最適なCMS選びから始めるECサイト構築のポイント

最適なCMS選びから始めるECサイト構築のポイント

専門知識がなくてもサイトを構築できるCMS。ECサイトも構築できることから多くの企業に導入されています。しかし、構築を考えているECサイトとCMSが合わないと、構築はもちろん運用もうまくいきません。規模や社員のスキル、運用のことも考えて選ぶ必要があります。本記事では、ECサイト構築における自社に最適なCMSの選び方をご紹介します。

弊社開発のシステム「SITEMANAGE」は自由度の高いパッケージCMSで、ECサイトで実現したい独自のカスタマイズも可能です。特徴についてはこちらをご覧ください。
⇒SITEMANAGEとは

そもそもCMSとは?

CMSとは「Contents Management System」の略で、サイトに必要なコンテンツを一元管理できるシステムです。HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもサイトの構築ができ、修正や管理も楽に行えます。加えて、テンプレートを利用したデザイン統一、現在ではほぼ必須とも言えるスマートフォン向けサイトの自動生成など、便利な機能が豊富に搭載されています。

Webサイトなどの構築を行う「株式会社あとらす二十一」の調査によると、2022年2月時点での上場企業のコーポレートサイトCMS導入率は39.9%。特に新市場区分では導入の割合が高く、59.0%にも上ります。(出典:コーポレートサイトのCMSシェアと種類の比較

CMSを導入する企業が増加しているのは、Webでの集客の重要度が増しているためです。現在では良質なコンテンツを豊富に生み出すサイトが評価されます。そのため、外注をせずに自社でサイトの更新ができ、常に最新の情報を提供可能なCMSが注目されているのです。

CMSについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

気になる方はぜひご覧ください。
⇒CMSとは?種類や仕組み、導入時のポイントをわかりやすく解説!

ECサイトをCMSで構築するメリット

ECサイトをCMSで構築するメリット

CMSでECサイトを構築すると、さまざまなメリットがあります。専門知識が不要なことは先述した通りですが、プラグインなどを使って必要な機能を追加するといった対応も可能です。ここではECサイトをCMSで構築するメリットをご紹介します。

専門知識がなくても導入・運用ができる

CMSは専門知識がなくても、導入・運用が可能です。

従来のサイト構築には、プログラミングやコーディング、Webデザインなどの専門的な知識が必要でした。しかし、CMSではこれらの知識がなくてもサイトの構築が行えます。特にWYSIWYG(What You See Is What You Get)と呼ばれる、入力したままの見た目がページに反映される機能は、誰でもサイト構築が行いやすいCMSならではの機能と言えます。

専門知識が必要なく、誰でも導入や運用ができることは、サイト運営を分業化させる上でも大切です。ECサイトにおいて、集客のために最新かつ豊富な情報を発信し続け、優良顧客を生み出すことは非常に大切です。そのためにはサイト運営を分業化し、複数人でサイトの運用・管理を行っていく必要があります。

CMSなら専門知識が必要ないため、使い方さえ覚えれば、誰でもサイトの運用や管理が可能です。アカウントには編集の権限や制限を付与することもできるため、関係ない箇所を誤って編集してしまうなどのミスも防げます。

ECサイトに必要な機能がある

CMSには、ECサイトに必要な機能がデフォルトで備わっている場合が多いです。決済や商品検索、カート機能といった顧客向けの機能はもちろん、在庫管理や顧客情報管理、売上管理といった販売者向けの機能も充実しています。このほか、海外向けを想定しているCMSでは、多言語や他通貨への対応、税率の自動設定などの機能を有しているものもあります。

CMSの大きな特徴は、仮に必要な機能がなかったとしても、提供されているプラグインを導入したり、他システムと連携したりすることで欲しい機能を補えることです。不必要になった機能は、プラグインを無効にする、連携を解除するなどの簡単な操作で削除できます。

カスタマイズができる

CMSでECサイトを作成すれば、自由なカスタマイズができます。一般的なECサイトでは、基本的に商品ページのデザインは統一されており、他商品や他企業との差別化を図ることが難しくなっています。加えて機能や入力できる項目にも制限があり、自由なPRができません。

CMSでECサイトを構築すれば、ある程度自由なカスタマイズが可能です。プラグインで欲しい機能を追加したり、テンプレートのCSSを編集したりして、独自のサイトが作成できます。

カスタマイズがしやすいことは、他企業との差別化だけでなく、変化のスピードが速い現代市場に柔軟に対処できるメリットにもなります。常にニーズに合わせたECサイトを展開することは、集客においても重要です。

ECサイトが構築可能なCMSの種類

ECサイトが構築可能なCMSの種類

ECサイトを構築できるCMSには、ソースコードが公開されているものと、独自開発を行うものの2種類があります。ソースコードが公開されているCMSは「オープンソースCMS」と呼ばれ、また独自開発を行うものは「クラウドCMS」「パッケージCMS」「フルスクラッチ開発」の3種に分けられます。ここからはCMSの種類を詳しく解説します。

オープンソースCMS

オープンソースCMSとは、ソースコードが公開されているCMSです。コードは自由にカスタマイズができるため、スキルさえあればコードを編集して独自のサイトを作成できます。またデザインテンプレートやプラグインが豊富に用意されているため、コードの知識がなくてもサイトを作ることが可能です。

オープンソースCMSの代表的存在が「WordPress」です。WordPressは世界で広く利用されており、2024年4月17日では、全世界のサイトの43.3%がWordPressで作られています。CMSで作られたサイトに限ると62.8%です。

この他、ECサイト用に特化したCMS「EC-CUBE」もオープンソースCMSのひとつです。

独自開発のCMS

CMSはコードが公開されているオープンソースのほか、メーカーが独自開発したCMSも存在します。独自開発のCMSは主に「クラウドCMS」「パッケージCMS」の2種類です。またCMSではありませんが、ECサイト構築のひとつの手段として「フルスクラッチ開発」もここでご紹介します。

クラウドCMS

クラウドCMSは、クラウド上で利用できるCMSです。インターネットに接続して、管理者情報を入力し、ログインするだけで利用できます。サーバーはクラウドCMSを販売するベンダーが用意してくれるため、自社での用意は不要な点が利点です。

利用するには、月額使用料を支払う、もしくは利用した分だけ支払う従量制課金が一般的です。利用できる機能やデザインが限定されるなど、自由度が低い部分はありますが、運用負荷が低いため本来の業務に専念しやすくなっています。

パッケージCMS

パッケージCMSは、メーカーの開発したCMSを自社のサーバーにインストールして利用するCMSです。クラウドCMSと違い、自社でサーバーを用意する必要があります。

その分クラウドCMSよりも機能が充実している場合が多く、組織や企業で利用することを前提とした機能が一通り揃っています。基本的に導入すればすぐに利用でき、CMSによってはメーカーに機能のカスタマイズを依頼することも可能です。

導入から運用までをベンダーがサポートをしてくれるため、安心して使えることも特徴です。

CMSの種類についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
⇒CMSの種類はいくつある?知っておきたい特徴とその選び方とは

フルスクラッチでの開発

CMSではありませんが、ECサイト構築では「フルスクラッチ開発」も方法のひとつです。フルスクラッチ開発とは、既製品を利用せずに、ゼロからシステムを開発することです。すべて自社のオリジナルで作成できるため、独自性の高いECサイトを作れます。特にデザインにこだわりがある場合や、独自の機能を搭載したい場合などに向いている開発手法です。拡張性が高く、柔軟な対応ができることもメリットと言えます。

ただし、自由度が高い反面、開発には長い時間や膨大なコストがかかります。開発には高度なスキルが必要ですし、要件定義が上手くいかない、開発期間中に市場の状況が変わる、仕様変更で計画通りに開発が進まないなどの問題が発生することもあります。

開発価格も高額で、一般的には数千万円、場合によっては数億円かかることも珍しくありません。そのため、年商が数十億円を超えるような大規模サイトでなければ、採算を合わせることは難しいでしょう。

オープンソースCMSでECサイトを構築

オープンソースCMSでECサイトを構築

オープンソースCMSでECサイトを構築する場合、コストが抑えられるメリットがあります。一方で、サポートが受けられないために、トラブルやセキュリティには注意しなければなりません。ここではオープンソースCMSでECサイトを構築するメリットやデメリット、向いている企業をご紹介します。

オープンソースCMSで作るメリット・デメリット

オープンソースCMSは基本的に無料で利用でき、ライセンス料などを支払う必要はありません。サーバー代とドメイン代だけで運用が可能なため、ECサイトにコストを割きにくい小規模な企業でも利用しやすくなっています。

また、ソースコードは改変や再配布が自由に行えるため、コードを編集したりプラグインを利用したりするスキルがあれば、自由にカスタマイズも可能です。WordPressなど世界的に広く利用されているオープンソースCMSなら、カスタマイズの情報も豊富にあります。

一方でサポートが存在せず、トラブルが起こった際には自社で対応する必要があります。ソースコードが公開されていることから、悪意のあるユーザーが脆弱性を見つけやすく、セキュリティには注意しなければなりません。

特にECサイトは、顧客の住所や氏名、クレジットカードなどの情報を扱います。十分にセキュリティ対策を行うことが重要です。

オープンソースCMSが向いている会社

オープンソースCMSが向いているのは、自社でカスタマイズをしながら構築や運用を行いたい企業です。ただし、オープンソースCMSのカスタマイズができるスキルが必須になるため、スキルのある人材を社内に確保する必要があります。

基本的にオープンソースCMSは、サイト規模を選びません。小規模はもちろん大規模なECサイトも構築可能です。

クラウドCMSでECサイトを構築

クラウドCMSでECサイトを構築

クラウドCMSは、サーバーなどを用意する必要がないため、すぐにでもECサイトの構築と運用を行いたい企業に向いています。ただしサイト規模によっては運用がしにくい場合もあるため、注意が必要です。ここからはクラウドCMSでECサイトを構築する場合のメリットとデメリット、向いている企業などをご紹介します。

クラウドCMSで作るメリット・デメリット

クラウドCMSは、自社の運用負担が少ないことがメリットです。サーバーの用意やシステムアップデートなどはベンダーが担当するため、定期的なメンテナンスなセキュリティ対策は必要ありません。自社では月額使用料とインターネット環境の整備のみで、すぐに利用できます。

ただし、デザインや機能などのカスタマイズがしにくく、ある程度の制限があります。独自性の高い機能が必要な場合にはあまり向いていません。CMSの仕様に、業務を合わせる必要があるでしょう。

またベンダーの用意したサーバーを利用していることから、容量にも制限があり、大規模なサイトは構築できない場合があります。

クラウドCMSが向いている会社

クラウドCMSが向いているのは、今すぐにサイト構築や運用を行いたい企業です。クラウドCMSは自社で準備するものがほとんどなく、利用申し込みをすればすぐにでも利用できます。

またかかるコストは少ないながらも、オープンソースと違ってサポートを受けられることがクラウドCMSの強みです。「コストはかけられないけれど、セキュリティ対策やシステム運用に自信がない」というCMS初心者も、クラウドCMSが向いています。

パッケージCMSでECサイトを構築

パッケージCMSでECサイトを構築

パッケージCMSは、ベンダーのサポートが充実していて、機能も豊富なことがメリットです。クラウドCMSよりコストはかかりますが、運用の安全度は高いでしょう。ここではパッケージCMSでECサイトを構築する際のメリット・デメリットのほか、向いている企業をご紹介します。

パッケージCMSで作るメリット・デメリット

パッケージCMSのメリットは、導入から保守運用までベンダーの充実したサポートを受けられることです。規模の大きいサイトを作成する際は、トラブル対応やセキュリティ対策が非常に重要ですが、サイト構築のスキルがない企業ではこれらの対応ができません。パッケージCMSはセキュリティ対策も法人を想定した作りになっており、加えてサポートも受けられるため、安心して利用ができます。

一方で、自社でサーバーを用意する必要があるため、導入コストは高めです。導入まではある程度の時間も必要でしょう。また独自性の高い機能を必要とする場合には、利用できないこともあります。

パッケージCMSが向いている会社

パッケージCMSに向いているのは、セキュリティ対策やトラブル対応に予算をかけられる企業です。特に大規模なECサイトの構築を考えている場合は、パッケージCMSを利用すると良いでしょう。

また自社内に専門的なスキルを持っている人材がいない場合も、パッケージCMSがおすすめです。カスタマイズ性は低くなりますが、安心して利用できる環境が作れます。

自社ECに最適なCMSを選ぶポイント

自社ECに最適なCMSを選ぶポイント

ここまで主にCMSの種類について解説してきましたが、重要なことは「自社に最適なCMSを選ぶこと」です。自社に合っていないCMSを利用すると、余計なコストがかかったり、思ったようにECサイトへのアクセスや売上が伸びなかったりなど、さまざまなデメリットがあります。ここでは自社のECサイトに最適なCMSを選ぶポイントをご紹介します。

サイト規模を考慮する

最適なCMSを選ぶには、サイト規模を考慮したCMSを選びましょう。構築するECサイトの規模感と利用するCMSが合っていないと、表示速度やアクセス、管理の問題などが発生します。

例えば、規模が大きくデータが豊富なECサイトなのに、小規模向けのCMSを利用していると処理速度の関係で表示が遅くなる場合があります。表示スピードが遅いと顧客にストレスを与えてしまい、サイトから離れる原因になりかねません。

また商品の種類やページに記載する情報量によっても、利用すべきCMSは変わってきます。ひとつの商品のバリエーションが豊富な場合には、商品管理機能が充実しているCMS、ひとつの商品に記載すべき情報が多い場合には、登録項目が豊富なCMSなど、販売する商品に適した機能があるかも考慮しましょう。

加えて、サイトの成長も考える必要があります。将来的なサイトの方向性によって、必要な機能は違います。例えば、将来的に海外展開を考えているなら多言語機能が必要になりますし、商品数を増やすつもりならそれに耐えられるストレージが必要です。

開設時だけでなく、成長を見越したCMSの選定が重要です。

管理者のスキルを考慮する

CMSを選ぶ際には、管理者のスキルも考慮しましょう。CMSは特別なサイト構築のスキルは必要ありませんが、管理者のスキルレベルによってできることが変わる場合があります。

特にオープンソースCMSを使いこなすには、基礎的なプログラミングのスキルが必要です。もし社内にスキルを持った人材がいない場合は、制作を外注したり、新たに人材を雇用したりと予想しないコストがかかる場合があります。

もし外注や人材の新規雇用を考えていないのなら、クラウドCMSやパッケージCMSなど、サポートが受けられるCMSがおすすめです。

CMS自体が使いやすいか

弊社の管理画面の使用感

CMSの使いやすさは、CMS選定の際に非常に重要です。

先述したようにCMSは管理者のスキルに合わせて選ぶ必要があります。特にサイト構築に関してのスキルがない人物が管理を行う場合、操作ミスをしたり、更新に時間がかかったりします。そのため「誰でも直感的に使えること」を基本として、CMSを選びましょう。

誰もが直感的に使えると、CMSの特長のひとつである「分業化」に有利です。現在のECサイトは、ただ商品を販売するのではなく、顧客に優良な情報を提供しながら自社のファンになってもらい、長く顧客でいてもらうことが重要です。そのためにはリアルタイムで、質の高いコンテンツを発信し続ける必要があります。

誰でも利用しやすいCMSなら、誰でもコンテンツの更新ができます。分業化を進める上でも、使いやすさは重要と言えるでしょう。

ちなみに弊社開発「SITEMANAGE」の使いやすさにこだわった管理画面はこちらのページで詳しく説明しています。

外部連携ができるか

CMSの外部連携機能も、ECサイト構築の際は確認をしておきたいポイントです。ECサイトと外部システム・SNSなどを連携させることで、より効率的な運営につなげられる可能性があります。

例えば、CRM(Customer Relationship Management)と連携させれば、顧客のECサイト上での行動がCRMに記録されます。ここから興味のあるジャンルを分析して商品を勧めることで、購入確率を高めることが可能です。

また現在は情報収集のツールとして、SNSを利用する人も増えています。2023年6月にNTTドコモ モバイル社会研究所が発表した調査では、SNSを利用している人の55%が「趣味や興味のあることの情報収集にSNSを利用している」と答えています。特に10代女性はその傾向が顕著で、71%もの人が情報取集にSNSを利用しています。ECサイトにおいても、SNSとの連携は重要と言えるでしょう。

CMSには、SNSとの連携が可能なものもあります。発信した情報を自動的にSNSに投稿できるようにしておけば効率化が図れます。

ECサイトとAPI連携や基幹システムとの連携についてはこちらの記事で詳しく説明していますので気になる方はぜひご覧ください。

⇒ECサイトのAPI連携をわかりやすく解説!事例から学ぶ活用方法

⇒ECサイトと基幹システムを連携させる3つの方法!メリットと注意点を解説

同様の導入実績があるか

クラウドCMSやパッケージCMSの場合は、導入実績の選定のポイントになります。ベンダーの自社サイトでは、導入実績が公開されている場合が多いです。実績が豊富な企業か、もしくは同業他社の実績があるかなどを確認しましょう。導入実績が多ければ、その分多くの企業から信頼されている証拠ですし、同業他社の導入実績があれば、自社でも同様に利用できる可能性が高いです。

サイトに掲載されている情報は限られていることも多いため、ベンダーに構築したいと考えているECサイトができるかを問い合わせても良いでしょう。

ちなみに弊社が自社開発したパッケージCMS「SITEMANAGE」の導入事例記事は、こちらからご覧いただけます。大規模サイトや特殊なカスタマイズに対応した事例もあるのでぜひご覧ください。

導入事例ページへリンク(新コーポレートサイト)

運用も考慮したECサイトにするために

運用も考慮したECサイトにするために

ECサイトを構築しただけでは、利益にはなりません。ECサイトで売上を伸ばすためには、運用を見据えたECサイトにする必要があります。ここからは運用を考慮したECサイトにするためのポイントをご紹介します。

集客について考える

ECサイトを構築する際には、集客について考えましょう。基本的にECサイトでの売上は「集客数×客単価×購入率」で決まります。この中でも集客は最も大きくしやすく、売上にも多大な影響を及ぼします。そのため、集客を考えたECサイトの構築を行いましょう。

集客にはいくつかの方法がありますが、基本的に即効性の高い集客方法は広告費が高い傾向にあります。リスティング広告やアフリエイトなどは代表的な例です。一方で、即効性はなくても徐々にファンを獲得できる集客方法はコストも低いです。コンテンツマーケティングやSNSなどが、この代表格になります。

また顧客の段階によっても集客の方法を変える必要があります。潜在的な顧客にはリスティング広告やSNSといった拡散性の広い手法を使い、既顧客の利用回数や単価を増やすにはメールやプッシュ通知などで、購入を促しましょう。

ECサイトの集客についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
⇒SEO対策とECサイト集客!そのポイントと実践方法を解説

会員ランク設定や外部システムとの連携

ECサイトを中長期的に運用していくのなら、会員ランク設定や外部システムとの連携も重要です。

会員ランクの設定はリピーターを増やせるだけでなく、顧客との関係性を維持することにも役立ちます。会員ランクによってコンテンツの内容や価格の出し分けを行うことで、より顧客のためになるサービスを展開できき、良い関係性を築けます。

また外部システムとの連携は、業務の効率化を行う上で必要です。顧客が増えて売上がアップすれば、管理する商品や情報も増えていきます。これらの管理をより効率的に行うには、CRMやMA、SFA、商品管理システムなどと連携する必要があるでしょう。

中長期的な目線で考えた場合は、こうした成長による改修用件を満たせるCMSが理想です。

ECサイトに独自要件を加えたい企業へ

SITEMANAGEイメージ

※あくまで当社の見解ですので、参考情報としてご理解ください

CMSを使ったECサイト構築を考えている人の中に、充実した機能とサポート体制が整った「パッケージCMS」をお考えの方がいると思います。

しかし、充実した機能を求めてパッケージCMSで検討を進めても、求めていた機能がパッケージとして組み込まれていない場合は、別の開発方法の検討が必要となってきます。

そんなときにご提案したいのが、パッケージCMSをカスタマイズするという選択です。

運用まで見据えた独自カスタマイズが可能

弊社が提供しているパッケージCMS「SITEMANAGE」は、100以上のプラグインが用意されており、既存プラグインにない機能は自社で追加開発が可能。基幹システムや他のECサイトとの連携はもちろん、会員ランクによるコンテンツの出し分けや、同一システムでの複数サイト一元管理まで可能。

「既存のCMSではやりたいことができない!」といった方はぜひご相談ください。

弊社で扱っているCMSについて詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。

シフトで構築したECサイトの事例

弊社株式会社シフトでは独自開発のCMS「SITEMANAGE」を使って様々なECサイトの構築を行ってきました。自社開発のシステムだからこそ、通常のECパッケージでは実現できないような高度なカスタマイズ要件も対応可能。パッケージ機能を使って費用を抑えつつ、自由度の高いカスタマイズが実現可能です。今回はそんな事例の中から特徴的なカスタマイズを行った2つの事例を具体的にご紹介します。

帝国書院様

帝国書院ECサイトトップページデザイン

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複雑な購入フローの構築に関わる

小・中・高等学校の地図帳や社会科の教科書を中心とする出版社の帝国書院様のECサイトでは、オンライン教材のライセンスを購入することが出来ますが、ライセンスの発行は別システムで行っているため、注文データをライセンス発行システムとAPI連携し対応。また購入されるライセンスの種類(個人・学校)によって、ライセンスの吐き出し方法が変わるため、それぞれのライセンスの購入フローも独自に構築し通常のECパッケージでは実現しにくい要件を実現しました。

帝国書院様の導入事例についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。ECサイト構築に至った背景や、導入後の成果はこちらのインタビュー記事をご覧ください。
⇒【インタビュー記事】コーポレートサイトに会員・EC機能を追加することで…

松吉医科器械様

マツヨシECのトップデザイン

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ユーザー属性による商品の出し分け

松吉医科器械様はBtoBの顧客がメインでしたが、このECサイト開設で新たにBtoCの顧客も対象となりました。ただ、医療機器を扱うため、商品ごとに買っていい顧客か、そうでない顧客かをシステムで判断する必要があったため、ユーザー情報と商品情報の値を掛け合わせて判断する仕組みをカスタマイズにより実現しました。

その他にも、カートに商品を一括登録できる仕組みや、1つの商品に対して5つの検索軸でフリーワード検索できる仕組みなどをカスタマイズして実装しています。

まとめ

ECサイトをCMSで構築するには、自社に合ったCMSを選ぶことが重要です。まずは自社のECサイトに必要な機能やサイト規模などを考慮して、どの種類のCMSが自社に向いているのかを検討しましょう。

ご相談をお待ちしております。お気軽にご相談ください。

お電話でのご相談窓口

03-5847-1281

(受付時間:平日 9:30-18:00)

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