「ホームページを作成したが、閲覧数が少ない」「ホームページで集客したいができていない」など、ホームページを作成しても、効果が表れない企業は少なくありません。ホームページを作成しても人が集まらなければ、お店を開いたのに顧客がいないのと同じです。
ホームページは、目的に合わせた集客を行うことで、閲覧ユーザーを増やし、その後の購入や利用につなげられる可能性があります。本記事では代表的なホームページへの集客方法と、目的別に適した集客方法などをご紹介します。
株式会社シフトでは、集客を含めたWebマーケティング支援のサービスを行っています。
広告を使った集客やSEO対策による集客、現状サイトのアクセス解析など、集客にまつわるご提案や実施が可能です。まずはこちらのページから悩みをお聞かせください。
目次
代表的なホームページの集客方法
SEO対策
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」を意味します。SEO対策とは、SEOを実行するための施策であり、主にユーザーがGoogleなどの検索エンジンで検索を行った際、ホームページを上位表示させるための対策です。
Googleの検索システムは、クローラーと呼ばれる巡回システムが各ページを巡回し、定められたアルゴリズムに則っているものから上位表示される仕組みになっています。そのため、SEO対策ではGoogleのアルゴリズムに沿った施策が大切です。
SEO対策は主に「外部施策」と「内部施策」に分けられます。外部施策とは、外部サイトからのリンクや言及によって自社サイトの評価を高める施策、内部施策は内部構造や良質なコンテンツを継続・発信し続ける施策のことです。加えて、内部施策は内部構造を整える「テクニカルSEO」と、良質なコンテンツを継続して発信する「コンテンツSEO」の2つがあります。
SEO対策のメリットとデメリット
SEO対策のメリットは、費用対効果が高いことです。SEO対策で一度上位表示されたサイトは、一定期間上位に表示され続けることが多く、後述する広告よりもクリック率が高いとされています。こうしたコンテンツは大きな資産となり、中長期的にアクセスが見込めるため、広告宣伝費をかけなくても集客が可能です。
一方、SEOに関する知識が必要な上、知識を付けてコンテンツを作成したとしても100%上位に表示されるとは限りません。また、施策を行ってから効果が出るまでは、一定の時間が必要とされています。
ホームページのSEO対策についてはこちらの記事で詳しく説明しています。気になる方はぜひ御覧ください。
SNS運用
ホームページ集客には、SNS運用も有効です。総務省の「令和3年通信利用動向調査」によると、SNSの利用率は78.7%、利用者の63.7%が知りたいことの情報を探すためにSNSを利用しています。検索エンジンを介さずにSNSで情報を探す人も増えているため、Webでの集客にはSNSも活用していきましょう。(出典:令和3年通信利用動向調査|総務省)
SNSは「X(旧:Twitter)」「Instagram」「Facebook」「TikTok」「LINE」の5つが主ですが、自社のターゲットによって、利用するSNSを変更する必要があります。
SNSのメリットとデメリット
SNSは手軽に情報発信できることが大きなメリットです。基本的に利用は無料で、登録すればすぐに利用できる上、多くのユーザーに情報を提供できます。また拡散力に優れているため、集客のスピードも速いです。リアルタイムでユーザーの反応を見られて、今後の発信や集客の改善にも活かせます。
一方、投稿内容にセンスが必要で、不適切な発信を行うと炎上の火種となることがあります。またリアルタイム情報を発信できる特性上、効果が刹那的であり、ユーザーと長期的な関係を構築するのには向いていません。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索したキーワードをもとにテキストで表示される広告です。「検索連動型広告」とも呼ばれます。検索表示画面の上部に表示されるため、ユーザーに情報を届けられる確度が高いです。リスティング広告はクリック数に応じて料金がかかる仕組みなので、ターゲットを絞って表示させることで確度を高め、費用対効果を上げるのが運用の基本です。
リスティング広告のメリットとデメリット
リスティング広告のメリットは、ターゲティングができることと、即効性が高いことです。リスティング広告では「年齢」「地域」「時間」「性別」などを絞って、表示させられます。
そのため、狙った層にだけ情報を届けやすくなっています。また審査に通れば検索上部に表示されることから、時間が必要なSEO対策と違って、すぐに効果が見込めます。
反面、広告運用の知識が必要で、場合によっては外注せざるを得ないこともあります。また費用をかけ続けないとアクセスが見込めないこと、ビジュアルでの訴求ができないこともデメリットです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、WebやアプリなどのPR枠に利用される広告です。バナー画像となっており、リスティング広告と違って画像での訴求ができます。リスティング広告は確度の高いユーザーへの発信がメインですが、ディスプレイ広告ではまだ商品やサービスを知らない潜在ユーザーにアプローチできます。
ディスプレイ広告のメリットとデメリット
ディスプレイ広告のメリットは、ビジュアルでの訴求が可能なことです。リスティング広告はテキストのみの発信でしたが、ディスプレイ広告では画像や動画を使って、より分かりやすくユーザーに情報を提供できます。またリスティング広告同様、ターゲットの設定も可能です。
一方で、運用に知識が必要、バナーを作る手間がかかるといったデメリットもあります。また潜在ユーザーへのアプローチであることから、リスティング広告よりもコンバージョン率や即効性が低くなりがちです。
SNS広告
SNS広告は、SNSのタイムラインなどに掲載する広告です。クリック数、もしくは表示数に応じて料金がかかる仕組みになっており、検索を介さないユーザーに情報発信できることが特徴です。基本的にはディスプレイ広告同様、潜在ユーザーへのアプローチとなります。
SNS広告のメリットとデメリット
SNS広告は、リスティング広告やディスプレイ広告と同様、ターゲットを絞った発信が可能です。スマートフォンやタブレットなど、利用が当たり前となったデバイスでSNSを利用する人も多いため、SNSを利用することで認知度を大きくアップさせられます。
ただし、広告をやりすぎると必要のないユーザーから嫌われることがあります。また受動的であるため、コンバージョン率も低めになります。
MEO対策
MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップでの検索を最適化することです。このための施策を「MEO対策」と呼びます。正確にはGoogleビジネスプロフィールを利用した集客方法です。
Googleマップでの最適化のため、実店舗を持っていることが条件となりますが、地域名とキーワードで検索されやすい業種の場合、URLを登録しておくことで、ホームページへの集客が可能です。近年はGoogleマップに登録した情報が上位表示される例もあります。
MEO対策のメリットとデメリット
MEO対策は基本的にGoogleマップに登録するだけのため、無料で始められるハードルの低さがメリットです。近くに来ている人が検索で自店を知って来店するなど、ユーザーと自店を直接結び付けることも可能です。
一方で、低評価の口コミが多いと、検索順位が下がってしまうデメリットがあります。低評価の口コミは自社でコントロールできないため、高評価をもらえるような営業が重要になります。
メールマーケティング
メールマーケティングとは、メールを利用して集客を行う方法です。一斉に同じ内容を送付するメールマガジンと、個人に合ったタイミングや内容で送付するパーソナライズドメールの2つがあります。場合によっては潜在ユーザーを顕在ユーザーにすることも可能です。特にBtoBの商材として効果的です。
メールマーケティングのメリットとデメリット
メールマーケティングのメリットは、既存顧客へのアプローチが可能なだけでなく、個々に合わせたメールを配信することで、効果的な集客ができることです。例えば、セミナーに参加したユーザーに似た内容のセミナーの通知を送ることで、参加してもらえる可能性が高くなります。
一方で定期的な配信が必要なことから、運営に負担がかかることがデメリットです。また、開封のハードルが高く、場合によっては迷惑メール扱いをされることもあります。実際、Benchmark Emailの調査によると、メールマガジンの開封率は23.44%と、決して高くありません。
(出典:メルマガ平均開封率レポート【2024年版】)
ウェビナー
ウェビナーは、Webを介して行うセミナーのことです。セミナーの最後に自社製品やサービスを紹介することで、集客を行います。オンラインのため、全国のユーザーを集客できることが特徴で、BtoBにおいて効果的です。
ウェビナーのメリットとデメリット
ウェビナーには内容に高い関心を持っているユーザーが集まります。そのため確度が高く、ホームページへの集客にもつながりやすいことがメリットです。参加者の情報も入手できるため、その場では集客に結びつかなくても、メールマーケティングなどでユーザーの知識や興味をより高めていけば、確度の高い顧客へと成長させることも可能です。
一方で、ウェビナーそのものへの集客が必要不可欠であることや、資料や講師に一定以上のクオリティが求められることがデメリットです。
プレスリリース
プレスリリースは、メディアに情報を提供し、メディアで発信してもらうことで集客を行う方法です。新商品や調査報告など、ユーザーの興味を惹くような情報は、メディアも取り上げたいと考えているため、情報の質が大切です。
「PR TIMES」など、プレスリリースを積極的に配信しているサイトに紹介してもらうのも良いでしょう。
プレスリリースのメリットとデメリット
プレスリリースのメリットは、信頼度の高い情報発信ができることです。プレスリリースは自社側でメディアに情報を持ち込み、メディアを介して発信を行います。第三者が入ることで、自社から発信するよりも高い信頼性を担保できます。
ただ、情報は必ず取り上げられるとは限りません。また、発信する記事を執筆するのはメディア側のため、場合によっては意図しない内容で記事を書かれることもあります。
集客方法はまず「目的」から考える
集客方法を選ぶポイントとしては、何を目的とした集客かを考える必要があります。
一口に集客と言っても、自社の製品やサービスをまず知ってもらうための「認知拡大」のためなのか、すでに見込み客としてメールアドレスや電話番号などを認知している人に対し、購買意欲を喚起したり既存顧客をリピーター化させる「顧客育成(ナーチャリング)」のためなのか、とにかく「問い合わせや購入を増やす」ためなのかによって対策する集客方法が異なります。
そのため、まずは何を目的として集客方法なのかを考えることが重要です。
目的を達成するための「費用」や「期間」を考える
先述したように、集客方法はまず目的を考えることが重要です。目的が定まったら、次に目的達成に必要な費用と期間を考えましょう。目的を基本として、かけられる費用や期間が明確になれば、自社で行える施策が見えてきます。
認知拡大を目的とした集客方法
「認知拡大」を目的とした集客には、SNS運用・広告、MEO対策など複数の方法があります。ここからは認知拡大に効果的な集客方法とそれらにかかる費用・期間をご紹介します。
SNS運用
SNS運用は、認知拡大に適した集客方法です。SNSは無料で始められるものがほとんどで、利用率が高いため、費用を抑えつつ、多くの人に商品やサービスを知ってもらえます。また拡散力に優れており、質の良い投稿をすれば、一気に情報が広まる可能性もあります。特別な知識も必要ありません。プロフィール欄にホームページのURLを記載すれば、自然に誘導できるでしょう。
費用
SNS運用は、基本的にアカウントの運用のみであれば、無料で利用できます。一部のSNSでは有料のサービスもあり、有料サービスでは表示される広告を制限したり、投稿を上位表示させたりすることが可能です。
期間
SNS運用は、短期的な集客に適しており、即効性も高いです。ホームページと関連するハッシュタグやURLを付けることで、ユーザーが情報を探しやすくなり認知拡大につながります。
ただし、投稿を見るユーザーの数が少なければ、認知拡大にはつながりません。フォロワーの数がある程度増えるまで運用を続けていく必要があるため、運用そのものは中長期的視点が必要です。
SNS広告
SNS広告も、認知拡大を目的とした集客方法に向いています。タイムラインに流れてくる手法のため、自社の商品やサービスを全く知らない潜在ユーザーにも情報が提供されます。
費用
SNS広告はクリック数やインプレッション数など、さまざまな課金方法があるため、かかる金額は課金方法によりますが、およそ月2万~3万円が相場とされています。
選択するSNSは、ターゲットとなるユーザーが多いものを選びましょう。X(旧:Twitter)やInstagram、TikTokは、10代~20代の利用率が高く、Facebookは30代~50代、LINEは全年代で幅広く使われています。
期間
SNS広告はタイムラインで流れる方法のため、短期的な集客を行う場合に効果的です。キャンペーンなど、一時的なイベントで集客を行う場合に利用すると良いでしょう。
MEO対策
MEO対策も、認知拡大が可能な集客方法です。先述したように、MEO対策はGoogleマップを活用した集客方法で、マップで店舗を見つけた人が来店する可能性もあります。
基本的に競合となるのが同地域の同業他社のみな上、対策内容も決まっているため、比較的容易な施策です。
費用
MEO対策に必要なGoogleビジネスプロフィールの登録は無料です。加えて登録は自社で行うことが可能なため、他の集客方法に比べると実施のハードルが低くなっています。
早く効果を出したい場合には、MEO対策を行う会社に依頼する方法もあります。報酬形態には成果に応じて報酬が発生する「成果報酬型」と、成果に関係なく月ごとに一定金額を支払う「月額固定型」があります。そこに初期費用を加えた額が報酬です。
成果報酬型は日額500円〜1,200円、月額固定型は月額2万〜8万円程度が相場です。初期費用は3万~5万円程度かかります。
期間
MEO対策は、短期間で効果が出やすいことが特徴です。一般的には1ヶ月~3ヶ月、同地域に同業他社が少ない場合は、1週間~2週間程度で効果が出ることもあります。
SEO対策は効果を実感するまで早くても半年ほどの時間がかかるため、早めの効果を実感したい場合にはMEO対策がおすすめです。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告を利用した宣伝も、認知拡大に有効です。リスティング広告に比べるとやや受動的な面はあるものの、明確なターゲットに向けて、ビジュアルを利用した情報提供ができます。
文字では伝わりにくいことを、潜在ユーザーに向けて発信したい場合に向いている集客方法です。
費用
ディスプレイ広告の費用は、課金方式によって異なります。そのため一概には言えませんが、一般的には20万~50万円ほどが相場とされています。入札はオークション形式で行われるため、競合の数が多いと、費用も高くなる傾向にあります。
ただ、Googleのような世界的IT企業のターゲティング設定が使える点は非常に魅力的で、うまく利用すれば高い集客効果が見込めます。
期間
ディスプレイ広告は、短期的集客に向いており、即効性のある集客方法です。掲載するサイトや広告の質によりますが、一般的には掲載してから2週間ほどで効果が出るとされています。
プレスリリース
プレスリリースは、認知拡大に有効な集客方法です。自社にPRを行う力がなくても、新聞やテレビ、雑誌など、メディアの持っている拡散力で多くの人に情報を伝えられます。
費用
PR TIMESなどのプレスリリースでは、およそ3万円で掲載が可能です。ただし、料金は回数や期間によって異なります。
中には一定の条件を満たせば無料で掲載してくれるサイトもあります。PR TIMESでも「会社設立年月が24カ月以内で、ミッションのフォロワーを3人獲得する」という条件を満たせば、無料掲載が可能です。
期間
プレスリリースは、メディアに向けての情報発信ですが、基本的にメディアが興味のある内容でなければ取り上げられないため、キャンペーンや新商品といった短期的内容を提供することになります。即効性があり、効果はメディアでの報道後、すぐに表れる場合が多いです。
ただ、メディアとは中長期的な視点で関係を構築することが大切です。メディアと良好な関係を築くことで、情報を取り上げてもらいやすくなります。
顧客育成(ナーチャリング)を目的とした集客方法
「顧客育成(ナーチャリング)」とは、見込み客に対して情報を提供することで、購入意欲を高める手法です。インターネットなどで商品の情報を比較検討して購入する人が多くなったことで、必要性を感じてから実際に商品を購入するまでに時間を要するようになりました。この間のチャンスを逃さないよう、情報を発信し続け、中長期的な視点で売買を考えることが重要視されています。
ここからは顧客育成を目的とした集客方法をご紹介します。
メールマーケティング
顧客育成には、メールマーケティングが有効です。メールマガジンやステップメール(顧客の興味や段階に合わせた内容のメール)を送ることで、顧客の興味をひいて購入につなげます。
メール配信システムを利用すると、開封率や開封した顧客、クリックされたURLなども分かります。ここから個別にアプローチしていくことで、購入意欲をより高めることも可能です。
費用
メールマーケティングを行うには、開封率や開封した顧客情報が必要となるため、基本的にメール配信システムを利用します。メール配信システムはクラウド型を利用すると、比較的費用をかけずにメール配信を行うことができます。配信数、もしくはアドレス数によって違いはありますが、月額5,000~2万円程度で利用可能です。
なお、メールマーケティングは既存顧客に対しての施策です。情報発信を的確にできれば、他の施策よりも確度の高いユーザーを獲得できます。
期間
メールマーケティングは、中長期的な施策です。定期的にメールを送りながら、顧客の購買意欲を徐々に高めていきます。他の施策と比較すると反応率は低いため、顧客の興味をひける情報を配信することが重要です。
ウェビナー
ウェビナーも顧客育成に適した集客方法です。ウェビナーに参加する人は、商品やサービスに興味を持っている人がほとんどで、すでにある程度の購入意欲を持っています。講師と直接コミュニケーションできる場所を設けて対話をすることで、より育成効果を高められます。
費用
ウェビナーはオンラインを通して行うセミナーのため、かかる費用はオンラインミーティングを行うアプリなどの使用料です。代表的なアプリであるZoomは、基本的に無料で利用できるほか、有料ユーザーになれば金額に応じて制限も緩和されます。有料プランは内容に応じて、年額21,250~34,380円です。
期間
ウェビナーは基本的に配信日が決まっており、その日に人を集めて情報提供を行う施策です。場合によっては、その日にホームページを参照する顧客もいるため、即効性が見込める施策です。
ウェビナーでは見逃し配信を行うことで、何度も情報提供をすることができるため、中期的な集客も可能です。
購入や問い合わせの増加を目的とした集客方法
購入や問い合わせの増加を目的とする場合、リスティング広告とSEO対策が向いています。ここからは、購入や問い合わせの増加を目的とした場合の集客方法をご紹介します。
リスティング広告
リスティング広告は、購入や問い合わせを増やしたい場合に向いている施策です。
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに適した内容が表示されます。このことから、ユーザーは、明確に情報を求めて検索していることが分かります。こうしたユーザーは購入の確度が高いため、リスティング広告で情報提供を行うことで、購入や問い合わせに結び付けやすくなります。
ターゲットの絞り込みやキーワード分析、ページの作り込みを行えば、より効果的な集客が可能です。
費用
リスティング広告は、クリック数とキーワードによって価格が決まります。競合の多いキーワードをオークション形式で購入し、提示した価格が高い順に上位表示される仕組みです。そのため、キーワードによって価格は大きく変動しますが、相場は月額15万~50万円ほどとされています。
またリスティング広告の価値は、費用をかければ上位表示される点です。SEO対策では競合が多いキーワードの場合、上位表示が難しくなりますが、リスティング広告ならターゲティングをした上で、上位に表示されるメリットがあります。
期間
リスティング広告は早い場合、即日で配信を行えます。そのため、短期の集客に向いています。掲載の停止もすぐに行えるため、一時的なキャンペーンなどの配信も可能です。
SEO対策
購入や問い合わせを目的とした集客では、SEO対策も有効な手段です。SEO対策もリスティング広告と同様、特定のキーワードで検索した能動的なユーザーに情報を提供できます。そのため、購入や問い合わせに繋がりやすいです。
費用
SEO対策では、サイト内部の構造や分析を行って最適化することで上位表示を可能にします。構造調査や分析を行ってくれるSEOコンサルティングを外注すると、10万~50万円ほどの費用がかかります。
ただ、SEO対策自体は中長期的に効果が表れるため、最終的には費用対効果の高い集客方法になります。
期間
SEO対策は先述したように、中長期の集客を想定した施策です。SEO対策には「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」の2種類がありますが、どちらも効果が表れるにはどんなに早くても3ヶ月程度かかります。
ただし、一度上位表示されれば上位表示を継続しやすく、長く集客が見込めるようになります。またコンテンツSEOで優良なコンテンツを作り続けることで、アクセスを増やしていくことも可能です。
状況から考えるおすすめの集客方法
ここまで代表的な集客方法をご紹介しましたが、企業の状況はそれぞれ違います。「すぐに成果を出したい」「一定のリードはあるが、より効果を上げたい」「中長期的に集客を行いたい」など、さまざまなニーズがあるでしょう。ここからは、状況に応じた集客方法をご紹介します。
費用をかけてでもすぐに成果を出したいなら「リスティング広告」
費用をかけてでも即効性を求めるのなら、リスティング広告による集客が向いています。先述したように、リスティング広告はユーザーが能動的に情報を求めており、ターゲティングも行えることが特徴です。広告審査を通過できれば、その日のうちに上位表示が可能になるため、効果がすぐに表れます。
ただし、リスティング広告はあくまで「ホームページへの集客」しかできません。クリックした後のホームページが魅力的でなければ、商品やサービスの良さが伝わらないため、ホームページの作り込みもしっかり行う必要があります。
また自社商品やサービスに関する検索キーワードが乏しいと、リスティング広告は効果を発揮できません。リスティング広告の利用は、キーワードがあることが前提となります。
すでに一定数のリードがあるなら「メールマーケティング」
すでにある程度の見込み客(リード)があるのなら、メールマーケティングによる集客がおすすめです。特に10年以上営業を続けている企業であれば、一定以上の見込み客がいるはずです。顧客をリストアップして、メールマーケティングでナーチャリングを行うことで、集客につなげられます。
メールマーケティングは紙を使用しないため、DMよりも低予算で始められます。またリードはすでに興味を持っている顧客のため確度も高く、費用対効果の上昇も見込めます。
費用を抑えて中長期的に成果を出したいなら「SEO対策」
費用を抑えて中長期的に成果を出したい場合は、SEO対策が向いています。SEO対策を行うには、SEO対策に関する知識が必要ですが、費用がかかり続ける広告とは違い、外注しない場合にはほとんど費用はかかりません。一度上位表示されれば継続的にホームページへの流入が見込めて、中長期的に集客を行えます。
なお、SEO対策では、内部構造の最適化であるテクニカルSEOと、オウンドメディアなどでの情報発信であるコンテンツSEOを同時に行うことで、より高い効果を発揮できます。
集客方法早見表
ホームページへの集客方法は、ご紹介したように目的によって施策や費用、期間が違います。下記に早見表を用意しましたので、参考にしてください。
目的 | 費用 | 期間 | |
SEO対策 | 認知拡大〜問い合わせ・購入 | 抑えられる | 中長期 |
SNS運用 | 認知拡大 | かかる | 短期 |
リスティング広告 | 問い合わせ・購入 | かかる | 短期 |
ディスプレイ広告 | 認知拡大 | かかる | 短期 |
SNS広告 | 認知拡大 | かかる | 短期 |
MEO対策 | 認知拡大〜来店 | 抑えられる | 短〜中期 |
メールマーケティング | 顧客育成 | 抑えられる | 中長期 |
ウェビナー | 顧客育成 | 抑えられる | 短期 |
プレスリリース | 認知拡大 | 抑えられる | 短期 |
集客施策を効果的にするために
ご紹介した集客方法を効果的にするには、ただ実行するだけではなく、準備や現状把握なども重要になってきます。ここからは集客施策を効果的にするための方法を3つ、ご紹介します。
自社のターゲットユーザーを理解する
集客の際には、自社のターゲットを明確にしましょう。ターゲティングができていないと、発信する広告やコンテンツが曖昧になってしまい、効果的に集客ができません。年齢や性別、住所、職業などのデモグラフィックはもちろん、趣味や性格、普段の生活などのペルソナまで、できるだけ細かく設定しましょう。リアルにターゲットを想像することで、発信すべき広告やコンテンツの情報が明確になります。
ターゲットを決める際には、既存顧客の情報を分析して、自社の商品やサービスを求めている人を考えます。例えば、30代の子育て中の主婦で、家事を楽にしたいと考えている顧客が多ければ、そういった顧客に求められる内容を発信すると良いでしょう。
現状サイトのアクセス状況を把握する
効果的な集客施策を行うためには、現状のアクセス状況を知ることが重要であることを記述してください。
検索エンジンやSNSなどから入ってきている人が多いのか、ブックマークなどから直接来る人が多いのかといったことから、検索エンジンで流入してくる場合はどのような検索キーワードで流入してくるかを知ることで、より効果的な集客施策、力を入れるべき集客施策が見えてくるようになります。
現在のホームページ自体も見直す
集客はあくまで確度の高いユーザーをホームページ内に呼び込むための施策であり、最終的に購入や問い合わせなどの成果に繋げるには、ホームページ自体がユーザーにとって見やすく伝わりやすく、自社の製品やサービスの魅力を伝える内容でなければなりません。
そのため、現在のホームページ自体が魅力的でない場合はホームページ自体を見直すことも重要です。
ただ、ターゲットユーザーの解像度を上げ、アクセス状況を把握した上でホームページを見直すには、マーケティングやホームページに関する基礎的な知見や調査スキルが必要になってきます。
シフトでは上級ウェブ解析士の資格保有者がターゲットユーザーの整理から、現状サイトのアクセス状況の把握・課題抽出、最適な集客施策のご提案・実行までご支援しております。
「社内にマーケティングに関するノウハウがない」「どんな施策をどのように実行していけばいいかわからない」などの課題がありましら、お気軽にご相談ください。
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まとめ
ホームページへの集客には、さまざまな方法があります。目的や予算などを見ながら、自社に合った集客方法を選びましょう。