【業種別】企業ホームページ参考事例15選!
現在、世界には5億ものアクティブなホームページが存在するとされています。日本でも9割以上の企業がホームページを開設しているとされており、現代では企業がホームページを持つのは当たり前になりつつあります。しかし、豊富なホームページがあるからこそ、自社ホームページの方向性に迷う人も多いでしょう。
ホームページでは企業のイメージや魅力が分かりやすい構成・デザインが大切です。本記事では株式会社シフトが担当した組織や企業のホームページを15個、ご紹介します。自社のホームページを制作する際の参考にしてください。
企業ホームページの構成やデザインなど自社の魅力をアピールするためにはどのように表現したらよいか迷う部分かと思います。株式会社シフトでは、経験豊富な営業ディレクターからデザイナーや制作スタッフまで社内にいるため、構成やデザイン面でもお客様にとって最適なご提案をさせていただきます。
些細なことからでも下記よりお気軽にご相談ください。
目次
企業ホームページが与える効果
総務省の「令和5年 通信利用動向調査報告書」によると、ホームページを開設している企業の割合は93%で、ほとんどの企業でホームページを所有しています。一方で、中小企業のホームページ開設率は50%にも満たないという結果もあり、小規模な企業ではホームページを開設しておらず、開設の予定すらないところも多いようです。(出典:令和5年通信利用動向調査報告書(企業編)|総務省)
しかし、ホームページを開設すると、企業にさまざまな効果がもたらされます。ここでは企業ホームページが与える効果をご紹介します。
企業の信頼性向上
企業ホームページがあると、企業の信頼性が向上します。消費者庁の調査によると、インターネットを利用して情報収集を行う人はすべての年代で8割を超えており、インターネットによる情報収集は当たり前の時代となっています。
このような時代において、ホームページはインターネット上にある企業の名刺や看板です。名刺や看板がない企業は不安になるのと同じように、ホームページのない企業はどういった企業なのか分かりにくく、顧客や取引先としては安心できません。特にBtoBの取引では、ホームページで企業情報を調べて、信頼できる企業に依頼する傾向があります。
たとえば「以前から行きたかった飲食店の営業日を調べたい」「家電が壊れてしまったので、近所で直してくれるところを探したい」などの理由で検索を行った経験がある人は多いと思います。
しかし、検索しても営業日が分からなければユーザーは行くのを止める可能性がありますし、検索に表示されなければ、依頼対象から外されてしまいます。きちんと営業していることを知らせ、同業他社に顧客を奪われないためにも、ホームページは必要といえるでしょう。
また、企業ホームページがあることは就活生からの信頼を得ることにもつながります。株式会社ディスコ キャリタスリサーチの「2024年卒 採用ホームページに関する調査」によると「志望企業の研究に有益な情報源」の1位が「個別企業のホームページ」となっており、多くの就活生がホームページを見て企業を判断していることが分かります。
また同調査では「デザインや情報が古いことによる志望度への影響」について、9割が「影響する」と答えています。「ホームページに力を入れていない企業はトレンドから遅れた働き方をさせられるのでは?」「更新が行われていない状況に不安を覚える」など、ホームページを適切に運用していない企業には就職したくないと考える就活生は多いようです。
売り手市場と言われる採用の現場において、ホームページがあること、また運用が適切に行われていることは、優秀な人材を確保するためにも重要な要素です。
(出典:2024年卒 採用ホームページに関する調査|株式会社ディスコ キャリタスリサーチ)
企業の認知度拡大
ホームページは企業の認知度拡大のためにも必要です。企業ホームページがあることで、関連キーワードを検索したユーザーが自社のホームページを閲覧し、認知してくれる可能性があります。
ホームページの大きなメリットは、低コストで長期的に自社をPRできることです。ホームページは制作時こそコストがかかるものの、その後は大きなコストをかけずに運用が可能です。
認知度アップには、ホームページ以外にも営業担当者の訪問やテレアポ、DMなどさまざまな方法がありますが、基本的に効果は一時的です。またこれらは受動的なPRであるため、タイミングが合わなければ、顧客や取引先に興味を持ってもらえず、営業効率が良くありません。
特に電話は、自社にとっても顧客にとっても負担の大きい作業です。電話では、画像を見ればすぐに理解できることを口頭で説明する必要がありますし、一度に1人の顧客しか対応できません。
また顧客側も「問い合わせをしたいときに電話対応の時間が終わっていた」「問い合わせの受付時間は仕事がある」などの理由で、電話での問い合わせができない場合があります。
ホームページがあれば、画像などを利用して多くの顧客に情報を発信できます。顧客側もいつでも情報が閲覧でき、場合によっては自分で問題を解決できるため、お互いの負担が大幅に減ります。仮に問題を解決できなかったとしても、お問い合わせフォームからいつでも質問が可能です。ホームページでは顧客や取引先が自身で興味を持った内容を閲覧するため、能動的で確度も高いでしょう。
加えて、ホームページは場所を選びません。例えば北海道にある企業が、沖縄にある企業のホームページを見て仕事を依頼するなど、顧客や取引先を全国や世界に広げることも可能です。
企業の魅力を伝えられる
ホームページは、自社の魅力を伝えられます。パンフレットやチラシでは、掲載できるスペースや情報量が決まっているため、掲載する情報を厳選しなければなりませんが、ホームページにはそうした制限はありません。企業の魅力を余すところなく伝えられます。
またホームページでブログを更新したり、お問い合わせフォームを作ったりして、顧客や取引先とコミュニケーションを深めることで、企業のファンを増やすこともできます。ファンが増えることによってリピーターを獲得することも可能です。
ただし、企業の魅力を十分に伝えるには、ホームページのデザインにこだわる必要があります。なぜなら、デザインには、企業のイメージを印象付ける効果があるためです。
人は、最初の情報が最も記憶に定着しやすいとされています。よく「第一印象が大事」と言われますが、ホームページにおいても第一印象であるデザインが非常に重要で、デザインによって企業のイメージが変わります。
たとえば、パステルカラーなどの明るくポップな色合いのホームページなら、顧客に親しみやすい印象を与えられますし、スタイリッシュでお洒落なホームページなら、新進気鋭の企業であると印象付けられるでしょう。
またデザインは、自社の印象を伝えると共に、分かりやすさも重視されます。ユーザビリティに配慮された、分かりやすく利用しやすいホームページを作れれば、顧客満足度がアップし、イメージやブランド力の向上につながります。
【国・団体】企業ホームページ事例
国や団体などのホームページは、信頼感のある色合いにするだけでなく、企業のメインカラーを用いた明るめの色やキャラクターなどを用いることで、親しみやすさも感じられるようなホームページが多く見られます。
ここではシフトで制作した国や団体などの企業ホームページの事例を特徴なども踏まえてご紹介します。
1. 一般社団法人日本作業療法士協会
一般社団法人日本作業療法士協会では、病気やけが、生まれながらに障害のある人など、年齢に関係なく、日常生活に支援を必要する人と社会との接点をつくるため、「作業療法士」が基本的な動作能力から社会の中に適応する能力までを維持・改善し、「その人らしい」生活を支援する活動を行っています。
特徴
トップページには、スライドショーのイラストでどんなことを行っている企業なのかが一目でわかるように表現されています。ナビゲーション部分は目的ごとに分かれており、情報を見つけやすい設計になっています。子どもでも見やすいようなコンテンツが多く、色合いも明るく淡い色を使用しているため、親しみやすさがあるホームページです。
2. 公益社団法人日本臓器移植ネットワーク
公益社団法人日本臓器移植ネットワークでは、死後に臓器を提供したい方と臓器の移植を希望する方の橋渡しや臓器移植希望登録者のデータ整備および分析、移植に関する正しい知識や権利の周知・臓器提供意思表示カードなどでの意思表示促進を中心とした普及啓発を主に行っております。
特徴
企業のイメージカラーである緑を基調とし、企業キャラクターを掲載することで、企業への印象付けや堅すぎないホームページになっています。
トップページで、ユーザーへの動線が大きく分かりやすく表示されており、迷わずに必要な情報までたどり着けるような導線が特徴的です。
3. 公益社団法人自動車技術会
公益社団法人自動車技術会は、自動車に関わる研究者、技術者、学生、企業会員から構成されている工学系では日本最大の学術団体です。学会や大規模な展示会の開催、研究者・技術者向けの会誌や論文集の発行、人材育成事業などを行っています。
特徴
トップページには、企業のビジョンを表示しているほか、ピックアップコンテンツとして重要な情報を表示するなど情報が目に入りやすい構造となっています。
イベントやお知らせのコンテンツを整理して、表示サイズ変更や英語サイト対応などユーザーにとって分かりやすく使いやすいホームページを意識しています。
サイト構成の変更やレスポンシブデザインへの対応、掲載している情報の整理などをおこない、新規ユーザーの方へも使いやすいサイトにリニューアルいたしました。
当時の課題感やリニューアル後の成果について、詳しく紹介した記事がございます。下記URLよりご覧ください。
事業を広く伝えるコーポレートサイトにリニューアル!ページ更新にかかる時間を大幅に削減
そのほか国・団体系の制作実績は下記よりご覧いただけます。
【エンターテインメント】企業ホームページ事例
エンターテイメント系の企業ホームページは、映像やフィギアなど商品を全面に押し出しインパクトを与えるホームページが多く見られます。
ここではシフトで制作したエンターテイメント業界の企業ホームページの事例を特徴なども踏まえてご紹介します。
1. ギャガ株式会社
ギャガ株式会社では、日本だけでなく海外からの映画の買い付けや版権の管理など映画関連の事業をおこなっています。国内外の優れた映画作品を厳選し、配給するだけでなく、自社制作によるオリジナル映画の企画・製作も行い、幅広いジャンルの作品を提供しています。
特徴
グレー色の背景を基調とすることで、映画のビジュアルがより目立つようになっています。
上映中の注目映画の予告を動画でループ再生しておくことにより、自然と動画へ目が行くように構成されています。コンテンツごとに「+さらに読み込む」や余白を利用し、多くの情報が整理されている印象を受けるので、見やすいホームページとなっています。
2. 株式会社壽屋
株式会社壽屋は、プラモデルやフィギュアを主力商品としたホビー関連事業を展開。そのほか、女性向けのラバーストラップやアクリルスタンドといった雑貨類、3Dモデル(VRアバター)の制作・販売も手がけています。
特徴
商品の魅力が溢れる画像をファーストビュー全面にスライドショーで掲載することで、インパクトのある印象的なホームページとなっています。
新製品やカテゴリや検索窓などユーザーが求めている情報をすぐに取得できるような構造で、英語サイトに言語切り替えもできるように対応されており、日本のユーザーからも海外のユーザーからも使いやすい仕様にしています。
株式会社壽屋様は、ベースシステムの改善、ページ更新予約の実装、言語切り替え、スマホ対応などを行い、ユーザーだけでなく運用もしやすいホームページにリニューアルしました。
また、SEO対策でも成果を上げられています。
課題感やリニューアル後の成果について、詳しく知りたい方は、下記URLよりご覧ください。
自社運用に合わせたCMSを構築!お客様が必要としている情報を的確に届けられる仕組みに
3. 松竹株式会社
松竹株式会社は、映画製作・配給、演劇、映像制作、アニメーション、舞台運営など幅広く手掛ける120年以上続く日本を代表するエンターテインメント会社です。
特徴
左側には注目映画のビジュアルをスライドショーで掲載し、右側には新たな映画との出会いにつながるコンテンツを掲載しており、自身の映画の世界が広がるようなアイデアが詰まったホームページになっています。
キーワードやジャンル、今の気分から探すなど検索欄だけでもユーザーが作品を探しやすい構成を意識しています。
松竹株式会社様は、これまで手掛けてきた映画作品を世代問わず多くの方に見ていただきたいと、すべての映画作品を検索できるホームページを新規構築しました。
制作の流れやホームページ公開後の成果についてまとめた記事がございます。下記URLよりご覧ください。
社内外から評判を集めた “100年分の映画作品が検索できるサイト” 制作プロジェクトの裏側
【インテリア】企業ホームページ事例
インテリア系の企業ホームページは、白やベージュなど淡い色合いが多く使用され、温かみや清潔感が感じられるホームページが多い印象です。
ここではシフトで制作したインテリア系の企業ホームページの事例を特徴なども踏まえてご紹介します。
1. タカラスタンダード株式会社
タカラスタンダード株式会社は、リフォーム市場、集合住宅市場、新築戸建市場を中心にキッチン、浴室、洗面化粧台など総合住宅設備機器の製造・販売を行っています。
特徴
ファーストビューにユーザーへ印象付けるような温かみのある写真を採用しており、ファーストビュー直下からは、水青色と白色を使用しているため、清潔感を感じるホームページになっています。
製品サイトの役割を担っており、ショールームへの予約などコンバージョンへスムーズに進めるように設計されています。
2. 積水化学工業株式会社
積水化学工業株式会社は、住宅事業、リフォーム、不動産事業、まちづくり事業、住生活事業などを展開しており、街の広がりを踏まえた高性能住宅、住関連サービスの提供で、ひとびとの安心・安全・快適な暮らしを支えている企業です。
特徴
ファーストビューは、バルコニーを活用している動画が流れており、実際の暮らしを連想させるようなホームページになっています。
バルコニーを楽しむための記事や事例など、商品を検討しているユーザーやより良く活用したいユーザーにとって役に立つ情報が多くまとめられています。
そのほかインテリア・生活用品系の制作実績は下記よりご覧いただけます。
【IT・ソフトウェア】企業ホームページ事例
IT・ソフトウェア系は、情報量が多いためトップページは、シンプルに整理されているホームページが多い印象を受けます、
ここではシフトで制作したIT・ソフトウェア系の企業ホームページの事例を特徴なども踏まえてご紹介します。
1. 株式会社ナテック
株式会社ナテックは、公共機関やインフラ、病院、銀行など世の中に流通しているカードを製造しているだけでなく、勤怠管理システム、医療用精算機などのソフトウェア事業やカードリーダーや診察券発行システム、カードプリンターなどハードウェア事業も行っている企業です。
特徴
トップページのスライドショーでは、代表的な製品を紹介し、扱っている製品を大きくアピールできるエリアになっています。製品やサービスの探し方としても、「製品から探す」「課題から探す」「業種・業界から探す」と項目に分かれており、ユーザーに合った探し方ができるように設計されています。
2. 株式会社アット東京
株式会社アット東京は、お客様のサーバーなどの機器を安全に保管するデータセンターサービスを提供しています。データセンターでは、クラウド、IX、CSPなど多様なネットワークサービスと接続ができるコネクティビティサービスも展開し、グローバルな豊富な実績も有しています。
特徴
トップページの文字量を極力減らし、アイコンやイラストで特徴づけ別ページに遷移してもらうことで、説明などの情報量が多い部分もしっかりと整理されて見やすいホームページになっています。
また、目的を持って訪れたユーザーに対しても、ナビゲーションにて誘導しているため、ユーザーが迷子にならずに利用できるように設計しています。
3. アットホームラボ株式会社
アットホームラボ株式会社では、AIによる画像解析や自然言語処理など先端技術を駆使した新たなサービスの企画や開発、不動産会社の景況感や賃料・価格動向など不動産市場の調査・分析を行い、レポートとして発信、様々な業界や研究機関に向けたデータ活用の支援を行っている企業です。
特徴
ファーストビューに動きがあったり、スクロールをするとコンテンツごとにアニメーションで動きを加えていたり、最先端なイメージをトップページ部分から印象付けるホームページです。
全体の余白を保ちつつ、シンプルにまとめることで、整理されており訪れるユーザーにとっても情報が見つけやすく、ホームページ内を回遊しやすくなっています。
そのほかIT・ソフトウェア系の制作実績は下記よりご覧いただけます。
【教育】企業ホームページ事例
教育系のホームページは、文字の大きさやフォント、カラーの使い方によって強弱をつけ、訴求ポイントをユーザーに伝わるように表現しているホームページが多い印象です。
ここではシフトで制作した教育系の企業ホームページの事例を特徴なども踏まえてご紹介します。
1. 福岡県教育用品株式会社
福岡県教育用品株式会社は、子供たちの学校生活に欠かせない、通学かばんや体操服、水着、各種教材から遊具、テントなど学校に必要なあらゆる商品を提供しています。
特徴
学校に関わるポップなイラストがサイト内にちりばめられ、サイト内のフォントや文字の大きさなど子どもたちに親しみが湧くように工夫されています。
企業のイメージカラーである緑色をフッターやお問い合わせ先など着目してもらいたい部分を中心に使用し、サイト内の文字も必要最低限でシンプルなため、とても見やすいホームページになっています。
2. 学校法人大原学園
学校法人大原学園では、大原大学院大学をはじめ専門学校、高等学校、日本語学校、予備校、幼稚園などを運営するだけでなく、国家試験や各種検定などの合格を目指す社会人講座で学校や働きながらの学びのサポートを行っています。
特徴
ECサイトのためコンテンツが多くありますが、ナビゲーションを左側に設置し、コンテンツとは少し空白を取ることで整理された印象を与える構成に仕上がっています。
全体を白色で統一し、コンバージョンエリアやCTA、大切な情報の部分を企業カラーである赤色にすることで、重要な部分が目立ち、注目しやすいホームページになっています。
ホームページ全体の枠が赤色で囲われていることも特徴的です。
そのほか教育系の制作実績は下記よりご覧いただけます。
【機械】企業ホームページ事例
機械系のホームページは、フォントや色合いなどのデザインを工夫するよりもシンプルなサイトの中で、製品の見せ方に特徴があるホームページが多い印象があります。
ここではシフトで制作した機械・製品系の企業ホームページの事例を特徴なども踏まえてご紹介します。
1. ハルツォク・ジャパン株式会社
ハルツォク・ジャパン株式会社は、粉砕機や切断機、研磨機など分析用の前処理装置の取り扱いと全自動化を行っています。また、顕微鏡組織観察に用いる機器・消耗品の輸入・販売やガス分析装置用消耗品・ICP装置用消耗品・標準物質・構成試料等を取り扱っています。
特徴
ファーストビューのスライドショーにて現場の様子を流すことで、製品の精密さを印象づけています。
取扱製品を中心としたシンプルなホームページで、知りたい製品の情報にすぐにたどり着けるような動線になっています。英語、ドイツ語、中国語など多言語に対応しています。
2. 株式会社奈良機械製作所
株式会社奈良機械製作所では、乾燥装置、紛砕装置、混合造粒機などの紛粒体処理装置の製造・販売を行っている企業です。
特徴
長い歴史のある会社であることを印象づけるために、歴史的な要素を全面に出しているブランドサイトとなっています。
歴史を感じる部分は「黒」、新しい印象を受ける部分には「白」と黒色と白色を基調とすることで、CTA(※1)など目立たせたい部分の「赤」に自然と目が行くような構成にしており、パンフレットのダウンロードもサイト内で対応しています。
※1 CTA(Call To Action):「行動喚起」Webサイトに訪問したユーザーを資料請求やお問い合わせなどにつなげるために具体的な行動に誘導すること
そのほか機械系の制作実績は下記よりご覧いただけます。
企業ホームページを作成するポイント
企業ホームページは、ユーザーの視認性の良さや快適さによって、集客効果が大きく変わります。そのため、ユーザーのことを考えたホームページの設計、自社の魅力が分かりやすい発信方法などが大切です。ここからは、企業ホームページを作成するポイントをご紹介します。
表示速度が遅くならないようにする
表示速度が速いことは企業ホームページにとって大切です。なぜなら、表示速度が遅いとユーザーがページを離れてコンバージョン率(※3)が下がってしまうためです。
2018年にGoogleが行った調査によると、表示速度と直帰率(1ページしか見ないでサイトを離れたユーザーの割合)は以下のようになっています。
表示速度 | 直帰率 |
1秒~3秒 | 32% |
1秒~5秒 | 90% |
1秒~6秒 | 106% |
1秒~10秒 |
123% |
(出典:ダニエル・アン2018年2月号 |Think with Google)
上記のように、表示速度が遅いほどユーザーの直帰率は高くなり、表示に5秒以上かかるとほとんどのユーザーがページを離れてしまいます。実際、表示速度の遅いホームページはユーザーにストレスを与えるようで、BIGLOBEが2024年に行った「インターネット利用に関する意識調査」でも、Webサイトの表示でストレスを感じる時間は、10秒未満の人が6割~7割で、若年層ほど短い表示時間でもストレスを感じることが分かっています。
また、ホームページの表示速度は検索順位にも影響を与えます。Googleは検索の仕組みについて「ユーザーにとって有益なページを上位表示する」としており、ページの表示速度も影響するとされています。検索の際に上位表示されることは、多くのコンバージョン(※2)を獲得することにつながるため、ページの表示速度は企業ホームページにとって非常に大切です。
ホームページの表示速度を速めるためには、まず動画や画像の数と質を見直しましょう。動画やアニメーションなど、容量が重いコンテンツは、盛り込みすぎるとページの表示速度が遅くなります。容量が重いコンテンツは使用する数を減らす、問題なく表示される程度に圧縮するなどの方法で、表示速度を速められます。写真や画像も一般的なパソコンの画面サイズまで縮小しましょう。
また、表示速度はサーバーの性能でも変わります。安価なサーバーは複数人でサーバーを共有する「共用サーバー」であることが多く、他の利用者の影響を受けやすいです。一方で自社のみに用意されている「専用サーバー」は他の影響を一切受けないため、表示速度も速くなります。表示速度を重視するなら、価格は高くなりますが、専用サーバーを利用することをおすすめします。共用サーバーを利用する際も、必ずレンタル元が提示する表示速度を確認してから利用するようにしましょう。
このほか、キャッシュを活用したり、不要なプラグインを削除したりすることでページの表示速度を速められます。表示速度は、Google PageSpeed Insightsなどを利用して測定できます。
※2 コンバージョン:サイトに訪問したユーザーがサイト内に設定した最終的に行ってほしいアクションにたどり着くこと。
※3 コンバージョン率:サイトに訪問したユーザーがコンバージョンを行なった割合
ユーザーの使いやすさを意識する
ホームページでは、ユーザーの使いやすさを意識しましょう。見やすく迷わないホームページは、ユーザーが快適に利用できるため、コンバージョン率もアップします。
ユーザビリティで特に意識したいのは「デザイン」と「情報量」です。
ホームページのユーザビリティを高めるには、デザインはシンプルなものにしましょう。フォントや配色は統一する、使用する色は3色~4色に抑える、文字の大きさでメリハリをつけるなど、シンプルでもお洒落で見やすいホームページにすることは可能です。同時に、コンバージョンまでユーザーの視線を誘導するデザインにすると、コンバージョン率が上がります。
また、情報量もユーザビリティにおいて重要です。ホームページは新聞や雑誌のようにスペースに制限がないため、つい多くの情報を掲載したくなってしまいますが、多すぎる情報量はユーザーを混乱させる原因になります。1つのページには1つのテーマ、掲載する情報は厳選し、目立たせたい情報の近くにはある程度の余白を設けて記載するのが良いでしょう。
ただし、情報を削りすぎても伝えたいことが伝わらないホームページになってしまいます。シンプルなデザインでも、ユーザーの欲しい情報を削らないようにすること、ユーザーの求める情報の場所が分かりやすいようにすることが大切です。
ユーザビリティの高いホームページは、一朝一夕には完成しません。ユーザーのニーズや技術が変化すれば、ユーザビリティも変化します。ユーザーからの意見を取り入れたり、自分でもホームページを利用したりして、常に問題点の発見と改善に努めましょう。
レスポンシブデザイン対応にする
企業ホームページでは、レスポンシブデザインに対応しましょう。レスポンシブデザインとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、異なるデバイスでホームページを閲覧した際、自動的にデバイスに合わせてくれるデザインのことです。「レスポンシブ(responsive)」には「よく合わせる」という意味があり、デバイスごとの画面幅に合わせてCSSでデザインを指定することで対応を可能にしています。そのため、デバイスごとにホームページを分ける必要はありません。
総務省が発表している「令和5年版 情報通信白書」によると、スマートフォンでインターネットを利用している人は71.2%で、パソコンの48.5%を20%以上も上回っています。(出典:令和5年版 情報通信白書|総務省)
スマートフォンでの閲覧が増えたことを受けて、Googleも「モバイルフレンドリーのホームページを上位表示する」と宣言しており、レスポンシブデザインのホームページが上位表示されるようにアルゴリズムを変更しました。こうしたことから、企業ホームページでのコンバージョン率をアップさせるためには、レスポンシブデザインへの対応が重要とされています。
(レスポンシブデザインに対応するには、HTMLに「meta viewport」タグを埋め込み、メディアクエリとブレークポイント、イメージサイズをCSSに記述、表示を確認して調整する作業が必要です。)
CMSでは自動でレスポンシブデザインに対応してくれるものが多いため、HTMLやCSSの知識がなく、外注もしない場合には、CMSを利用して企業ホームページを作成するのが良いでしょう。
なお、レスポンシブデザインでも、画像の重さやテキストの量などは変わりません。「スマートフォンに合わせて画像を最適化したら、パソコン表示で荒くなってしまった」「パソコンでは気にならなかったテキストの量が、スマートフォンで見たら文字がびっしりで見にくかった」などの問題が発生する可能性があります。レスポンシブデザインの場合は、どんなデバイスでも対応できるよう、画像やテキストのバランスも大切です。
競合他社との差別化を意識する
企業ホームページでは、競合他社との差別化が大切です。ホームページはどうしても内容やデザインが競合他社と似たものになってしまいますが、自社の強みや魅力、独自のコンテンツを発信し、他社と違うことをアピールしましょう。そのためにも、ホームページ制作の前に、自社の強みや制作の目的を明確にしておくことが重要です。
差別化をする際に考えるべきことは、自社の「独自性」です。自社しか行っていないサービスや、自社のみにある魅力などを探してみましょう。基本的にはニッチなターゲットや市場を選んで、具体的なニーズに対してのサービスを追求していくことをおすすめします。広い市場では、信頼性の高い大手企業がすでに市場を席巻しているため、同じようなスキルや人材、資金力がなければ勝てません。特に「安さ」や「技術」の優位性は、比較検討の材料にはなりますが、自社より優位な企業があればそちらに流れてしまいます。そこで、市場を細かく分割し、より具体的なターゲットが定められる市場で「自社しかできないこと」をアピールしましょう。
例えば、ダンス教室の場合、多くは「かっこ良く踊ってみたい」という若者がターゲットになりやすいです。しかし、あえて50代程度の働き盛りの男性をターゲットにすることで、独自性が生まれます。50代でも動けるダンスを考案して「健康のため」とすることで、ピンポイントで「運動不足を解消したいと考えている50代男性」にアピールができます。ホームページも若者向けのポップなデザインではなく、50代男性に向けた落ち着いた内容にすることで差別化を図れます。
ターゲットと独自性が導き出せれば、自然とホームページのデザインや方向性は決まってきます。差別化は業界を知らない制作会社が行うことは難しいため、依頼前に自社内で他社分析と自社分析を行うことが大切です。
サービスや商品が普遍的で独自性が見つからない場合には、デザインやサービス、販売方法などで独自のものを確立すると良いでしょう。
株式会社シフトは、すべてオリジナルデザインで650サイト以上のホームページを制作実績があります。
経験豊富なディレクターからデザイナーなどの制作担当まで社内にいるため、お客様の要件を細かくヒアリングして、制作していきます。競合他社と差別化されたデザインのホームページを作成したい方は、ぜひご相談ください。
まとめ
企業ホームページの必要性から、シフトで作成したホームページ、制作のポイントまでご紹介しました。企業ホームページは多くの人に自社の魅力を発信できますが、デザインやコンテンツ、設計がうまくいかないと、それらの効果も薄れてしまいます。自社で制作をする際には紹介した点に意識をおき、外注する際にもこうした点を考慮してくれる制作会社か確認しましょう。