カスタマーサクセスツール導入のメリットと失敗しない選び方
カスタマーサクセス効率化のツールには、顧客満足度やリテンション率を向上させる効果があり、多くの企業で導入されています。ツールを導入すれば、顧客データの管理などが効率化でき、顧客へのアクションが迅速に行えます。
しかし、「どのツールを選べばよいか分からない」「カスタマーサクセスツールが自社でも活用できるか不安」といった悩みを抱えている企業担当者も少なくありません。
本記事では、ツールの基本的な知識だけでなく、導入目的別のツール、導入のメリットや失敗しない選び方について徹底解説します。
また、株式会社シフトでは、カスタマーポータルサイトやコミュニティサイトなどを中心としたWebサイト制作を行っています。もし「顧客ごとに情報提供する場がない」、「カスタマーサクセスに必要な情報を一つのプラットフォームに集約したい」などのお悩みを抱えている場合は、ぜひシフトまでご相談ください。
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目次
カスタマーサクセスツールとは?
カスタマーサクセスとは、自社サービスや商品を通じて問題解決していくことを言います。カスタマーサクセスは、専用のツールを使えば効率化できます。ツールを使えば、顧客の購入した商品・サービスの傾向を分析したり、アンケート調査を行ったりすることが可能です。
ツールを使って得た情報を元に新しいキャンペーン施策を打つことで、顧客満足度向上につながるなど、顧客が抱える問題解決をサポートできます。最近では、サブスク型のサービス提供が主流となっており、企業としてもどのようにして顧客を満足させるか、長く定着してくれるかが課題となっています。
ツールを使えば、顧客の嗜好や動向を分析でき、より長くサービスを利用したり、自社商品を購入してもらえたりするきっかけを作れるでしょう。顧客一人ひとりに対するパーソナライズされた対応が可能になるため、顧客が困っている際にサポートできます。
その結果、顧客は長期で自社サービスや商品を長く利用し続けてくれることにつながるのです。
カスタマーサクセスとカスタマーサポートの違いとは?
カスタマーサクセスとカスタマーサポートの違いは、主に顧客との関わり方です。カスタマーサクセスでは、企業が顧客に対して積極的にアプローチをかけます。具体的には、アンケート調査の実施を元に新しいキャンペーン施策を展開したり、顧客の利用状況を分析して、サービスや商品の訴求をしたりするのです。
一方でカスタマーサポートでは、顧客からの問い合わせなどに対して対応します。積極的に顧客へアプローチするカスタマーサクセスと違い、受動的な対応なのが違いです。
具体的には、顧客がサービスの利用方法について問い合わせしたり、トラブルが発生したりした際に問題解決を図ります。以前はカスタマーサポートが中心で、カスタマーサクセスに力を入れている企業は多くありませんでした。
しかし、サブスク型のサービスが主流になった近年では、顧客のLTV(顧客生涯価値)※を向上させることが利益に大きく影響するようになりました。
そのため、カスタマーサポートだけでなくカスタマーサクセスにも力を入れる企業が増えています。
※LTV(ライフタイムバリュー):顧客の生涯に企業が提供する価値の総量。顧客が生涯にわたって企業にもたらす利益の総量のことをいう。
カスタマーサクセスツール導入の7つのメリット
カスタマーサクセスを効率的に進めていくにはツールの活用が欠かせません。ツール導入で得られるメリットは以下の7つです。
- 顧客満足度の向上
- リテンション率(定着率)の向上
- チャーンレート率(解約率)の低減
- 顧客データの管理効率化
- クロスセル・アップセルの促進
- カスタマーサクセス担当者の業務効率化
- LTV(顧客生涯価値)の向上
それぞれのメリットについて詳しく解説するので、ツール導入の際には参考にしてください。
1. 顧客満足度の向上
カスタマーサクセスツールを導入すれば、顧客満足度の向上につながります。ツールを導入することで顧客の利用状況を分析でき、最適なサービスの提案や画面上のポップアップの表示などが可能です。
最適なサービスや商品を提案すれば新しい顧客体験ができ、結果として顧客満足度の向上につながります。具体的な活用方法としては、ツールを利用して顧客のヘルススコアを作成する方法があります。ヘルススコアとは、顧客が自社のサービスや商品に満足できているかを表している指標です。
分析したヘルススコアを活用すれば、適切に顧客へのフォローが可能です。近年では、サブスク型サービスが主流になりつつあるので、いかに自社サービスや商品を利用し続けてもらうかがどの企業でも大きな課題です。顧客満足度向上を目指すことで、企業の利益に直結するでしょう。
2. リテンション率(定着率)の向上
カスタマーサクセスツールを導入すれば、リテンション率(定着率)の向上が狙えます。リテンション率とは、自社サービスを継続して利用する顧客の割合です。リテンション率が高ければ高いほど、顧客が長期間自社サービスを利用していることになります。
ツール導入により、ヘルススコアや利用状況を分析すれば、顧客離れを防ぐための施策を打つことが可能です。具体的には、顧客の利用状況やヘルススコアを分析し、顧客が飽きないような新しいコンテンツを増やしたり、特定の顧客に対してアプローチしたりします。その結果、リテンション率の向上が期待できます。
サブスク型サービスが増えている近年では、自社サービスの契約や商品を購入してもらうだけでは多くの収益を上げられません。いかにリテンション率を向上させられるかが、長期にわたって安定した収益を上げられるかどうかにつながっています。
3. チャーンレート率(解約率)の低減
チャーンレート率(解約率)とは、一定期間の間でサービスを解約した顧客の割合を指します。サブスク型サービスを取り扱っている企業にとって、チャーンレート率の低減は大きな課題です。
カスタマーサクセスツールを導入すれば、顧客体験の向上につながり、チャーンレート率の低減が期待できます。たとえば、ツールを活用することで、顧客がサービスを解約する兆候をある程度把握できます。その兆候を元に、顧客に対してサービスを継続して利用し続けてもらうためのアプローチを実施することが可能です。
また、顧客から受けたフィードバックを活かしてサービス改善することで、顧客満足度向上にもつながり、解約されるリスクも減らせるでしょう。チャーンレート率も、企業の収益低下を防ぐための重要な要素だといえます。
4. 顧客データの管理効率化
カスタマーサクセスツールを導入すれば、顧客データの一元管理が可能です。具体的には、顧客の利用状況やヘルススコアなどが同じシステムで管理できるので、分析の効率化が期待できます。
カスタマーサクセスツールを利用していない状態だと、顧客データの管理方法が統一されていない場合もあるでしょう。そのため、カスタマーサクセスにつなげたくても分析に時間がかかるのが課題となっている企業も多かったはずです。
ツールの活用例としては、顧客から集計したアンケート結果をリアルタイム分析し、すぐフィードバックすれば、顧客ごとに必要な対応をスピーディーに行えることが挙げられます。また、顧客データを一元管理化することで、別々のシステムを使う必要がなくなり、業務効率化にもつながるでしょう。
その結果、顧客への対応スピードが上がり、顧客満足度の向上が期待できます。
5. クロスセル・アップセルの促進
カスタマーサクセスツールを導入すれば、クロスセルやアップセルの促進ができ、収益拡大に大きく影響します。クロスセルは、顧客が契約、購入しようとしているサービスとあわせて別のサービスや商品を提案することです。一方でアップセルとは、顧客が契約、購入しているサービスや商品よりもさらに上位のものを提案することを指します。
ツールを導入せずマーケティングを行っている場合は、クロスセル・アップセルを狙うにあたって最適なタイミングを逃している可能性があるでしょう。また、新規顧客や既存顧客によって最適なタイミングも異なります。
ツールを導入すれば、顧客の属性や購買履歴の分析が可能になり、顧客ごとに最適なタイミングでの訴求ができます。その結果、顧客の関心を引きやすくなり、購買意欲を高められて企業の収益拡大につながるのです。
6. カスタマーサクセス担当者の業務効率化
カスタマーサクセスツールを導入すれば、顧客の利用状況の把握や顧客問い合わせなどさまざまな面で担当者の負担が減ります。負担が減ることで、より多くの顧客分析・対応ができ、業務効率化が実現できるでしょう。
具体的には、ツールを活用することで顧客の利用状況やヘルススコアの分析、作成を自動化できます。リアルタイムで顧客状況が把握できるので、顧客ごとに適切な対応が可能です。
リアルタイムで顧客状況の把握が可能になることで、解約の兆候が出ている顧客に対して迅速にアプローチし、解約阻止できるかもしれません。
また、カスタマーサクセス業務を効率化できれば、顧客ごとに質の高い対応が可能です。担当者の業務負担を減らせば、結果的に顧客満足度の向上にもつながります。
7. LTV(顧客生涯価値)の向上
カスタマーサクセスツールを導入すれば、LTV(顧客生涯価値)の向上にもつながります。LTV(ライフタイムバリュー)とは、顧客の生涯に企業が提供する価値の総量と、顧客が生涯にわたって企業にもたらす利益の総量のことを指します。
ツールを導入すれば、顧客ごとの利用状況や変化が分かるため、サービス品質の向上につながるだけでなく、アップセルやクロスセルを狙いやすくなるでしょう。その結果、顧客に提供できる価値も増やすことができ、結果的に一人ひとりの客単価の向上を実現することが可能です。
仮にサービス単価を上げたとしても、顧客のリピート率が下がればLTVは下がります。LTVを向上させるためには、顧客一人ひとりの動向をしっかり分析し、最適なアプローチが求められます。
カスタマーサクセスツールの5つのタイプ
カスタマーサクセスツールには主に5つのタイプが存在します。
- 顧客対応を一元化するためのツール
- コミュニティ構築のためのツール
- LTV向上のためのツール
- 顧客満足度計測・分析のためのツール
- 利用方法をガイドするためのツール
それぞれの企業の目的に沿ってツール選びをすれば、最適な効果を得られます。
詳しく解説するので、参考にしてください。
1. 顧客対応を一元化するためのツール
顧客対応を一元化できるツールを利用することで、顧客からの問い合わせへの対応進捗や、顧客ごとに最適なスタッフの割り当てが可能です。その結果、スピーディーな対応ができ、顧客満足度向上につながります。
ツールを利用すれば、以前の顧客対応でどのような内容の話をしたのかなどの対応履歴も記録されるので、違うスタッフが引き継いだとしても対応しやすくなるでしょう。仮にツールがなければ、顧客への対応に抜け漏れが発生したり、同じ内容の話を繰り返してしまったりすることにつながり、顧客満足度が低下する可能性があります。
WebサイトだけでなくメールやSNSなどを活用している企業は、ツール導入により一つのプラットフォームでまとめて管理できるため、顧客とのコミュニケーションのさらなる効率化が可能です。
2. コミュニティ構築のためのツール
コミュニティ構築に特化したツールを導入すれば、コミュニティ運営にかかる手間が減り、効率的な運営が可能です。自社サービスや商品に関するコミュニティを構築することで、顧客同士でのノウハウ共有や不明点解消を自動化でき、ロイヤルカスタマーの育成にもつながります。
ロイヤルカスタマーとは、自社サービスや商品に対して愛着や高い信頼を寄せ、売上貢献も高い顧客のことです。ロイヤルカスタマーが存在することで、長期間にわたり自社サービスや商品を利用し続けてくれるため安定した収益が得られます。
ただし、ツールを導入せずにコミュニティを一から構築したり、運営したりするのは非常に手間がかかる作業です。ツールを導入して運営を効率化させることで、企業側は顧客の声を拾うことに専念でき、新しいキャンペーン施策に反映させて顧客満足度向上を狙えるでしょう。
3. LTV向上のためのツール
LTV向上に特化したツールを導入すれば、顧客の利用状況や実態を管理しやすくなり、解約予兆を早期に察知できます。たとえば、解約の兆候を見せている顧客を早期に把握できれば、解約阻止のためのキャンペーン施策を打てて、長期的に利用してもらえる可能性が高まるでしょう。
また、ツール導入を使うことでサービスの利用状況がアクティブな顧客も分かるため、積極的にアップセルやクロスセルの提案も可能です。その結果、企業の収益拡大にもつながります。
サブスク型のサービスが増えた現代においては、LTV向上に特化したツールを活用することが、安定した収益を確保するための近道だといえるでしょう。
4. 顧客満足度計測・分析のためのツール
手間のかかる顧客満足度測定や分析に特化したツールを導入すれば、大幅に効率化できます。顧客満足度測定や分析に特化したツールでは、顧客からのアンケート収集やNPS(ネット・プロモーター・スコア)を追跡できます。そのため、顧客からのフィードバックを受けてサービス向上につなげやすくなるでしょう。
NPSとは、顧客に対して「あなたはこのサービスをほかの誰かに勧めたいですか?」といった質問をして、0〜10の評価を推奨者、中立者、批判者に分類し、サービスに対する満足度を測定する方法です。NPSを把握することで、改善点を洗い出し、対応品質の向上や新しいキャンペーン施策を実施しやすくなります。
5. 利用方法をガイドするためのツール
利用方法のガイドに特化したツールでは、サービスの使い方ガイドとして、チュートリアルや適切なタイミングでのポップアップなどを顧客に提供できます。分かりやすい操作手順や不明点が出た際のQ&Aを用意しておけば、顧客のストレス軽減にもつながるはずです。利用方法が複雑なサービスには特に導入することをおすすめします。
ツールを導入すれば、問い合わせ件数削減にもつながり、問い合わせ業務の負担軽減になるでしょう。また、顧客のストレスが解消されれば、サービスに対する満足度が向上し、長期的な利用をしてもらえる可能性が高まります。その結果、LTVやそのほかの指標の向上にもつながります。
失敗しないカスタマーサクセスツールの3つの選び方
カスタマーサクセスツールはさまざまな企業が提供しており、特徴も千差万別です。そのため、どのツールを選んでも自社にとって最適な結果を出せるわけではありません。
自社が求めている結果を出すためには、ツールの最適な選び方を知っておく必要があります。失敗しないカスタマーサクセスツールの選び方は以下の3つです。
- 自社の目的が達成できるツールを選ぶ
- 導入コストが妥当なツールを選ぶ
- UI(ユーザーインターフェース)が優秀なツールを選ぶ
以降の解説を参考にして、自社に最適なツールを選びましょう。
1. 自社の目的が達成できるツールを選ぶ
カスタマーサクセスツールを選ぶ際には、自社の目的を実現できるツールを選ぶ必要があります。
たとえば、コミュニティ構築など特定の目的のみに集中する場合は、その分野に特化したツール選びが大切です。一つの目的に特化している分、機能を網羅的に備えたツールよりコストを抑えられます。
一方で、顧客対応の一元化とコミュニティ構築など複数の目的を実現させるには、さまざまな機能が網羅的に搭載されたツールを選ぶとよいでしょう。その分コストはかかりますが、効率よく複数の目的を達成させられるはずです。
このように、自社の目的に合ったツールを選べばカスタマーサクセスが効率化され、顧客満足度の向上や収益安定化につながります。
2. 導入コストが妥当なツールを選ぶ
カスタマーサクセスツール選びにおいて、導入コストが予算内で妥当なツールを選ぶ必要があります。ツールの料金は幅広く、どのサービスの料金も月額数万〜数十万円以上かかるものがほとんどです。費用対効果を考慮して、予算内で最大の効果が発揮できるツールを選ぶ必要があるでしょう。
ツールを選ぶ際には、無料プランが提供されているツールがおすすめです。無料プランを利用すればツールの機能や使い勝手を試せて、自社の目的に合っているかチェックできます。
また、導入コストだけでなく運用コストについても考慮する必要があります。ツールの利用人数などによって追加料金が発生することもあるため、導入コストだけでなく全体のコストの把握が重要です。
ちなみに、料金が高いからといって機能が必ずしも優れているとは限りません。サービスによって同じような機能が搭載されていても料金がまったく違う場合もあるので、慎重に比較検討しましょう。
3. UI(ユーザーインターフェース)が優秀なツールを選ぶ
カスタマーサクセスツールを導入する際には、UI(ユーザーインターフェース)が優秀なものを選ぶのもポイントです。具体的には、使い勝手の良さや管理がしやすいものを選ぶと担当者の業務効率が向上するでしょう。
ツールを導入する際には、操作性の確認も兼ねて無料プランが用意されているものを中心に選ぶのがおすすめです。無料プランのなかで使い勝手を確認してから、本格運用することにより、導入した後の研修の手間などを抑えられます。
ツールはできることも多い分使い勝手が良くないと、高いコストをかけた意味がなくなってしまいます。ツール選びの際にはUIが優秀なツールをいくつかピックアップして選びましょう。
UIが見やすく整理されたものを適切に選べば、データ分析がしやすくなり、迅速かつ効果的にカスタマーサクセスにつなげられます。その結果、顧客満足度やLTVを向上させられるはずです。
カスタマーサクセスツールを導入する際の3つの注意点
カスタマーサクセスツールを導入するうえで、いくつかの注意点が存在します。注意点を理解しておけば、ツール導入の際に、失敗するリスクを減らせます。
- 導入コストがいくらかかるのかチェックする
- ツールを利用する従業員や部署の研修が必要
- セキュリティ性の高いツールを見極める必要がある
それぞれの注意点について詳しく解説するので、参考にしてください。
1. 導入コストがいくらかかるのかチェックする
カスタマーサクセスツールを導入する際には、導入コストがいくらかかるのかチェックしましょう。その理由は、ツール導入の際に初期費用がかかる場合があるからです。費用については要問い合わせとなっている場合が多く、ツールによっては数十万円以上の初期コストがかかります。
また、利用人数によって、追加費用が発生することもあります。費用対効果も含めて、本当に自社に最適なツールなのか慎重に検討する必要があるでしょう。ツールを検討する際には、必ず複数の見積もりを取ってから導入するツールを選びましょう。
予算内で収まるツールを選べば、後々の費用面でのトラブルを避けられます。
2. ツールを利用する従業員や部署の研修が必要
ツールを導入する際には、利用する従業員や部署への研修を実施する必要があります。なぜならツールを導入しても、しっかり使いこなして業務効率化が実現できなければコストが無駄になったり、逆に効率が悪くなってしまったりするからです。操作性も含めたツールの選定を行い、無料プランや無料トライアル期間を活用して実際の使用感を確かめるのが重要です。
また、可能な限りUIが優秀なツールを選べば、より短期間での研修で済む可能性があります。従業員がツールを使いこなせるようになれば、迅速な顧客対応や分析が可能になります。顧客に対して適切なアプローチができるので、結果的に顧客満足度の向上にもつながるはずです。
3. セキュリティ性の高いツールを見極める必要がある
カスタマーサクセスツールは顧客情報を取り扱うため、セキュリティ対策は非常に重要です。情報漏洩は大きな信用喪失になるため、セキュリティ性の高いツールを選ぶのがおすすめです。たとえば、官公庁や大手金融機関でも採用されているようなツールだと明確にセキュリティ性が高いことが分かるため、安心して利用できるでしょう。
ツールによっては、特定の情報について権限を持っているユーザーしか閲覧できないようにするなどのセキュリティ対策方法が用意されている場合があります。そのようなセキュリティ対策に力を入れているツールを中心に選ぶのがよいでしょう。
セキュリティ対策がしっかりしたツールを導入できれば顧客情報を守れるため、安心してマーケティングに専念できます。
【目的別】カスタマーサクセスツールをご紹介
カスタマーサクセスツールを5つの目的別に沿ってご紹介します。
- 問い合わせ強化を目的としたツール
- コミュニティ構築を目的としたツール
- LTV向上のためのツール
- 顧客満足度分析・改善のためのツール
- 利用方法をガイドするためのツール
各目的に沿ったツールを適切に導入すれば、求めている結果が得られやすくなります。それぞれの目的に合わせたツールをご紹介するので参考にしてください。
1. 問い合わせ強化を目的としたツール
問い合わせ強化を目的としている場合は「Zendesk」が有名です。
Zendesk(ゼンデスク)は、メールやチャット、SNSなどの問い合わせを一元管理できるツールです。世界各国の企業でも利用されており、高い信頼性があるのが特徴です。
ZendeskではチャットボットやFAQシステムの構築による、よくある質問への自動解決機能が搭載されています。そのため、顧客対応をよりスムーズに行えるでしょう。顧客情報はシステムで一元管理されているため、顧客一人ひとりに寄り添った対応が可能です。
一番安い料金プランでは、問い合わせ対応が中心の機能を利用できます。さらに上位プランを契約すれば、顧客満足度の調査やカスタマーポータルの構築も可能です。無料トライアルもあるため、まずは体験してみるのをおすすめします。
詳しい内容は公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://www.zendesk.co.jp/
2. コミュニティ構築を目的としたツール
コミュニティ構築を目的としている場合は「commune」が有名です。
commune(コミューン)は、コミュニティ構築や運営、分析をワンストップで支援するツールで、多くの大企業が利用しており信頼性も高いのがポイントです。一から構築するには非常に手間のかかるコミュニティ構築をノーコードで簡単に作成できます。
顧客が楽しみながらコミュニティ内での交流ができるように、ポイント付与やバッチ制度などのインセンティブの設計が可能です。また、ハッシュタグやキーワード検索など、顧客が必要な情報にすぐアクセスできる機能など、ユーザーに寄り添った機能が豊富に用意されています。そのため、顧客満足度向上にもつながり、結果的にLTVにも寄与します。
顧客同士での交流や情報交換が活発に行われることで、問い合わせ業務の削減や、顧客の声を拾ってキャンペーン施策に反映させるなども可能です。
詳しい内容は公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://commune.co.jp/
3. LTV向上のためのツール
LTV向上を目的としている場合には「Growwwing」が有名です。
Growwwing(グローウィング)では、顧客のサービス利用状況や行動履歴の管理、オリジナルのダッシュボード作成機能などを備えており、顧客が快適に自社サービスを長く利用できるようにサポートが可能です。
Growwwingの導入実績として、年次解約率の10%から3%に減少、解約金額が44%減、工数が45%減という結果を出しています。そのため、LTV最大化に対して非常に効果があるツールだといえるでしょう。
LTVの改善に悩んでいる場合は、Growwwingの利用がマッチするかもしれません。無料体験版も提供されているため、お試しで利用したいという要望にも応えてくれます。
詳しい内容は公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://www.growwwing.jp/index.html
4. 顧客満足度分析・改善のためのツール
顧客満足度分析や、分析した顧客データの改善を目的としている場合には「CREATIVE SURVEY」が有名です。
CREATIVE SURVEY(クリエイティブサーベイ)は、自社ブランドに合わせたUI設計が可能で、ブランド力向上につながります。デザイン性が高く、顧客へのアンケート回答促進がしやすく、サービス改善や顧客ニーズの把握が可能です。
CREATIVE SURVEYでは、さまざまなパターンのアンケートに対応しており、回答に応じた設問の分岐など高度なアンケート作成が簡単にできます。カスタマーサクセスツールは使い方が複雑なものもあるため、直感的で分かりやすいUIはツール導入後の早期活用にも寄与するでしょう。
また、プライバシーマークやISO27001を取得しており、安心して利用できる高いセキュリティ性が魅力です。CREATIVE SURVEYは官公庁や金融機関でも利用されており、信頼性が高いといえます。
詳しい内容は公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://jp.creativesurvey.com/
5. 利用方法をガイドするためのツール
顧客に対して利用方法をガイドすることを目的とする場合「Onboarding」が有名です。
Onboarding(オンボーディング)は、ノーコードでユーザーガイドやポップアップを表示させたり、Q&Aなどを作成したりできるツールです。それにより、顧客からの問い合わせ件数削減ができ、問い合わせ業務の効率化が期待できます。
Onboardingでは、チュートリアル形式やヒント形式のガイドを顧客の状況や属性、習熟度で分類し、顧客ごとに適切なUIやUXを提供可能です。その結果、顧客はサービスの利用方法などに困る頻度が減り、顧客満足度向上だけでなくチャーンレート率の低減などが狙えます。
また、顧客ごとのガイド利用率や機能の活用状況なども分析できるため、データに基づいた改善施策を迅速に打てるのも特徴です。
詳しい内容は公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://onboarding.co.jp/
カスタマーサクセスを網羅的に行うためのプラットフォームなら
特定の目的ごとに特化したツールを導入すれば、それぞれの企業が求めているニーズに対して最大限効果を発揮できます。しかし、求めている目的が複数存在して、別々のツールを導入する場合には、ツール別に使い方を覚える必要があったり、余分なコストがかかったりします。
そこで、LTV向上や顧客満足度分析などさまざまな機能を網羅的に搭載したプラットフォームを、パッケージCMSで構築するのがおすすめです。パッケージCMSを活用したプラットフォームでは、LTV向上や顧客満足度分析、顧客問い合わせの一元化など、さまざまな機能を一つにまとめて管理できます。そのため、別々のツールの使い方を覚える必要などもなく、運用効率が向上するでしょう。
株式会社シフトでは、上記のような機能を搭載したWebサイトを構築するプラットフォームの提供を行っており、カスタマーサクセスを網羅的に対応できます。また、いきなりすべての機能を搭載するのではなく、企業のニーズや成果に応じて段階的に機能追加が可能です。
ツール特化型は後から機能を追加できない場合が多いですが、株式会社シフトのサービスでは段階的に必要な機能を足していけるので、初期コストも抑えられます。構築費用のみしか発生しないため、ツール利用料も必要なく予算管理がしやすいことにより、安定した予算内で効果的にカスタマーサクセスが可能です。
導入済みのカスタマーサクセスツールがあり、継続して利用したい場合もシステム連携することで、スムーズな運用もできます。
できる限り予算を抑えつつ、LTV向上や顧客満足度分析・改善など多方面でのカスタマーサクセスを検討している企業様は、ぜひ株式会社シフトまでご相談ください。⇒プラットフォーム構築について相談する
まとめ
今後、さらにサブスク型サービスが主流になっていく現代では、ますますカスタマーサクセスに力を入れていく必要があります。カスタマーサクセスを一から行うのは非常に手間がかかります。そのため、効率的にカスタマーサクセスを行うにはツールの活用が欠かせません。
ツールを導入すれば、以下のメリットが得られます。
- 顧客満足度の向上
- リテンション率(定着率)の向上
- チャーンレート率(解約率)の向上
- 顧客データの管理効率化
- クロスセル・アップセルの促進
- カスタマーサクセス担当者の業務効率化
- LTV(顧客生涯価値)の向上
株式会社シフトでは、上記のカスタマーサクセスのメリットを網羅できるプラットフォームの構築をはじめ、Webマーケティング支援サービスを展開しています。
かかるコストも構築費用のみのため、予算を抑えつつ効率的にカスタマーサクセスが可能です。自社にとってどの方法でカスタマーサクセスを行うべきかお悩みの場合も、最適な方法をご提案いたしますので、ぜひ一度ご相談ください。⇒相談する