ファーストビュー、ボディコピー、クロージングの3つに分かれており、効果的なランディングページにするには7つのポイントがあります。

    ファーストビュー

    ファーストビューは、ランディングページでユーザーが最初に目にする場所です。ユーザーがページを閲覧するか決める場所でもあり、ファーストビューでユーザーを惹きつけることが非常に重要になります。そのため、目を引く画像や分かりやすいキャッチコピーで構成すると良いでしょう。

    またファーストビューにお問い合わせや資料請求などのCTAを設置しておくと、CVRが上昇します。

    1.キャッチコピー・メイン画像

    キャッチコピーとメイン画像が、ファーストビューを構成する主な要素です。ランディングページの顔となる部分なので、魅力的かつ分かりやすくすることが大切です。魅力的なファーストビューでユーザーを惹きつければ、ユーザーが離脱せず、ページを読み進めてくれます。

    キャッチコピーは商品やサービスの特徴を端的に表したものや、自社の実績などをアピールすると良いでしょう。メイン画像は、商品やサービスを利用している人の写真などが一般的です。キャッチコピーと合う画像を選び、何の商品・サービスなのか、見た瞬間にユーザーが理解できるようにしましょう。

    2. CTA

    CTAもファーストビューに設置することが望ましいです。CTAとは「Call To Action」の略で、日本語で「行動喚起」を意味します。ランディングページでは、お問い合わせや資料請求などのCVに対するアクションです。

    CTAをファーストビューに設置するのは、すでに購入や資料請求を決めているユーザーのためです。ランディングページは構成上、CTAがページの最下層に来ますが、すでに購入や資料請求を決めているユーザーからすると、ページの最後までスクロールするのは面倒です。そのため、ファーストビューに設置してユーザーの手間を減らします。

    CTAを設置する際には、周囲に「マイクロコピー」を設置すると効果的です。マイクロコピーとは、ユーザーにとってわずかなメリットを提示することで、CTAの後押しをする文言です。例えば「資料請求は1分で完了」「〇月〇日まで無料キャンペーン実施中」などが良いでしょう。

    ボディコピー

    ボディコピーは、ランディングページのメインとなる部分です。商品・サービスの詳細を記載して、ユーザーに理解を深めてもらいます。

    ボディコピーで大切なことは、ユーザーの感情に合わせて情報を提供することです。具体的には導入文でユーザーに問題提起を行い、問題解決のために商品やサービスのメリットを説明、導入事例や実績などで信頼を得て後押しするという流れを作ります。

    3. 導入文

    ボディコピーの導入文で大切なことは、ユーザーに「自分事」と思わせることです。そのためにはまず、ユーザーが抱えている悩みなどを具体的に示して、共感を得ましょう。ユーザーが「あるある」と共感したところに「この商品・サービスで解決できる」と示すことで、ユーザーの興味をより惹きつけることができます。

    提供した情報に対して、ターゲットとなるユーザーがどのような気持ちになるのか、想像しながら次に提供する情報を考えることが大切です。

    4. 製品・サービスの情報

    導入文の次に、具体的な製品やサービスの紹介を行います。この際に大切なことは、ユーザーのベネフィットに注力することです。

    ユーザーは商品・サービスを利用することによって自分にもたらされる利益を求めています。そのため特徴や機能だけでなく「商品・サービスの特徴や機能が、ユーザーにとってどういう利益につながるのか」を明記しましょう。

    また商品やサービスの「権威付け」も有効です。権威付けをすることで、信用性がアップし、CVにつながりやすくなります。例えば「〇〇さん(著名人)も愛用」「〇年連続〇〇賞受賞」「〇〇ランキング1位」などです。実績がある場合には、積極的に記載しましょう。なお、権威付けはファーストビューに入れても効果的です。

    5. 導入事例

    ボディコピーの最後には、導入事例などを提示するのが一般的です。導入事例や実績があることで、ユーザーがイメージをしやすくなり、信頼も高まります。

    また信頼できる大企業などへの導入事例があれば、ユーザーに安心感を与えることもできるでしょう。

    クロージング

    クロージングは、ランディングページの最後となる部分です。ファーストビューとボディコピーで意欲が高まっているユーザーに再度訴求を行い、アクションを起こさせる役割を担っています。

    6. お客様の声・よくある質問

    「お客様の声」は、第三者からの評価としてユーザーが注目する内容です。お客様の声があることで、ユーザーは利用後の自分をイメージしやすくなります。

    ただ、あまりプラスの声ばかりがあっても、ユーザーは不審に思います。マイナス評価の声も少し掲載することで「悪いことも隠さない企業」というイメージになり、プラスに働くことがあります。

    また「よくある質問」は、ユーザーの疑問や不安点を解消します。ここまでの内容を見て、ユーザーが疑問や不安に思いそうな点を挙げていき、不安なく商品・サービスが利用できるようにしましょう。

    7. お問い合わせ・資料請求への誘導

    最後に、お問い合わせや資料請求への誘導でランディングページを締めます。再度CTAを設置して、ユーザーのアクションを促しましょう。

    CVへの誘導で大切なことは「今、アクションを起こさせること」です。そのためには「すぐにできること」「今しかできないこと」などを伝えましょう。例えば、お問い合わせフォームの入力項目は最低限にする、期間限定などの文言を入れるなどです。

    効果検証と改善を行う

    ランディングページは、効果検証と改善を行う必要があります。改善を行うことで、よりターゲットに寄り添ったランディングページになり、CVRが上昇する可能性が高まります。

    ランディングページの構成や文章、画像がターゲットに合っていない場合もあれば、ターゲットの課題が根本的に違っていた、出稿した広告の内容や出稿場所が良くなかったなど、CVRの低いランディングページではさまざまな可能性が考えられます。

    さまざまな方向性から分析を行い、原因を突き止めて改善し、ランディングページを育てていくことが大切です。

    マーケティングに詳しい会社に外注する

    効果の高いランディングページを制作するには、マーケティングに詳しい制作会社に制作を依頼するのが良いでしょう。

    ランディングページもホームページでも制作して終わりではなく、効果検証と改善を繰り返し運用していくことで徐々に成果が上がっていきます。

    解析ツールなどを用いて効果測定を行うことが多いため、専門知識を持ち合わせていない方や運用に費やす時間がない方には、制作会社や広告代理店に運用などを委託してしまうことも効果を出す一つの手と言えます。

    株式会社シフトではCVを意識したLPの作成から、広告運用支援までトータルサポートが可能です。「LPをつくってCVを増やしたい」、「LPと広告の運用方法を改善したい」などの課題がございましたら、お気軽にご相談ください。

    制作・運用についてまずは相談してみる

    まとめ

    ホームページとランディングページは、ページの構成や目的など、異なる点が多くあります。より商品やサービスのPRに特化したランディングページを制作するには、しっかりマーケティングを行い、ユーザー視点に立つことが重要です。リサーチや改善を徹底して、CVRの高いランディングページを制作しましょう。

    ご相談をお待ちしております。お気軽にご相談ください。

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    (受付時間:平日 9:30-18:00)

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